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FPの家で暮らす

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北海道旅行2013-4 釧路湿原~富良野

2013-07-10 13:09:11 | 北海道旅行

旅の後半は家にいるときに見た週間天気でも全般的に曇りか雨の予報だったが、
前日の夜になってもそれは変わらず、釧路も富良野も雨の予報のままだった。

4日目は富良野への移動日だが、早朝に釧路川のカヌーツアーを予約してあった。
雨の場合も、宿でレインコートと長靴を貸してくれて、中止はしないとのことだった。
小降りだったがデジイチを持っていくはやめて、iPhoneだけをポケットに入れた。
カヌーは3人乗りの小型。それをワゴン車の屋根に載せ、川まで運ぶ。
岸辺でカヌーを下ろすと、宿の奥さんはいったん帰り、あとで下流の方へ
迎えにきてくれるという手筈になっている。岸で簡単にカヌーの漕ぎ方を習い、
さっそく川の中へ漕ぎ出した。流れがあるので、池のボートを漕ぐときより軽い。

観光カヌーツアーのほとんどは塘路湖より下流のあたりで、萱沼より上流の
このあたりでカヌーを出しているのはこの宿のご主人だけだそう。
漕ぎ出してまもなく雨脚が強くなってきた。そんなわけでこのとき
けっきょく写真は1枚も撮れなかった。でも、丹頂ヅルのカップルは見ることができた。
丹頂ヅルは縄張りを持っているので、このあたりにいるのは1組だけなのだ。

川の中州に上陸すると、そこにはエゾシカの足跡が点々と残っており、
糞もあったが、姿を見ることはできなかった。お弁当を持参していて、
天気がひどくなければ中州で朝食を食べることになっていたのだが、
雨が強いのでそれはあきらめることにした。6時半に出発して8時過ぎまで。
お天気はあいにくだったが、このカヌーツアーはなかなか楽しかった。

さて9時20分に宿をあとにして、300キロの道のりをまた富良野へと戻る。
宿は釧路湿原の北方に位置しているので、ナビで目的地を入力すると案の定
来たときに通った海沿いのルートではなく、阿寒湖や足寄を通るルートが示された。
もともと走る車の数は少なかったが、山がちになるにつれますます減っていき、
雨天ながら快適に走行していた。とはいえ、けっこうパトカーが張っていたりするので、
ついつい出そうになるスピードには気をつける。集落内の制限時速が40キロに
なっているあたりが危ないそう。最初の宿でいっしょになった人は一時停止違反で
つかまったと言っていた。

どんどん進んでいくと、道がかなり細くなり、そのうえ悪天候時には封鎖されるという
ゲートが現れて通り抜けた。このくらいの雨では封鎖されないだろうと思い
さらに進んでいくと、なんと舗装がなくなってしまい、砂利道になった。
一部だけだろうと思ってなおも走り続けると、だんだんカーブと上りがきつくなる。
石ころのあいだを雨水が流れ下っていて、スリップしないようにゆっくり走った。
石がはねて、車体の下にゴンと当たる音が何度も聞こえた。

道はすっかり細くなり、車1台がやっと通れる道幅。たまに待避所が設けられているが、
待避所と待避所のあいだはずいぶん離れていて、もしその途中で対向車と出くわしたら
どうしようと心配でならなかった。でも、こんな雨天にこの道を走るような人は
わたし以外にいなかったようで、この砂利道ですれ違った車は1台もいなかった。
そうなると今度は、この道でスリップして、右手の斜面に落ちたとしたら、
きっと何日も気づかれないままだろうな……などと考えてしまったりする。
いったいいつになったらこの砂利道を抜けられるんだろうと思いつづけて
ようやく広い舗装道路に合流したときは、心からほっとした。
あとで地図を見たら、この砂利道は13.5キロもあった。
それにしても、ナビを信頼したのに、こんなひどい道を走らされるとはね。

それでもこのあとはすべてまともな道で、足寄から道東自動車道に乗り、
トマムで下りた。雨はやんで、富良野へ入るころには青空までのぞくようになった。
嘘のように晴れ渡った景色が美しくて、車を止めて撮った写真。




たまたま通り道にあったので麓郷の森に寄ってみた。


でも、わたしは『北の国から』を見たことがないので、特に感慨もなく――。


ただ、ここで食べた富良野メロンはすばらしくおいしかった。


このあと今日の宿へ到着したのだが、この日はまだまだ書くことがあるので、
続きは明日にしようと思う。



北海道旅行2013-3 釧路湿原

2013-07-09 14:13:35 | 北海道旅行

3日目は終日釧路湿原を見て回った。
宿を出る前にもう一度釧路川の堤防へ行ってみたが、そのときはこんな青空。
でも、すぐにまた空は雲でおおわれてしまった。とはいえ、雨には降られずにすんだ。

この堤防にいる間じゅう、ウグイスの声がすぐ近くから聞こえてきたし、
ときおりはカッコウも鳴いていた。

まず宿から1時間足らずの細岡ビジターズラウンジまで車で行き、
そこの駐車場に車を置いて、細岡展望台へ登った。蛇行する釧路川が望める。


展望台からの景色をiPhoneのパノラマで撮ってみた。


その後、細い階段を下って釧路湿原駅へ行く。この駅へ行く道はもうひとつあるが、
そちらも車は通れないような散歩道で、歩いてしか駅へ行けない。


この駅から釧路湿原ノロッコ号に乗った。これは電車ではなく機関車だ。


ノロッコ号は5両編成で、前2両(塘路方面)は自由席、
後ろ3両(釧路方面)は指定席だ。湿原駅は無人なので、
わたしはあらかじめうちの近くの駅で指定席券を購入しておいた。
もちろん湿原寄りの窓側の席だ。線路は湿原の縁を走っているが、
そのあたりを走る道路はない。つまり、ノロッコ号だけから見られる
湿原の風景なのだ。ちょうど川下りのカヌーとすれちがった。


ノロッコ号の終点は塘路で、わたしはそこからまた折り返して湿原駅へ戻った。
そして今度は車で湿原の西側へ向かう。湿原をはさんで湿原駅のほぼ反対側にある
釧路市湿原展望台まで40分ほどかかった。薄日が差してきたが風が強い。
ここのレストランでカツサンドをテイクアウトして、木道の途中にある休憩所で
食べようと思ったのだが、木道の入口に行くと熊出没注意の大きな看板が!
匂いにつられてクマが寄ってきたら困ると思い、サンドイッチは食べていくことにした。
ついでに、案内所で貸し出している熊よけの鈴も借りた。

じつはここで反時計回りのルートを取ってしまったのがちょっとしたまちがいだった。
ここの木道は時計回りに一周した方が上りが少ないとガイドブックに書いてあって、
赤でアンダーラインまで引いておいたのに、すっかり忘れていたのだ。
おかげでかなり上りがきつかった。登ってきた木道を振り返ると――


木道ばかりではなく、ゆらゆら揺れる吊り橋もある。


サテライト展望台からの眺め。



でも、ここの木道は全体的にこんな森の小道という感じ。


じつは、写真などを見て釧路湿原の木道としてイメージしていたのは
さえぎるものもない平原の中をまっすぐ貫いている木道というものだったが、
その木道は温根内遊歩道のほうだったのだ。でも、こっちの高低差のある木道を
歩いて時間を食ってしまったし、疲れてもいたので、けっきょく温根内の方は
パスしてしまった。後でそういうことを知って、ちょっと残念だった。

行きとちがって、帰りは湿原の北を回るルートで宿へ戻った。
この日は午前と午後に一度ずつ道路をキタキツネが横断するのを見た。
午後のキタキツネはセンターラインのあたりで立ち往生していて、
両方向の車が数台ずつ止まって、渡りきるのを待ってやっていた。
別のときに見かけたエゾシカは道の脇で葉っぱをむしゃむしゃやっていた。
あちこちに野生動物に注意という看板が立っていたが、ほんとに出くわすようだ。
野生ではないが、この次の日には乳牛の一団が道路を横断するのを見送った。

そんなこんなで宿に着いたのは4時20分ごろ。
疲れたので、しばらく部屋でどてーっと寝転がっていた。
この日の宿泊客はなんとわたしひとり! 夕食後に温泉へ行くと告げたら、
通常7時のところ、6時15分に夕食を用意してもらえた。
だんなさんは撮影の仕事で出かけていたので、奥さんとふたりで
あれこれおしゃべりしながら食べた。なんか親戚の家へ泊まりに来ている気分。

温泉は萱沼温泉憩いの家というところへ行った。
車で10分少々だが、建物も街灯もない真っ暗な道で、ほんとにこの先に
温泉があるんだろうかと心配になるほどだった。それほど大きい温泉ではなかったが、
露天風呂もあった。でも、外の気温が低いせいか、お湯はやや熱くしてあって、
少しつかっていただけで、すぐに中の岩風呂に戻った。
でもまあ、温泉の効用か、一日動きまわった疲れは取れたようだった。



北海道旅行2013-2 釧路湿原へ移動

2013-07-08 11:13:30 | 北海道旅行

朝8時20分に富良野の宿を出発して、一路釧路湿原を目指す。
途中、高速道路のSAや道の駅で休んだり食事したりして、
(とはいっても、道東自動車道のSAにはトイレと自販機しかない)
釧路湿原の北東に位置する塘路に着いたのは2時ごろ。
最初は晴れていたが、釧路に近づくと、あたりは霧に包まれた。
それほど濃くはないので走るのに支障はなかったが、さすが霧の街だけある。
ちなみにこの距離はわたしが1日で走った最長距離だ。
これまでの最長は家から八ヶ岳まで走った200キロだった。

予定していたとおり塘路湖の北にある展望台に登ってみた。

この分岐点までの木の階段は一部板が欠けていたり、
踏み面が斜めになっていたりで、なかなか大変な登りだった。
登り口で出会った人が、登りはきついけど、サルルン展望台の方が
お薦めと言っていたので、まずそちらへ行ってみた。
曇っているが風が強くなって霧が吹き払われ、まずまずの眺め。
湿地のあいだに沼が点在している。左奥が塘路湖。


時間があったので、サルボ展望台の方へも行ってみた。
こちらからは塘路湖が見渡せる。たしかにどちらかを選ぶならサルルン展望台だ。


展望台から下りると、日ごろの運動不足がたたって、脚ががくがく。今度は
坂を登らなくていい塘路湖エコミュージアムセンターあるこっとへ寄ることにした。
センターの裏は塘路湖で、岸辺にカヌーが何艘も並んでいた。
8人は坐れそうで、わたしが2日あとに乗ったカヌーよりはるかに大きい。


その後シラルトロ沼を眺めるビューポイントなどで止まったりしつつ今日の宿、木理へ。
旅行計画を立てていたとき、最初は娘が以前来たときに泊まった塘路湖畔の
ユースホステルにしようかと思ったのだが、こっちの方が料理がおいしそうで、
(お腹を空かせて来てねとHPに書いてあった)しかも安い!(1泊2食で5千円) 
前回の北海道旅行ではホテルに泊まった日もあったのだが、
一人旅ではやっぱり民宿・とほ宿に泊まるほうがだんぜん楽しいと実感したのだ。
広い敷地にゆったりと建っている宿。ここで2泊した。

北海道ではサクラソウも巨大だと思ったら、クリンソウとのこと。
(点々と咲いているピンクの花)

上の写真の林を抜けると、そこはもう釧路川の堤防。

でも、川は左に見える林の向こうを流れていて見えない。
河川敷がものすごく広いのだ。

ここの食事は味付けがどれも絶妙で、とてもおいしかった。
繁忙期は相部屋になったりもするのだが、この日の宿泊客は夫婦づれと
一人旅の女性とわたしの4人だけ。オーナーのご夫婦もいっしょに食卓を囲んで
おしゃべりしながらとても楽しい夕食になった。オーナーのご主人は
カメラマンの仕事もしていて、カタログ撮影で使ったあともらったという
ヨーグルト味の日本酒をごちそうになった。味は飲むヨーグルトのようで
お酒とは思えない。口当たりがいいので飲みすぎてしまいそうだ。

一人旅の女性はこのあと温泉に出かけたが、わたしは長距離を走って疲れたので、
温泉には明日行くことにして、この日は宿のお風呂に入って寝た。



北海道旅行2013-1 富良野

2013-07-07 11:01:31 | 北海道旅行

去年に引き続き、ふたたび夏の北海道へ行ってきた。
中部国際空港から旭川空港へ1日1往復というのは変わらないが、
去年は旭川へ正午ごろ到着だったのに、今年は少し遅くなって2時45分到着。
そのため1日目は去年ほどあちこち訪れる時間がなくなった。
飛行機はわりと空席があって、3人掛けの席の隣ふたつも空いていた。

レンタカーは航空券とセットにしたら、去年より1日多いのにほぼ同額だった。
車種はスズキのスウィフト。去年の日産ノートはすごく燃費がよかったので、
これはどのくらいか尋ねたところ、12km/ℓだと言われてちょっとがっかり。
走り方によるとは言われたが。そして、家に帰ってから、走行距離を
使ったガソリンで割ってみたら、なんと21.4km/ℓも走っていた。
とはいえ、このスウィフト、まだ5千キロしか走っていない新車なのに、
10年乗ってるうちの車と同じくらい加速が悪かった(笑)。

この日は宿へ行く前に三愛の丘へ寄ってみた。
とてもいい天気で、この季節にしては山がよく見えた。
今年は6月下旬に寒さが戻ったせいで、山にはまだ雪が残っている。
いつもならもう雪はないのだそう。


5時過ぎ早めに宿に入って、まずお風呂に入ってから、あたりをぶらぶら。
これが宿の裏手の眺め。


じつはこの宿をじゃらんで予約したとき、温泉ツアーつきにしたのだが、
宿のご主人はそれを忘れていてツアー付ではないですと言い、
わたしもメモを確認することをしなかったのだ。ちょっとした手抜かり。


この夕茜舎(あかねやど)は畑の真ん中に建っていて、周囲に建物はない。
少しあった雲も夕方にはすっかりなくなり、夜は満点の星が眺められた。
ぼんやりとだが、天の川も見えた。流れ星はひとつだけ見た。
ただ庭のデッキには照明がついており、建物から漏れる光もあるため、
宿から少し離れて、光が目に入らないようにしないといけなかった。
(とはいえ、これ以上は望めないなあと思ったのだが、じつは別の日に
思いもよらない解決方法が与えられたのだった。それについてはまた後ほど)

この宿は相部屋で、同室になった人はシンガポールからの旅行者だった。
でも、夜はどこかへ出かけていて、わたしが寝てから戻ってきたし、
朝はわたしより遅くまで寝ていたので、あいさつしただけで話はできなかった。
ついでながら、ここの料理はいまいちだった。

次の日、早めに目がさめたので、宿の近くをまた散策した。
前日に劣らずいい天気だった。


このあと釧路湿原の北まで300キロほど走る予定だ。



留守のあいだに

2013-07-06 09:46:35 | ガーデニング

数日留守にしただけで、この季節は庭にかなりの変化がある。
不在中に開花した花は――
ヘメロカリス、ホスタ、ユリ〝マルコポーロ〟、フロックス、ダリア、
アガパンサス、ヒマワリ、クロコスミア、エキナセア〝ミルクシェイク〟
エキナセア〝ストロベリーショートケーキ〟など。

行く前から咲いていたものでも、ユリ〝アスカ〟や〝コンカドール〟は
ぐっと花数が増えていて、かなり違って見える。
特にコンカドールは20cmほどある花が十数輪も咲いてみごとだ。

なかでも驚いたのはフロックスだ。
うちのフロックスはペパーミントツイストという品種で、
ピンクと白のツートンなのだが、去年初めて咲いてみたら、
なんとピンク一色でラベルの写真と違う!とがっかりしたのだった。
でも、今年は去年と全然違って、ラベル通りの花が咲いたのだ!

うれしい驚き。

留守にしていたのは、北海道へ出かけていたから。
写真を整理して、明日から旅行のことを少しずつ書いてみようと思う。
去年以上にいろいろなことが経験できた旅だった……。