ザ・ピーナッツのデビュー曲をテーマに製作された作品です。ふたりの歌うシーンがあり、愉しめます。
ユミ(伊藤ユミ)の母親は化粧品会社の女社長・荒谷しずえ(相馬智恵子)。娘のユミは歌手志望ですが、しずえは許しません。しかし、テレビのCMで歌っているのを知り、烈火の如く怒ります。ユミは母親が怖くて姿をくらましますが、しずえは興信所の腕利き調査
員・岡本ミヤ(白木マリ)を雇いユミの行方を探します。
ミヤの夫、岡本信一(岡田眞澄)はレコード会社のディレクター。業績が芳しくありません。人気最高の当社の看板歌手・平田昌彦(平尾昌晃)がまだ芽の出ない頃、テストを受けに来たにもかかわらず、岡本が追い帰した前歴がありました。株気違いの岡本はラジオの株式市況に熱中し、平田の歌をろくに聴きもしなかったのです。怒った社長は岡本に新しいタレントを発見しないとクビにすると宣告。
その時往年の人気歌手・竹下竜一(松下達夫)が娘のエミ(伊藤エミ)をつれてテストを受けに来ました。岡本はまたしてもテストのエミの歌を聴かず、株式市況にのめりこんでいます。しかし、その時エミにそっくりのユミが飛びこんで来ました。
ユミとエミは竹下としずえ双子の娘。両親が早くに別居したため、彼女たちも離れ離れに育ったのです。
うり二つのユミとエミは服装を交換し、ユミは父親のもとに、エミは母親のもとに行きますが・・・。