マリア・リポル監督「サンダルウッドの記憶（Rastros de sandalo）」（スペイン、2014年、95分）☆☆☆☆

舞台はインド・ムンバイの小さな村、そしてスペインのバルセロナ。

少女ミーナの母親は女児を出産しますが死亡。親なしに生きていけないと殺されそうになった妹をミーナは身を挺してまもります。彼女をシータと名づけました。

ところが生活は苦しくなる一方。妹シータは修道院の保護施設へ預けられます。ミーナは身売りされそうになりますが、危機一髪、逃げ出します。

ミーナは富裕家庭のメイドとして働き、その家の娘インディラに字を教わり、その兄のサンジャイと親しくなります。

それから30年。今はボリウッド映画の人気女優になったミーナ（ナンディタ・ダス）は、自身の自伝的映画の上映会場で鑑賞し、制作した夫・サンジャイに涙ぐみ礼を言います。

ある日、シータが暮らしていたムンバイの修道院から連絡があり、記録からシータはボンベイの修道院施設に移送されたことがわかりました。そして、ボンベイの修道院でシータがスペインのバルセロナに養子として引き取られたことを知ります。ミーナは一縷の希望をもってバルセロナへ。

一方、妹のシータは、バルセロナでパウラ・ビラ（アイナ・クロテット）という名で、生物学研究者として働き、自分がインド生まれで養子だったとは知らずにいました。

姉と名乗るミーナを信じられないパウラは、・・・・。