シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

野村孝監督「いつでも夢を」(日活、1963年、89分)☆☆☆

2022-12-17 16:58:19 | 日本・1960年~


1960年~70年代の映画をときどき観ます。わたしが小学校高学年から中学校時代です。昨晩も観ました。「いつでも夢を」です。リアルタイムでは観ていませんが、この時代の雰囲気が懐かしいです。

ストーリーは単純ですが、この時期の生活、家族関係、風俗がわかります。また、その後、有名になった俳優の若い頃がまぶしいです。

橋幸夫のヒット曲から生まれた映画です。主人公は定時制に通う木村勝利(浜田光夫)、トラックの運転手・岩下留次(橋幸夫)、医者の娘・三原ひかる[愛称:ピカちゃん](吉永小百合)です。

勝利は働きながら定時制高校に通っています。全日制の生徒に負けないで、大手の会社に入るのが夢です。成績がよく、性格もあかるいので、黒木先生(内藤武敏)は太鼓判を押しています。勝利は定時制の同級生で、町医者の娘ひかるに憧れています。

勝利が働く工場に資材を運ぶトラックの運転手・留次は、ひかるに一目惚れ。ピカちゃんをめぐって勝利と留次が火花を散らします。

ところが勝利は大手の就職試験で不合格。落ち込んでふて寝しているところにピカちゃんが見舞いにきて、ふたりの関係は・・・。
勝利の家族、いなくなった父親(織田政雄)、夜なべ仕事で生活する母親(初井言栄)、そして弟(市川好郎)、長期入院中の同級生・松本秋子(松原智恵子)との関係など、辛いけど健全に(!)、爽やかに(!)描かれています。
コメント
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