数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(272)  詠晴(ヨンチン)

2024-05-06 12:10:29 | 漫画のシナリオ
(272)詠晴(ヨンチン)

四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

登場人物

リン・正雄(70)
170㎝。日台のハーフ。全白髪に近い、まだら白髪で口髭をたくわえた紳士然とした男前。

梅花(メイファ。50)
165㎝。リンの妻。髪をひっつめて後ろでお団子にした清楚な美人で二十五歳位に見える。

詠晴(ヨンチン。20)
175㎝。ひっつめ髪を後ろでお団子にした清楚な美女。リンの娘。

悪相の半ぐれA~Dの四人(各25)

N=ナレーション&呟き

   修一の前に立った詠晴の尻を後ろから煽って見た絵(ほんの少しハイレグ気味の白い下着がチラッと見える)の大ゴマに彼女の声、
  「家に帰ったらパパ達は倉庫にいるって聞いて来たんだけど」

   興味津々に修一を見つめ、
詠晴「こちらはどなた?」N『突然あらわれた娘は全身から暮らしの豊かさが滲み出ていてーー』

注、詠晴はノースリーブに白いハイレグパンツがチラ見えする超ミニ、踵の低いパンプス姿で修一より五センチ背が高い。

リン「ひょんなことから知り合いになった岩城さんだよ。ご挨拶しなさい」

   ほんのり頬を染めて、
詠晴「こんにちは。ヨンチンといいます」N『一見して恵まれた環境で純粋培養されたとわかる超美人だったーー』

修一「(優しい表情で)こんにちは」

リン「(修一に)うちの一人娘です。台湾大学の学生で休みには日本に遊びにくるんですよ」

   詠晴に少しとがめるように、
梅花「くるのを知らせてくれれば空港に迎えにいったのに、いつも突然なんだから」

   少し不服そうに、
詠晴「今朝起きて急に思いついたんだから仕方ないでしょ」N『詠晴(ヨンチン)。20歳。175㎝』

   心を奪われたように修一を見つめ、
詠晴「どこかで見たような気がするんですが、どこかで会ってますか?」N『わがままそうな箱入り娘というのが第一印象だった』

   詠晴の腋ぐりの大きいノースリーブの腋から乳房の麓が見える絵に尚も修一のN『我儘というのは思いやりがなく気遣いができないってことだが、ヨンチンの場合はおおらかに育てられたからで、本当は聡(さと)くて優しい子だと見たーー』

   優しい表情で、
リン「テレビかユーチューブで見たんだろう」

詠晴「え、岩城さんはユーチューバーなんですか?」

修一「(すまして)この俗世間から悪人を一掃するのが使命の始末屋でござる」

   「え?」といぶかる娘を見てリンが感慨深げに頷き、
リン(あの時あのタイミングで岩城さんと出会えたのはまさに天の配剤)

リン(もし会うのが5分遅かったら私はもうこの世にいなかったのだから・・・)

リン(今日ヨンチンが岩城さんと会ったのも天の配剤。今後の娘の安全が保障されたようなもので本当によかった)

   太腿がむき出しの娘のスカートを見て咎めるように、
梅花「詠晴(ヨンチン)、いかにいってもそのスカートは短かすぎるわよ」

詠晴「(すまして)スカートが短いんじゃなく脚が長いのよ」

梅花「(呆れ)あんまり挑発的な恰好をしてたらストーカーに目をつけられるわよ」

   振り向いて倉庫の外に停まってる一台のヤン車を平然と見て、
詠晴「もう目をつけられたみたい」

注、アパッチの横にヨンチンが乗ってきたバーグマン125が停めてあり、その後ろに全面スモークを貼ったヤン車が停まっている。

   ヤン車を見て「ひえっ」と悲鳴をあげた梅花の横でリンが不敵な目でヤン車を見る。

   気を取り直し、
梅花(ま、何があっても岩城さんがいるから大丈夫だけど・・・)

   無表情でヤン車を見て、
修一「いかにもバカが乗ってそうな車じゃのう」

   ヤン車の手前に停めてあるバーグマンを見て、
修一「あのバーグマンはヨンチンさんのバイク?」

   熱い眼差しで修一を見て、
詠晴「さんはいらないからヨンチンって呼び捨てにして」

   少し驚き、
リン(男にまったく興味がなかった娘の声が上ずってるような・・・?)N『ヨンチンは恋愛バージンであったーー』

修一「(すまして)ご両親の前でいきなり呼び捨てにはできませぬ」

   長く生々しい脚(太腿メイン)を後ろから煽って見た絵に詠晴の声、
  「いいの。直感だけど・・・」

   熱い眼差しで修一を見つめ、
詠晴「遠くない内に親しい関係になりそうな気がするから・・・」

   リン夫妻が目を見張る。

梅花(詠晴が渋好みなのは知ってたけど、さすが人を見る目があるわ・・・)

梅花(もし二人が一緒になってくれたらこんな嬉しいことはないんだけど・・・)

   期待のこもった顔で、
リン(商才があり腕っぷしも強い岩城さんなら二十以上あるうちの会社を余裕で統率していけるだろう・・・)

   興味深そうにバーグマンに歩み寄りながら、
修一「ヨンチン、ちょっとバイクにまたがってみせてくれる?」

詠晴「はい」と凄く嬉しそうに応えた娘を見てリンが少し驚く。

   バイクに跨りハンドルを握って自慢げに、
詠晴「いいバイクでしょ?日本にいるときの私の足なのよ」

   詠晴を見て感嘆し(スカートの奥に下着がチラッと見えている)、
修一「おー、こんなスタイルのいい美人が超ミニで走ってたら男が入れ食いじゃのう」N『スカートの奥から呼吸するのも切なくなるような破壊力抜群の秘臭がむんむん漂いでていたーー』

詠晴「(恥ずかしそうに)岩城さんも釣れるかしら?」

   頬を少し染め、
修一「おれが真っ先に釣られるじゃろうね」

   頬を染めてぶりっ子のように歓喜し、
詠晴「きやっ、嬉しい!」

   夫妻が目を見張り、
リン(こりゃひょっとしたら・・・)

梅花(まさに恋をした女の目だわ・・・)

   詠晴が跨ったバイクを興味深げに眺め、
修一「125にしては車体がでかいが乗り心地や取り回しはどう?」

詠晴「台湾でもキムコの125CCのスクーターに乗ってるけど、こっちの方が気にいってるの」

   バイクに関心を示す修一に驚嘆し、
リン(どおにも驚いたひとだな・・・)

   バイクに見惚れてる修一の絵にリンのN『車にどんな連中が乗ってるかわからないのにバイクの方が気になるとは・・・』

   感じ入った様に修一を見て、
リン(若干十七歳で、一体どれだけの修羅場をくぐればこれほど度胸がすわるのか・・・)

   その時、ヤン車の助手席の窓が2㎝だけスーと降りる。

   暗い車内から「その女を渡せ」と声がした(不気味な絵)。

   詠晴と梅花が驚いて怯える。

   耳に手を当てておちょくり、
修一「あー、なんちゅうた?もう一回ゆうてくれんかのう」

   窓がすーっと降りて、顔中に刺青を入れた不気味なAが修一を睨む。

   Aを見て詠晴と梅花が怯えて顔を引きつらせる。

   Aを見て小馬鹿にしたように呆れ、
修一「うはっ」

   Aをしみじみ眺め、
修一「なんちゅうおぞましい面しとるんじゃ」

修一「女を渡せとか聞こえたが・・・」

   詠晴、固唾をのんで修一を注視する。

   ふてぶてしい顔でAを睨み、
修一「そりゃならんのう」

   詠晴、ほっと安堵する。

   ふてぶてしい顔でAを睨み、
修一「彼女は今からおれと親しくなる大事な人じゃけんの」

   頬を染めて喜び、
詠晴(あなたの男ぶり、ちゃんと見させていただきましたよ・・・)

   Aの顔をまじまじ見て、
修一「まさに若さはバカさよのう。その面じゃどこも雇ってくれまいが?」

修一「今は遊んで食えてても年をとったらどうするんな?ワレの空っぽの頭ではそんな想像すらできんか?」

リン「こういう輩は目先の悪知恵は働いてもその先には考えが及ばないんですよ」

   歯茎を見せて不気味に笑み、
A「お前ら言いたい放題だな。クソ度胸だけは認めてやるが・・・」

詠晴「(毅然と)わたし、笑うと歯ぐきが見える男は嫌いよ」

梅花「これ、よけいなこと言わないの」とおろおろして咎める。

   修一とリンを睨み、
A「天に向かって履いたツバは飲み込めん」

   ガチャとドアを開け左足を出して降りかけながら、
A「想像力がないのはお前らだと思い知らせてやる」

   突如、右足でドガッとドアを蹴ってAの首をドアの上部で挟み、
修一「おおっと、降りてくるなよ」

   ドアを足で押さえたまま、
修一「われの息を近くで吸うたら身体が腐るけんの」

   手で口を押えて「ぷっ」と吹き、
詠晴「私もおんなじこと思った」

   Aをドアで挟んだまま片手拝みで、
修一「毎日幸せですか?南無阿弥陀仏ー」「これが今生の別れかと思うとおもわず手も合わせたくなると言うものです」と呟く。

   梅花、詠晴と共に呆気にとられ、
リン(な、なんと不気味な・・・)

   Aの顔を両手でつかんで憤怒の形相で、
修一「俺を前にして女を渡せじゃ?」

修一「どの口がゆうたっ!」と言うと同時「グジャ」と顔を後ろ向きにねじって即死させる。

   リン夫妻あ然。

   ぐにゃりとなった首をドアの上部に引っかけて宙吊り状態になってるAを感嘆して見て、
詠晴(し、渋い・・・)

   詠晴の下着が「じゅっ」と濡れたのを下から煽って見た絵に彼女のN『一ミリもためらわず殺っちゃうなんて・・・』

   うっとり修一に見惚れ、
詠晴(一瞬で身体ごともっていかれちゃった・・・)

                 つづく
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