スペイン製作の映画ですが、ドイツ、イギリスが加わっています。映画製作の多国籍化が前世紀の後半から顕著です。使用言語は英語。
舞台はイギリスのある海岸沿いの小さな町。
主人公はフローレンス(エミリー・モーティマー)という、読書好きの女性です。
1959年、ここに一軒の書店が開店しました。主は戦争で夫を亡くした女性で、彼女は書店が一軒もないこの町に夢として抱いていた書店をもったのでした。店は旧い空家だった「オールドハウス」です。ところがこの空家を購入したがっているもう一人の老女・ガマート夫人(パトリシア・クラークソン)がいて、彼女はこの町の名士でそこを「芸術センター」にしようと目論んでいたのです。おまけに、町は保守的で、女性の開業に対する地元住民たちの反応は冷淡そのものでした。
ある日、フローレンスは、40年以上も自宅にこもり読書だけを日課としている老紳士エドマンド(ビル・ナイ)と出会います。フローレンスは読書の情熱を共有するエドマンドと気が合います。気に入った本を彼に紹介し、また店に置きたい本が適当かどうかの相談をもちかけます。
エドモンドは書店の経営を援助しようとします。一方、彼女を嫌う地元の有力者夫人は彼女の書店をつぶそうと画策しますが・・・。
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