東京都交通局 電車片道乗車券

発行された日の特定ができませんが、昭和40年代初頭に発行された、都電の電車片道乗車券です。都電は東京都交通局がかつて運行していた路面電車で、殆どが昭和40年代に廃止されてバスや地下鉄に転換されましたが、唯一のこされているのが現在の荒川線になります。


   


白色無地紋の千切り券で、良く見ますと東京都交通局の局紋の透かしが入れられた券紙となっています。


   


裏面は何も印刷されていませんが、画像だとはっきりしないと思いますが、裏の方が局紋の透かしが良く見えます。

この券が発券されたのは電車の片道運賃が15円で早朝割引運賃が往復25円の運賃のころで、この運賃が適用されたのは昭和36年7月から昭和42年9月ごろまでであったと思いますので、その期間まで特定することができます。

早朝割引は始車(都電ではそう言っていたと記憶しています。)から1時間までという大変大雑把なもので、その時間帯に走る電車には「わりびき」という赤字の看板を前面の窓に掲示していました。


この券は電車に乗車すると車掌さんがやってきて即座に発券し、運賃と引替えに渡されます。下車する際には車掌または運転手に渡すこととなっており、集札された券は断裁箱という窓下のフックに架けられた箱に入れられました。車掌さんによっては券を手で二つに破ってから断裁箱に入れる人もいたように記憶しています。


都電は東京都交通局が東京都電車条例に基づいて運営する路面電車で、正式には東京都電車と言うそうです。

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