数社でボツになった漫画シナリオ

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・。

愛がイク (103)   ビヨンセの太もも

2017-06-12 18:01:57 | 漫画のシナリオ
(103) ビヨンセの太もも

四百字詰原稿用紙換算13枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあります。季節は常に真夏である。

登場人物

里香(17) 165㎝。修一と同クラス。清楚な美人でアニメ声。

石川翔(17)170㎝で痩身、黒縁メガネをかけた品のいいイケメン。

メイド三人(共に25)。ダウントン・アビーのメイドと同じ服(丈は膝が隠れる長さ)を着ている。

執事(60)
N=ナレーション
   


   赤面して俯く石川を疑惑の目で見つめ、
里香「偶然あそこを飛んでたなんてのは通用しないよ」

   赤面して俯き、
石川「テレビで観て岩城君の事は前から知ってました・・・」

里香「ほんとは修ちゃんが目当てで転向したんでしょ?」

   脂汗をかいてしらばくれ、
石川「はあーーー?!」

   無表情で見つめ、
里香「君、女の直感をナメてない?」

   石川、驚愕。

石川「(脂汗)・・・メチャクチャ強い岩城君に心を惹かれてるのは事実です・・・」

   石川の耳元でいたぶるように、
里香「いつからドローンで修ちゃんをストーカーしてたの?」

石川「(汗)す、ストーカーなんてしてません!・・・」

   里香に冷たい目で見つめられ、
石川「(汗)そ、その冷ややかな目はやめて頂けませんか・・・」

里香「・・・ま、いいか」「はい、この話はこれでおしまい」

   石川、ほっとして手の甲で汗を拭う。

   ウエストポーチをさぐり、
里香「お願いがあるんだけど」

   テーザー銃を出し、
里香「これを二連発に改造できないかな?」

   テーザー銃のアップに里香の声、
  「カートリッジを交換してるスキに攻撃されたらお陀仏なんだもん」

   B1を持ち、
石川「そんなものを改造するより、これをあげる」

   B1の胴体を指し得意げに、
石川「胴体にはスズメバチの毒を千倍に濃縮した毒液が入ってて刺されたら一瞬であの世行き」

里香「おおー」

石川「検死しても八チの毒しか検出されないから疑われる事もありません」

   目を輝かせ、
里香「どうやって操縦するの?」

   そのとき執事(60)がうやうやしく側に来て、
執事「翔さま、デュポン社のハリス様がお見えですが如何致しましょうか?」
※デュポン社=米国の巨大兵器メーカー

石川「いま取り込み中だから待っててもらって」

   うやうやしく、
執事「承知致しました」

   去る執事を見ながら、
里香「いいの?用事があるんなら私達もう帰るけど」

   乞う様に、
石川「やだ、帰らないで!」と言ったので里香が少し驚く。

石川「君達より大事な客はいないんだから帰っちゃやだ」

   里香、無言で石川を見つめる。

里香「・・・うん」「帰らない」と彼を見つめて笑顔で言ったので石川がホッとする。

   里香に手を差し出し、
石川「操縦用アプリをダウンロードするからスマホをちょっと貸して」

   里香が差し出したスマホを石川が握るが里香が手を離さないので、
石川「(とまどい)え・・・?」

   ねっとりした目で見つめ、
里香「プライベートな部分に入れられてる写真があるから絶対見ないでくれる?」

石川「(頬を染めて驚き)あ・・・」

石川「(汗、赤面)・・・了解です」

   スマホをいじる石川の横顔を見つめ、
里香(彼の目的が修ちゃんであるらしい事はバカでも分かる・・・)

里香(いっそ、修ちゃんにブッ刺されてる写真を見せてやろうか・・・?)

   天井或いは家具調度品の絵。

石川「はい、ダウンロード完了しました」

   我に返り、
里香「え、もう出来たの?」

石川「使い方はカメラで敵をロックオンして赤いスイッチをタップするだけ」「満タンで十人殺せます」

里香「敵が十人以上だったら?」

   B1が人の眼球を食いちぎってる絵に声、   
  「毒液が空になったら眼球を攻撃するようにAIに組みこんであるから敵が何人いようとぜ~んぜん平気」

   尚も他の奴の目を食いちぎってる絵に声、
  「使い込むうちにどんどん進化して、そのうち声だけで命令出来るようになります」

   指先に止まったB1をぼう然と見てる里香に、
石川「それさえあれば敵の生殺与奪権は里香ちゃんが握ったも同然」

里香「本当にこんなすごい武器をもらっちゃっていいの?・・・」

石川「いいんです。お守り代わりに進呈します」

   掌に乗せたB1を感心して見つめ、
里香「君のあまりのハイスペックさに度肝を抜かれたちゃったよ・・・」と言った時に席に戻ってきた修一が、
修一「おっ、それもらったのか?」

里香「うん。これでクズの死体の山を作ってやるんだ」

   感心して石川に、
修一「巨万の富を手に入れて、石川君は17才でもう夢を適えちまったんだな」

   優しい表情で、
石川「岩城くんの夢はなあに?」

   腕組みして考え、
修一「夢ねえ、そうさのぉ・・・」

里香(里香と結婚する事に決まってるじゃん。はっきり宣言しちゃっていいよ)

修一「ビヨンセの太腿を舐めること」と言ったので里香が「はあーー?」と呆れ、石川は頬を染めて苦笑する。

修一「ビヨンセが無理なら稲村亜美の太腿でもいい」

   石川の両肩をガシッと掴んで揺さぶり、
修一「頼む!石川君の財力にものを言わせてなんとかしてくれ!」と必死に乞う。

   呆れて修一の肩をポンポンと叩き、
里香「はいはい。ビヨンセほど長くないけど私の太腿で我慢して」と言うのを石川が頬を染めて苦笑している。

石川「ねえ、他にも発明品があるんだけど見てくれる?」

注、研究室。広い室内には様々な精密機械あり。ドローンも大小、様々な大きさのものが大量に置かれ、人間が乗れる大きな物もある。そして机の前には96話に登場した六十インチの大型液晶画面のパネルが並んでいる。

   研究室内に入って驚き、
里香「うわー、チョー本格的・・・」

修一「お茶の水博士が出てきそうな研究室だな」

   人が一人乗れる大きなドローンを見て驚き、
修一「これ、人が乗れるのか?」

石川「うん。まだ時速二百キロしか出ないから、目下改良中なの」

里香「発明品ってこれのこと?」

石川「これは遊びで作っただけ」

   研究室の天井或いは内部の絵に石川の声、
  「見せたかったのはこれ」

   プロパンガスのボンベほどの大きさのタンクが様々な装置の横に鎮座しており、その前で、
石川「ずばり、性欲を無くすガスです」

修一「(がっかりし)ものすごい兵器を想像してたのに、性欲を無くすガスー?」

石川「これを上空からまいたのを吸った瞬間に性欲がなくなり、出生がゼロになって十年以内に国は亡ぶだろうね」

   研究室内の絵に石川の声、
  「出生がゼロになったら病院、ベビー服やミルクを作る会社、そして保育園と幼稚園が倒産し、学校もなくなる。そしたら?」

里香「(あ然とし)みんな失業・・・?」

石川「(頷き)それがドミノ倒しのように拡大してゆき」

石川「失職した人が餓死し、あらゆる産業が崩壊して国が機能しなくなるよね?」

   あ然としてる二人に、
石川「人類から性欲を失くす事こそ究極の兵器なんだよ」

   感心し、 
里香(さすが前頭葉の稼働率が高いインテリは目のつけどころがシャープだわ・・・)

里香「(不安げに)こんな恐ろしい物をアメリカに売っちゃうの?」

石川「これは誰にも渡さない。日本が攻撃されたとき報復するために温存しとくの」

里香「(ほっとし)それを聞いて安心した」

修一「血を一滴も流さず敵国を亡ぼすなんて君は超天才でござるな」

   涙を流し、
石川「うぐ、岩城君に褒められた・・・」

   驚き、
里香(えっ、ここで泣く?)

石川「ぼく、もう死んでもいいぐらい嬉しい・・・」と涙ぐむのを里香があ然として見てる。

   二人に背を向けたまま涙を拭い、
石川「ぼく・・・」

石川「岩城君を喜ばせたいから家にビヨンセを呼んじゃおうかな」

   修一、ガビーンと驚愕する。

   石川の両肩をガシッと掴んで狂喜し、
修一「そ、それ、マジですかーー?」

   邸内に設えた舞台。バックでバンドが演奏し、椅子に掛けた、たった一人の客の石川(平然と笑顔)の顔にビョンセが股間をなすりつけんばかりにして歌ってる絵に石川の声、
  「半年前にも呼んでシングルレディを歌ってもらったんだよ」

   鼻血をタラッと流し、
修一「見ただけで射精しそうな・・・」

   レオタードで踊るビョンセの絵に修一の声、
  「あのハイレグレオタードで?」

石川「知ってる?ビヨンセは下着なしで、じかにレオタードを履いてるんだよ」

修一「(目を血走らせ)じ、直履き・・・?」

石川「(頷き)帰るときに記念にって汗まみれになったレオタードを・・・」

修一「(目を血走らせ)汗とマン汁がたっぷり染み込んだレオタードを?・・・」

石川「もらったんだけど・・・」

修一「(目を血走らせ)だけど・・・?」

石川「ぼくは興味ないし、欲しかったらあげるよ」

修一「欲しい!欲しいに決まってんだろー」

里香「(石川に)ストーッブ。修ちゃんの言う事なんか真剣にとりあわなくていいの」

   涙を浮かべ修一に、
里香「(悲しげに)修ちゃん、里香の前でほかの女のレオタードを欲しがるなんて・・・」

里香「(涙目で)それ笑えないよ・・・」

   驚いて凍りつき、
修一「ご、ごめん。もうレオタード欲しがらないから許して・・・」

里香「(涙目で)ほんとに?里香がいない時にこっそりもらったりしない?」

   里香の耳元にそっと、
修一「おれは里香のマン臭の奴隷でござるよ」

修一「さっきのは石川君を笑わすための冗談に決まってるだろ」

   嬉しそうにぱっと顔を輝かせ、
里香「だとおもったよー」

   ほっとし、
修一(この天然風味の単純さが里香の最大の魅力――)

里香「でも冗談でも悲しくなるからもうやめてね」

   涙顔で猛烈に反省し、
修一「あい、二度と言いません」というやりとりを石川が微笑ましそうに見ている絵にN『間一髪、里香ちゃんのご機嫌が直り、ほっとしたでござる・・・』

     つづく

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 愛がイク (102)   ダウ... | トップ | 愛がイク(104)   ランチ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

漫画のシナリオ」カテゴリの最新記事