県は5月29日までに、リゾート開発構想「琵琶湖リゾートネックレス構想」について、廃止も含めて抜本的に見直す方針を決めました。構想に基づく観光施設などの整備率が17%にとどまっていることを受け、2008年度をめどに見直し作業を完了させます。
琵琶湖リゾートネックレス構想は、国の総合保養地域整備法(リゾート法)に基づき、観光客らの滞在促進や地域活性化を狙いに、1990年に策定されました。大津市や竜王町など9市2町を重点整備地区と位置づけ、宿泊施設やレジャー施設など247の施設整備を目標としていました。
ところが、これまでに整備された施設は42しかなく、特に、民間施設は目標の208のうち25施設で、整備率は12%にとどまっています。
県は今後、民間事業者や市町への聞き取り調査を行い、現状と課題を把握したのち、構想自体を廃止するか、整備目標を縮小するかどうかを検討します。
県地域振興課は「バブル経済期とは社会情勢が大きく変わっている。関係者の意向を伺いながら早急に見直したい」としています。
(5月30日付け京都新聞が報道)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007053000049&genre=A2&area=S00