好奇 高齢者 の呟き

地場産業や蒲原の風景 山 山野草 良寛歌碑、 史跡 旧北国街道を訪ねる、 また聞いたり話した、方言を紹介したい、 

良寛さん と 有願さん

2010-02-20 16:50:04 | Weblog
有願さんが 亡くなられた翌年春の 良寛さんの詩歌
(写真は燕児の木辺りから 晴れていると雪を抱いた守門 粟ケ岳が
見えます、)

友がきのみ まかりてまたの春
この里の 往き来の人の あまたあれど
君しなければ さびしかりけり
おもほえず またこの庵に来にけらし ありし 昔の心ならひに

過有願居士旧居  有願居士の旧居を過ぐ
  
去年三月江上路  去年三月江上の路、 
行看桃花到君家  行くゆく桃花を看て 君が家に到る。
今日再来君不見  今日再び来たれば 君見えず。
桃花依舊酔晩霞  桃花旧に依って晩霞(ばんか)に酔ふ。
      良寛
去年は川沿いに咲き乱れる桃の花を眺め 有願の庵までやってきた
亡くなった翌春訪ねてみると、前の年とと変わらずに晩春の夕霞
の中へ にじむがごとく 桃の花は花は咲いている

桃の花が夕暮れに にじむのは霞の為ばかりあるまい、深く心を
知りつくした 有願の死を悲しむ涙のせいのもであろう。

中の口川を燕から 新居田方面下る 桃の花が咲く頃が一番ですが、
当時は渡し船で 新居田の円通庵に。
コメント
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