マーケティング研究 他社事例 693 「エアアジアの事業再編」 ~スーパーアプリを投入?~
東南アジア最大の格安航空会社(LCC)エアアジア・グループは10月5日、日本事業から撤退すると発表しました。
中部国際空港を拠点に新千歳や福岡、仙台、台湾・台北との往復便を運航していましたが、世界的な渡航制限により経営が急速に悪化した事や、日本市場の回復が当面見込めないことから撤退が決まったと言います。
新型コロナウイルスは世界の航空各社を窮地に追いやっています。
エアアジアも例外ではなく、2020年4月~6月期の連結決算では過去最大の9億9288万リンギット(約252億円)の最終赤字を計上し、7月には大手監査法人のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が「今後の見通しが不透明になっている」として投資家に注意を促す「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に関する注記」を付けました。
ロイターなどの報道によれば、エアアジアは年末までに最大25億リンギット(約634億円)を調達する計画を進めています。
投資家や金融機関の支援を仰ぐためにも、不採算路線を整理し財務悪化を食い止めることが必須なり、そこで対象となったのが、日本事業でした。
2013年に一度撤退し2017年に再編入を果たしましたが、搭乗客数は見通しを大きく下回り赤字が続いていました。
今回の決断はエアアジアの戦略転換を象徴しています。
東南アジアLCCの先駆けとしていち早く市場を押さえたものの、近年は台頭する競合とのシェア争いが域内で激化し「価格競争力は薄れてきていた」(タイの金融アナリスト)と言われていました。
そこで2018年頃から航空機リース事業など非中核事業から徹底しつつ、新しい成長分野としてデジタル関連事業に注目してきました。
9月24日には、グループ内の複数のデジタル関連事業を「エアアジアデジタル」ブランドに統一したと発表し、ホテルや航空券予約、決済、ネット通販などを統合したいわゆる「スーパーアプリ」を10月にも東南アジア各国で展開する計画を明らかにしました。
空運で培った商品や食品販売のノウハウを生かし、ほぼネット通販からホテル予約まで展開し、こうしたサービスをポイントプログラムでつなぎ合わせて相乗効果を狙います。
トニー・フェルナンデスCEOは「以前からデジタル関連事業には力を入れていたが、新型コロナウイルス禍を契機に取り組みが加速した」と話しています。
経営の軸足がデジタル関連事業の強化に移れば、日本事業の重要度は薄れます。
世界の旅客需要を吹き飛ばした新型コロナウイルスは不採算市場から撤退し、選択と集中を進める大義名分としては十分と言えます。
そこで日本からの撤退を決めたと考えられます。
エアアジアが経営危機に直面しているのは間違いなく、スーパーアプリでは配車サービス大手のシンガポールのグラブなど手ごわいライバルもいます。
危機下で果敢に戦略転換に挑戦し、ピンチをチャンスに変えた企業として改めて脚光を浴びることが出来るかどうか?
エアアジアの正念場は続くと言えます。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格30,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
東南アジア最大の格安航空会社(LCC)エアアジア・グループは10月5日、日本事業から撤退すると発表しました。
中部国際空港を拠点に新千歳や福岡、仙台、台湾・台北との往復便を運航していましたが、世界的な渡航制限により経営が急速に悪化した事や、日本市場の回復が当面見込めないことから撤退が決まったと言います。
新型コロナウイルスは世界の航空各社を窮地に追いやっています。
エアアジアも例外ではなく、2020年4月~6月期の連結決算では過去最大の9億9288万リンギット(約252億円)の最終赤字を計上し、7月には大手監査法人のアーンスト・アンド・ヤング(EY)が「今後の見通しが不透明になっている」として投資家に注意を促す「継続企業の前提(ゴーイングコンサーン)に関する注記」を付けました。
ロイターなどの報道によれば、エアアジアは年末までに最大25億リンギット(約634億円)を調達する計画を進めています。
投資家や金融機関の支援を仰ぐためにも、不採算路線を整理し財務悪化を食い止めることが必須なり、そこで対象となったのが、日本事業でした。
2013年に一度撤退し2017年に再編入を果たしましたが、搭乗客数は見通しを大きく下回り赤字が続いていました。
今回の決断はエアアジアの戦略転換を象徴しています。
東南アジアLCCの先駆けとしていち早く市場を押さえたものの、近年は台頭する競合とのシェア争いが域内で激化し「価格競争力は薄れてきていた」(タイの金融アナリスト)と言われていました。
そこで2018年頃から航空機リース事業など非中核事業から徹底しつつ、新しい成長分野としてデジタル関連事業に注目してきました。
9月24日には、グループ内の複数のデジタル関連事業を「エアアジアデジタル」ブランドに統一したと発表し、ホテルや航空券予約、決済、ネット通販などを統合したいわゆる「スーパーアプリ」を10月にも東南アジア各国で展開する計画を明らかにしました。
空運で培った商品や食品販売のノウハウを生かし、ほぼネット通販からホテル予約まで展開し、こうしたサービスをポイントプログラムでつなぎ合わせて相乗効果を狙います。
トニー・フェルナンデスCEOは「以前からデジタル関連事業には力を入れていたが、新型コロナウイルス禍を契機に取り組みが加速した」と話しています。
経営の軸足がデジタル関連事業の強化に移れば、日本事業の重要度は薄れます。
世界の旅客需要を吹き飛ばした新型コロナウイルスは不採算市場から撤退し、選択と集中を進める大義名分としては十分と言えます。
そこで日本からの撤退を決めたと考えられます。
エアアジアが経営危機に直面しているのは間違いなく、スーパーアプリでは配車サービス大手のシンガポールのグラブなど手ごわいライバルもいます。
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基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
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