近畿日本鉄道 普通手回り品切符

平成7年8月に京都駅で発行された、近畿日本鉄道(近鉄)の普通手回り品切符です。


   


桃色近鉄自社地紋のA型券で、券売機にて発行されています。金額式券のフォームをどうにかしたような様式で、左上に金額式券の「名残」のように「KYOTO」の表記があります。


首都圏の私鉄では手回り品切符を廃止して無料化されているところが殆どであり、普通手回り品切符そのものが珍しい存在となっておりますが、JRでさえ普通手回り品切符は改札などで手売りであるのですが、近鉄では券売機で購入できるようになっており、関東在住の管理人には大変新鮮に感じられます。


近鉄のように券売機で普通手回り品切符を発売している会社は他に高松琴平電鉄(ことでん)に例があり、恐らく気づいていないだけで他にもあるものと思います。


近鉄ではすべての駅に自動改札が導入されており、券面にある「係員にお示し願います」という文言を尊重するには、敢えて有人改札を通らねばならないことになります。

実際、自動改札を通ってしまえば、たとえ有料手回り品を所持していてもそのまま通りぬけてしまえますし、関東在住の旅客においては有料手回り品という意識がないことが多いでしょうから、手回り品料金をきちんと支払う旅客の率は、残念ながらさほど高いものではないかもしれません。

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