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マーケティング研究 他社事例 745 「農家の鮮度をそのまま商品化」 ~発想の転換~

2021-02-04 11:40:20 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 745 「農家の鮮度をそのまま商品化」 ~発想の転換~


例えば、北海道の製菓ベンチャー、コロッケ(札幌市)は農家と工場、消費者を結ぶことで資源を有効に活用しています。

昨年の9月、コロッケ(札幌市)はハスカップのアイスを発売しました。

6月に地元農家から「ハスカップが余りそうなのだが、何とかならないか」という相談を受け、商品化に取り掛かりました。

新型コロナウイルスの影響で北海道への旅行者は激減し、農産物の収穫体験ができる観光農園を経営する農家にとって、来客減は死活問題となりました。

皮が薄く水分を多く含むハスカップは傷むのが早く、放っておけば廃棄になりかねませんでした。

コロッケは代表の萩原氏が食前におやつを食べてしまう子供の健康づくりに貢献したいと考え、2019年2月に設立し、北海道の野菜や果物で前菜代わりになるアイスを作り、自社の通販サイトで販売しています。

このアイスは耳を疑うような特徴があります。

常温で輸送・貯蔵ができるのです。

ピューレ状態で運び、消費者自らが食べる前に冷凍庫で凍らせるのです。

常温での賞味期限は約半年となり、常温保存できるトマトのパックの技術を転用するというアイデアを取り入れたのでした。

しかし、一定の条件で高温殺菌して密封する以外、凝った技術は使っていません。

高温、冷凍に耐えられるパックの素材もよくある業務用のものです。

この生鮮品を長期保存できる技術はコロナ禍で行き場を失った果物や野菜の救世主になっています。

コロッケの事業で需要をつかみ、販売目標は当初の年1万セットから3万セットに引き上げました。

「農家の方々が作る果物や野菜が捨てられることのないよう、おいしさを維持して世界中に届けたい」という思いで頑張っています。

(続く)



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 

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