女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

ほめられてうれしい!?

2013-02-16 | インポート

中村です

「君、しっかりしてるね」「○○さんはよくできるね」


仕事をしているとお客さんからこのようなほめ言葉をもらうことがある。
かつて自分も言われたし、現在は部下が言われる立場にある。


人から褒められるのは悪いことではない。いいこと喜ばしいこと


でも、やった~褒められた  

と手放しでは喜べない!



お客さんから「ありがとう」「助かった」「あなたと出会ってよかった」
という感謝の言葉をもらったら、
素直に「ありがとうごうございます!」と思える。


でも、

「しっかりしてる」「よくできる」という言葉に対しては素直に思えない。
これらの褒め言葉の前には「女性の割には」「若い割には」「新入社員
の割には」など前置きがつく。
これらの前置きは音声で発せられるものではないが、その人の頭の中の「女性」
「若者」「新入社員」ってこんなもんという基準に照らし合わせて判断しているに過ぎ
ない。

もちろん、言っている方はそんなことを意識して言葉に出しているわけではない。
でも、無意識に、ナチュラルにそう判断している。


だからこそ、自分が「女性」「若者」「新入社員」など決められた枠の中で「頑張って
いる」「よくできる」と評価されてもあまりうれしくはない。
むしろ「当たり前やん」と思う。



私が、小生意気な小娘だった頃の話。

ある社会福祉法人で、理事長、事務長以下そうそうたるメンバーの前でプレゼンす
る機会があった。単発の研修ではなく、その法人の「研修大綱作成」という1年間か
けて請け負う大きな仕事。その全体の流れや進め方を幹部の人たちに説明する場
だった。そんな大切な場で先方の担当者(男性、役職:係長)と口論になった。
一周り年上のその担当者は弁が立って攻撃的なタイプ。

私の発言に対して、

「聞いているのと話が違う」

口撃してきた。

正直「うわ~っ~っつなんでこんな場で・・・」「やめてよと思った。

が同時に「今さら何言うとんねんという気持ちと会社を代表してその場にいる
のに「引き下がるわけにはいかない」という気持ちが気弱になりそうになる自分
を奮い立たせた。

最終的には、納得してもらって無事その案件をスタートすることになったのだが、
帰社しようと資料類の整理をしている私のそばに担当者が近づいてきてこう言った。

「さっきはすみません。熱くなってしまって・・・。中村さんが女性だという
ことすっかり忘れてました。事務長に怒られました」

今、この記事を書きながら当時の状況を思い出してこう思う

担当者に女だからと言って手加減されなかった =   うれしい出来事
一方、担当者が事務長から怒られたということは、(中村さんは女性なんだから)
「言い方気をつけろ」あるいは「口論するんなら上司にしろ」と言われたのだろう。
事務長からは「女(の子)扱い」されていた = 残念な事実。


思い返してみると、総合職として社会に出て26年。女だから「優遇された」「冷遇さ
れた」と感じたことはあまりない。


ただ、あからさまな「優遇」「冷遇」でないにしても
中村さん=(女性の)営業、(女性の)担当者 とみられていたのは事実。周りがそれ
なりに気をつかってくれていたのだろう。


世の中には『男』と『女』という2つの異なる性があって、それぞれに特性が違うから
面白い。

女らしく、自分らしく、役割を全うしたい。ただし社会人である以上成果を上げること
に責任を持つのは男も女もなく、社会人として当たり前。そこに甘えは許されない。


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