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先日、福島県相馬市に泥かきボランティアに行きました。
写真の場所は、海岸から1kmほど離れた岩子地区(渡辺さん宅)ですが、
骨董品が置いてるという昔ながらの蔵の外壁に、
1m20cmほどの高さに、津波が押し寄せた跡が残っていました。
(許可をいただいて撮影しました)
東日本大震災から2ヶ月近くが経ち、かれきの撤去はだいぶ進んでいましたが、
まだ、住宅の床下には泥がたまっており、
6人で午前9時半頃~午後3時頃までで作業を行いましたが、
3部屋の床下の泥を出すのがやっとでした。
海岸に植えられていたとみられる松の木が床下に入っていたりしましたし、
泥が入ってしまって、これを取り除くのが大変でした。
お住まいのお母さん(72才)は、
大地震の直後、関東にお住まいの息子さん、「10mの津波がくる」と電話があったそうですが、
まさか自分の家に津波が来るとは想像もしていなかったそうです。
地震で倒れたものを片づるため、庭で作業していたところ、
たんぼの向こうから、黒い塊が現れたのを見て、「津波だ」と確信し、必死に高い所へ避難したそうです。
海岸に向かって、広大なたんぼが広がり、遠くが見渡せる場所だったため、
こちらのお母さんは津波に気づいてから逃げて助かったのかもしれません。
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何度も何度も「ありがとう」と声を掛けて下さり、
「いまは田んぼが海水につかり、数年はダメだけど、5年経ったら、元に戻った姿を見に来て下さい」と、
おっしゃっていたのが印象的でした。