JR東日本 板柳駅発行 五所川原駅接続 津軽鉄道線690円区間ゆき 片道連絡乗車券

1989(平成元)年3月に、JR東日本五能線の板柳駅で発行された、五所川原(津軽五所川原)駅接続、津軽鉄道線690円区間ゆきの片道連絡乗車券です。


   

桃色JRE地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。津軽鉄道線の690円区間というのは、当時は終着駅の津軽中里駅までの運賃でありました。

JR東日本の東京印刷場(東京乗車券管理センター)では、連絡乗車券の様式については国鉄時代の様式を踏襲しており、連絡運輸先の会社名については8ポイントのゴシック体で「社名略号」を記載するということになっており、例えば西武鉄道であれば「西武線」、小田急電鉄であれば「小田急線」と記載されるようになっていました。そして、江ノ島電鉄は「江ノ電線」、茨城交通は「茨交線」など、相手先事業者名の略号に合わせ、それぞれ表現されていました。

御紹介の券の場合、津軽鉄道であれば「津軽線」となるのが通常の流れかと思われますが、JR東日本には津軽線という路線がありますので、混同を避けるため、敢えて「津軽線」の表記はせずに「津軽鉄道」と言う表記にしたのだと思われます。

もともと、国鉄時代は弘前地区の連絡乗車券は一般式で設備されていましたが、国鉄時代の末期に弘前地区の乗車券を供給しておりました新潟印刷場が合理化のために廃止され、一旦民間印刷券が登場しておりましたが、民営化以降は民間印刷券も廃止されて東京印刷場に移管されておりますので、その際に金額式券が登場しています。

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