時代はロシア革命をはさむ19世紀末から20世紀初頭にかけて。作家パステルナークの同名の小説の映画化。二人の女性への愛をとおして描かれる医師であり詩人のジバゴの生涯が、その内容である。
時は遡ること19世紀末、幼くして両親を亡くしたユーリ(オマー・シャリフ)は、モスクワに住む親戚のアレクサンドル・グロメコ夫妻の家に引き取られた。両親の遺品はバラライカという楽器ただひとつ。夫妻からの愛情を受け、ユーリは成長していく。1913年、医学生となったユーリは、医師免許を習得し、開業医になることを目指していた。詩人としても才能を開花させつつあった。結婚生活では、グロメコ夫妻のひとり娘トーニャ(ジェラルディン・チャップリン)と幸せな日々を送っていた。
そのユーリは第一次世界大戦で医師として従軍し、戦場で看護婦として働くララ(ジュリー・クリスティ)に会う。彼は彼女に心を奪われる。しかし、ララには革命に情熱を燃やす赤軍兵士の夫パーシャがいた。彼女は戦場に夫を探しにきていたのだった。二人の出会いは、運命的な哀しい結末を予感させる。
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