マドリードにあるプラド美術館を紹介したアート・ドキュメンタリー映画。この美術館は2019年に開館200周年を迎えました。そのことを記念して製作されたようです。わたしは20年ほど前に、この美術館を訪れました。再訪したいです。
本作品の案内人は俳優のジェレミー・アイアンズ。
15世紀から17世紀にかけて「太陽の沈まぬ国」とも呼ばれたスペイン王国。プラド美術館には、歴代の王族が圧倒的な経済力を背景に、絵画だけでも「知識ではなく心で選んだ」約8700点の美術品が収蔵されています。ゴヤの作品は932点あるそうな。
カール五世からフェリペ二世、フェリペ四世と連なるスペインの歴史紹介を背景に、ティツィアーノ、ルーベンス、ボズ、ヴァン・ダイク、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコなどの傑作群をカメラが映し出します。画家たちが描いた作品の解説をしながら、その筆遣いなども細かくとらえ、興味つきないところ。
ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」、男性中心だった17世紀の美術界に名乗りを上げた女性芸術家クララ・ピーターズの静物画など,全く知らなかった作品の紹介もあって興味深かったです。
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