結婚50年を迎えようとしている大原真一(橋爪功)と千賀子(高畑淳子)。
真一は10年前に定年退職し、以来、家で過ごすことが多い日々。家事にはまるで興味がなく、ご多分にもれずゴロゴロしています。趣味はプラモデル作り。たまに、麻雀仲間(大和田伸也、石丸謙二郎、金田明夫))とテーブルを囲むと、妻の愚痴を口にしています。
千賀子はそんな夫へのストレスを趣味のコーラスで発散。練習のあとには、こちらも仲間(藤吉久美子、大島さと子、増子倭文江)とランチをとりながら、夫への不満をぶちまけています。
ふたりには子どもが二人いて、同居の娘、亜矢(剛力彩芽)はキッチンカーで移動食品店で働いています。息子(袴田吉彦)は結婚し、女の子がいます。
一方、外資系のIT企業に勤めていた菅野涼太(水野勝)は会社倒産で憂き目に会い職を失ったため、葬儀社「一柳葬具總本店」に転職。
出社の翌日から「終活フェア」が開催されるので、挨拶回り用の名刺と共に大量のパンフレットを配るよう命じられました。菅野は上司で一級葬祭ディレクターの桃井梓(松下由樹)に、仕事を一から学びながらも、前の会社で映像編集の仕事をしたことがあることをアピール。
亜矢が店に来た涼太に「終活フェア」のチラシをもらい、それを母、千賀子に見せ、千賀子がフェアに顔をだしたところからストーリーが動き出します・・・。