数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク(9) 恐ろしや修一

2016-02-09 17:53:30 | 漫画のシナリオ
(9)恐ろしや修一

四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあります>季節は常に真夏である。

登場人物
岩城修一(17)170㎝。2年生。
超匂いフェチ。情に厚く恐ろしく喧嘩が強いが二枚目ではない。

久美子(16)165㎝。
1年生。新体操部。キリッとした美人。

宮田(18)3年生。空手部主将

脇谷(18)3年生。副将

その他、生徒多数

N=ナレーション



   宮田の腕をつかんで、
脇谷「悪い事は言わん。あいつには関わるな」

  他の部員達、緊張して二人を注視。

宮田「そりゃ、どおゆう意味だ?」

脇谷「あの2年坊、白井さんらを半殺しにして病院送りにしたらしいぞ」

宮田「え、白井さんを?」「ウソ」と、怯む。

A 「主将、本当ですよ。じかに白井さんから聞いたんですから」

B 「頭蓋骨を割られて、ヒザも折られて・・・」

宮田「(怯え)頭蓋骨・・・」

A 「頭の皮も剥がれて・・・あいつキレたら相当らしいですよ」

宮田「(怯え) 頭の皮を・・・はぐ・・・」「け、けど、久美子ちゃんが・・・」

脇谷「俺達がいるのにあんな大胆な事をしてんだぜ」「それだけで分かるだろ?相手が悪すぎる」

   宮田、肩を落として拳を震わせる。

宮田「(決然と)やっぱり許せん。久美子ちゃんのバージンを奪われてしまう」

   決然と修一の方に向かう宮田に、
脇谷「おい、やめろってのに」と止める脇谷と共に部員達が心配そうに傍観。

  股裂き状態の久美子、おダンゴ髪に手をやる。

   ゴムを外して頭を軽く振ると長い髪がハラリと落ちる。

   一層美貌が際立った久美子が目を潤ませて修一を見つめる。

   その時、修一を睨み下し、
宮田「おいっ」

  久美子は無表情で宮田を見上げるが、修一は無視している。

宮田「こらーっ、ナメてんのかー?!」と修一の首根っこをつかんで引きずり倒す。

  修一、無表情で床に頭をゴンッと打つ。

   脇谷と部員達、固唾を呑む。

久美子「何すんねんなっ!ほっといてんかっ」「うちら今、心の会話をしてんねんやから」

   情けなさそうに、
宮田「ほ、ほっといてって、久美子ちゃん、そんな・・・」

  修一、無表情で頭を撫でながら起き上がる。

   脇谷と部員達、固唾を呑む。

修一「もしかしたら先輩、こいつの事が好きなんだ?」

宮田「うぐっ、こ、こいつなんて言うな。失礼じゃないか」

久美子「こいつでええねんっ」

久美子「あんたなんかに好かれたらえらい迷惑や、もう、あっち行ってえな」

宮田「ぐっ」(みんなの前で、そんな大声で言わなくても・・・)

   気を取り直し、
宮田「おまえ、ちょっと顔かせよ。なっ」

修一 「(冷ややかに)ヤキを入れようってんだ、そうですよね?」

宮田「い、いやっ。ちょっと組み手の相手をしてもらうだけだ」

修一「それがヤキを入れるってんですよ」

宮田「いちいちうるさい奴だ。こいよ」

久美子「ちょっとあんたーっ、岩城先輩に怪我させたらウチが許さへんからな」

   レオタードから透けた乳首をツンと突き、
修一「おまえ乳首が立ってるぞ」

久美子「あん」と赤面する。

   カーッと血が上り、
宮田(ビビらすだけのつもりだったが気が変わった)

修一「ヤキを入れる前にブロックを四枚ほど用意してくれますか、先輩」

宮田「ヤキじゃねえってんだろ。ブロックなんかどうすんだよ?」


   顔を強ばらせた部員たちがブロックを持って三角形の形に立っている。

  一組は、二人でブロック一枚を頭の高さに持って構えている。

  もう一組は、二人でブロック一枚を腰の高さに構えている。

  そしてもう一組は、ブロックを二枚重ねて腰の高さに構えている。

   腕組みをして訝しそうに、
脇谷「まさか、あれを割る気じゃないよな?」

宮田「瓦じゃあるまいし、ぜったい無理だ」

脇谷「じゃ、なんであんな物を用意させるんだ?」

   ストレッチをしてる修一を見て、
宮田「・・・」

   ストレッチをしてる修一を見て、
久美子(あの柔軟さはやっぱり格闘技やってるんや。それも相当年季が入ってるわ・・・)

  他のクラブ員が集まってきて口々に、
A 「何が始まるんだ?」

B 「ブロック割りでもやるんじゃないか」

C 「ウソだろーっ。あんなもの割れるわけないだろ?」

  修一、腰の横で軽く拳を握り、「テコン」と言って一礼する。

宮田「(驚き)テコンドーだ・・・」

  修一、無表情でブロックを持った部員達の真ん中に立つ。

  全員固唾を飲む。

   頭の高さに構えられたブロックの正面に立って宮田に、
修一「俺とやりおうたらどがいなるかーー」

宮田(広島弁?・・・)と驚く。

   ブロックを持った部員、顔を強張らせてツバを飲む。

   修一、唇を尖らせて「フイッ」と短く息を吐く。

  垂直に頭の高さまで飛び上がりざま空中で体をひねる。

   後ろ回し蹴りを「ドガッ」とブロックに炸裂させる。

  ブロックを持った部員が顔を背ける。

  その部員の頭上に粉々に砕けたブロックの破片が降り注ぐ。

  全員度胆をぬかれる。

  体育座りで見ていた久美子があ然として、
久美子(ウっソやろー・・・?)

  「タンッ」と着地した修一。

   煥発入れず、唇を尖らせて「フイッ」と息を吐くと同時、腰の高さにあったブロックに「バゴッ」と前蹴りを炸裂させる。

   ブロックをもった部員が「ひっ」と顔を背ける。

  その二人の部員の顔に粉々になった破片が飛び散る。

  直後、肩越しに振り向いて二枚重ねのブロックを睨む。

  鼻にシワを寄せて、めくれた唇から歯を剥き出しモノすごい形相。

  ブロックを持った部員が修一の顔を見て「ひっ」と怯える。

  「フイッ」と息を吐いた瞬間、体をひねる。

   後ろ回し蹴りを二枚重ねのブロックに「ドゴッ」と炸裂させる。

   二枚のブロックが粉々に砕け散る。

宮田(・・・こ、こいつ人間かあ、あのブロックが俺だったら・・・)

  驚愕する宮田と脇谷たち全員の頭上に、ブロックの破片が降り注ぐ。

  他クラブの部員達が驚愕し、
A 「あれが人間だったら・・・」

B 「完全に即死」「ってか、粉々に折れた骨が皮膚を突き破って飛び出してるぞ」と身震いする。

久美子「(呆れ)オッソロシー。うち、あんな人をオチョくったんか・・・」

   修一、足の裏を払いながらギロッと宮田を睨む。

   宮田、脇谷「ビクッ」と怯える。

   修一、宮田に歩んでゆく。

   脂汗をかいて怯え、
宮田(ひっ、く、来るな・・・)

  空手部員達、固唾を飲む。

  他の生徒達がざわめき、
  「な、なんだ」「やるのか?」

   宮田の眼前に立った修一、鼻にシワを寄せ、歪めた唇の端から歯を剥き出して宮田の顔の前で拳を握る。

  宮田、ビクッとする。

  修一が拳をぶるぶる震わせて握り締めると「ボキボキボキ」と骨が鳴る。
  
  宮田、「じわぁ」と涙を滲ませる。

修一「おれの正拳は足と同じくらい威力があるんすよ」

  泣きそうな宮田、うんうんと首を縦に振る。

修一「二度と俺に構わないですよね?」

宮田「うんっ」「じゃなかった、はいっ」

   見物していた生徒達が驚いて口々に、
A 「なんて奴だ。ひと睨みで空手部の主将を〆ちまったぞ」

B 「しっ、聞かれたらあとが怖いぞ」

   去る修一の後ろ姿を涙目で見ながら、
宮田(ひーっ、怖かったー・・・)

  その後ろで脇谷と部員達がホッとしている。

   久美子、去る修一の後ろ姿を体育座りで見ながら目を潤ませる。

   レオタードの股間をジュワーと濡らす絵のアップ。

   うっとりした表情で、
久美子(シブいわー。うち、強い男が大好きやねん・・・)
        
      つづく

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