JR東日本 団体旅客乗車票 ~その1

1988(昭和63)年6月使用分としてJR東日本新宿駅で発行された、東京都区内用の団体旅客乗車票です。


   

桃色こくてつ過渡期地紋のA型券で、東京印刷場で調製されたものです。

団体旅客乗車票は団体客が最寄り駅から集合駅まで、もしくは解散駅から最寄り駅までの区間を乗車するための乗車票で、原券である団体乗車券の区間により発行されます。

ご紹介の券は区間を記入することによって自由な有効区間を設定することのできる記入式券で、「東京都区内JR線内有効」というゴム印が捺印されている通り、東京都区内JR線各駅から集合駅まで、もしくは解散駅から東京都区内JR線各駅までの乗車用として発行されています。
ご紹介のようなゴム印は珍しく、大抵は「東京都区内」だけの印が使用されることが多いようです。


   

裏面です。
表記の区間および乗車日に片道1回限り有効であることと、紛失した場合は実際に乗車した区間の旅客運賃を請求する旨が記載されています。

ご紹介の券は硬券ですが、JR東日本では乗車券類の硬券を平成初期に全廃しており、現在は券売機券のようなA型の磁気券に代わっており、現在では硬券は使用されていません。


今年は新型コロナウイルスの流行により、修学旅行などの団体旅行が軒並み中止され、団体旅行の需要は激減しているようです。来年は東京オリンピックも計画されていることですし、1日でも早く収束することを願うばかりです。

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