老後にいったいいくらあれば安心できるのでしょうか。
もし夫婦が介護(養護)施設に入らなければならなくなったとしたら、多額のお金がかかります。
こういう事態も見据えて、資金はどれくらい貯めておけばいいのでしょうか。
本作品はこの深刻な問題をコメディタッチで描いています。原作は垣谷美雨による同名小説です(いま、読んでます)。
後藤家は50代の夫、章(松重豊)と妻、篤子(天海祐希)にフリーターの娘、まゆみ(新川優愛)と息子、大学生の勇人(瀬戸利樹)の典型的サラリーマン家族。
章には妹、桜井志津子(若村麻由美)とその夫、秀典(石井正則)がいます。
篤子はパートタイマーをし、老後のことを考えながら家計のやりくりに必至です。後藤家の預金残高は700万と少し(原作では1200万)。家のローンを支払いながら、ケア・センターに入っている親に月々9万ほどの仕送りをしています。家計は火の車。
おり悪く、章の父が亡くなります。葬儀にいったいいくらかかるのか? 結局、老舗「和栗屋」の格を考慮いれて、400万ほどの出費になります。直後、章の母親、芳乃(草笛光子)をひきとることに。彼女はお金に糸目をつけない性格で、さあ大変。
そんな折り、まゆみが結婚相手のドラマー、松平琢磨(加藤諒)を連れてきます(年収150万)。まゆみは妊娠していて、できちゃった結婚です。そして式を「麻布寿園」でしたいと、いいだし・・・。
そして、あろうことか章の会社が倒産。そんななか、芳乃が生前葬をパーティ形式でしたいと言いだし・・・。
コメディなので極端な(典型的な?)設定になっていますが、背景はシリアスで、身につまされます。
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