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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段、負ける

2022-10-21 13:46:42 | 将棋雑記
20日に第81期順位戦B級1組7回戦が行われ、羽生善治九段が屋敷伸之九段に負け、2勝4敗になった。
羽生九段は今期の順位戦を連勝スタートし、B級1組での格の違いを見せたかに見えたが、3戦目以降が、マズいことになった。
だけど今回の屋敷九段には相性がよく、本局の前まで24勝6敗。とはいえ直近は3連敗で、一抹の不安はあった。それが現実のものになってしまった。
この対局はABEMA中継があり、終盤を見たら相掛かりっぽかったが、屋敷九段には「忍者屋敷」の異名があり、この軽快な戦型に相性がいいのだろう。豊島将之九段―藤井聡太竜王の関係もそうだが、むかしの対戦成績はアテにならない、いつ流れが逆になるか分からない、と痛感させられる。
問題は今後の羽生九段だ。今年度の羽生九段は好調で成績もいいが、肝心の順位戦が悪いと話にならない。
現在13名中10位で、このクラスのメンバーがA級に劣らないため、羽生九段とても安心できない。
もしB級2組に降級してしまうと、まさかの谷川浩司十七世名人との対戦もあり得る。というか、羽生九段の進退にも関わってくる。
では羽生九段の残り6局の対戦相手と、対戦成績を記してみよう。

対郷田真隆九段 56勝29敗
対近藤誠也七段 6勝1敗
対丸山忠久九段 41勝21敗
対千田翔太七段 3勝2敗
対横山泰明七段 0勝1敗
対中村太地七段 10勝5敗

勝率のいい相手が多く、そんなに大負けはしないだろう。とりあえず、残留だけはできそうだ。
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10月17日の対局結果の雑感2

2022-10-20 22:42:25 | 将棋雑記
おとといの記事でうっかり書き漏らした対局があった。第44期女流王将戦第2局で、里見香奈女流王将が西山朋佳白玲・女王に勝ち、1勝1敗のタイとした。
両者は第2期白玲戦でも3-3のフルセットになっており、痺れる対局が続く。
ちなみに冒頭の対局は、今年度両者18局目。里見女流五冠10勝、西山女流二冠8勝で、こののちに白玲戦、女流王将戦の決戦と、第30期倉敷藤花戦三番勝負、第49期女流名人戦リーグを控えているので、最低でも23局が確定している。
約7ヶ月でこの数字は驚異的で、両者が多くのタイトル戦で戦うこと、そして接戦でもつれ、対局数が増えたことを意味している。
事実今回は、マイナビ女子オープン、白玲戦、女流王将戦がフルセットになった。
両者の女流公式戦の対戦成績も、里見女流五冠23勝、西山女流二冠22勝と、見事に互角である。
女流棋界では里見女流五冠と西山女流二冠の実力が抜きん出ているが、両者が高みで殴り合いをしている絵である。
というところで、あす21日は、白玲戦第7局である。
生活に困っていない両者だが、優勝賞金1500万円はさすがに心臓バクバクだろう。
あす私は1日ヒマなので、1500万円の行方を楽しみたいと思う。
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地下鉄にて

2022-10-19 23:52:39 | プライベート
先日の朝、ある地下鉄に滑り込みで乗った。その車両は何となく華やいだ感じがしたが、気のせいだろうと思った。
目的の駅で降りると、辺りはずいぶん女性が多い。この駅はこんなにワーキングウーマンが多かっただろうか、と訝しんだ。
……アレッ? そういえば私の乗った車両、1両目だった。まさか、女性専用車両だったのではあるまいな。
でもそれを確認するのが恐くて、しばらく放っておいた。
だが今朝、私は見てしまったのだ。先日と同じ1両目の車両のドアに、「女性専用車両」のステッカーが貼ってあったのを。もちろんその時間は、その適用時間内だった。
あぁ、私は何ということをしたんだと思う。女性車両にうすらハゲのオッサンが堂々と乗るという愚行。周りの乗客は面食らったと思う。口には出さないまでも、スマホのツイッターに、「うすらハゲのオヤジが、女性車両に乗ってきた」「変態じじい」「色魔」くらいつぶやく女性がいたかもしれない。
あれはもう30年以上前、たしか名古屋の博覧会だったと思うが、ドーム型になっているトイレのパビリオンに入り、ブースの斬新なデザインに「ほー」と感心して回っていたら、女性の視線が妙に痛かった。
それで表へ出てみると、そこは単に女性トイレだったのでびっくりした。
つまり私は、女子トイレに堂々と入り、ひとりニヤニヤしていたのだ。
そして30年経っても、本質は同じことをしている。このおっちょこちょいはどうしようもない。
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10月17日の対局結果の雑感

2022-10-18 23:38:19 | 将棋雑記
きのう17日の日本将棋連盟の対局は、なかなかに興味深いカードが多かった。
まず、王座戦の堀口一史座七段VS加藤桃子女流三段戦は、加藤女流三段の勝ち。堀口七段はまた昇段おあずけで、マジック1から10連敗(11連敗?)となった。
さすがに堀口七段、ファンを長期間、楽しませてくれるのである。
続いて棋王戦の藤井聡太竜王VS豊島将之九段戦。勝てば勝者組ベスト4で、敗者復活が約束される、大きい一番だ。
結果は藤井竜王の勝ち。私はABEMAを常時見ていたわけではないが、藤井竜王の序盤の作戦勝ちから、有利→優勢→勝勢と、いつもの勝ち方だった。
それにしても、豊島九段は藤井竜王に勝てなくなった。今回も、最後は藤井竜王が勝つんだと思ったが、果たしてそうだった。
ちなみに、豊島九段から見た対藤井竜王戦は、
○○○○○○●○●●●○●●○●●●●●●●○○●●●●●
の11勝18敗。最初の6連勝を除くと5勝18敗である。どこかで流れが変わってしまったのか。やはり、昨年の第62期王位戦で、1勝4敗で敗退したことだろう。その後の戦いも目を覆うばかりだ。
豊島九段が藤井竜王との対局に少しでも抵抗を感じているのなら、豊島九段との対局を愉しんで指している藤井竜王に勝てるわけがない、ということになる。
王座戦はほかに、所司和晴七段VS川上猛七段戦があり、川上七段の勝ち。フリークラス10年目の川上七段は最後のチャンスだが、今年度はこれで2勝5敗。もはや引退濃厚だが、竜王戦は4組に昇級したのが救いだ。
女流順位戦はC級1回戦が6局行われた。今期から対局を何回かに分けて行うようだが、一斉対局に戻してもらいたい。
田中沙紀女流1級は藤田綾女流二段と戦い、負け。前期も1回戦で負けたからアレだがC級はやはりレヴェルが高い。田中女流1級は、まず残留が目標だろう。
なおLPSA勢は、船戸陽子女流三段、礒谷真帆女流初段も負け。LPSAの厄日になってしまった。
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「子」のつく名前・2

2022-10-17 00:39:58 | 女流棋士
10月1日に久保翔子女流2級がデビューした。今年度6人目の女流棋士で、女流棋士がこんなに増えていいのかと思うが、久保女流2級は久保利明九段のご息女ということで、文句は言えない。
ところで平成生まれの彼女、名前に「子」が付くのは珍しい。そういえば今年2月デビューの岩佐美帆子女流2級も名前に子が入っている。流行が一周して、「子」が復権しているのだろうか。
私は2010年4月13日に、「子」のつく名前、という記事を書いた。今回12年半ぶりに、「子」のつく名前Part2を書いてみよう。
なお、女流棋界草創期の女流棋士などは集計から省いています。

<女流棋士会所属>
関根紀代子女流六段
斎田晴子女流五段
矢内理絵子女流五段
森安多恵子女流四段
長沢千和子女流四段
高群佐知子女流四段
千葉涼子女流四段
古河彩子女流三段
加藤桃子女流三段
久津知子女流二段
中村桃子女流二段
山口恵梨子女流二段
安食総子女流初段
坂東香菜子女流初段
脇田菜々子女流初段
小高佐季子女流初段
高浜愛子女流1級
山口仁子梨女流2級
岩佐美帆子女流2級
久保翔子女流2級

<LPSA所属>
蛸島彰子女流六段
山下カズ子女流五段
寺下紀子女流四段
藤森奈津子女流四段
船戸陽子女流三段
中倉彰子女流二段

<退会女流棋士>
林葉直子さん
多田佳子さん
宇治正子さん
藤田麻衣子さん

前回の23名から7名増えて、30名になった。12年半の年月が過ぎたわりには、あまり増えていない。それだけに、今年2名増えたのは異例といえる。
コメント (2)
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