goo blog サービス終了のお知らせ 

一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第10期叡王戦第4局

2025-05-29 00:37:27 | 男性棋戦
伊藤匠叡王に斎藤慎太郎八段が挑戦する第10期叡王戦第4局(主催:日本将棋連盟、不二家)が26日、千葉県浦安市で行われた。ここまで伊藤叡王2勝、斎藤八段1勝。どちらも必勝の気構えで臨んだのは言うまでもない。
対局場のホテルの最寄り駅は、京葉線・新浦安駅。そこから路線バスで向かう。隣の駅は舞浜駅で、ご存じ東京ディズニーランドの最寄り駅だ。ここで1日遊んでこの界隈のホテルに宿泊する旅行者も少なくない。
あたりはディズニーランドを意識してか、外観がオシャレなホテルも多く、送迎バスもあっちこっちから出ている。
ひとつ難を言えば風が強いことで、日本でもトップクラスである、ホテルに着いたら散策せず、のんびり部屋で過ごすのがよい。
将棋は斎藤八段の先手で、角換わりになった。こうなれば双方銀を腰掛け、金をまっすぐ上がり飛車を引く例の形……と思いきや、斎藤八段は早繰り銀に出た。と、伊藤叡王も追随する。先の名人戦第5局でも出た形で、いまはこれがトレンドなのか?
腰掛け銀はある程度結論が出たのか、あるいは飽きたのか、それとも一過性のものなのか……。いずれにしても、今後の推移を待たねばならない。
オッと思ったのは、斎藤八段が金矢倉を構築したことだ。角換わりは自陣に角が打たれないよう注意する。だから▲6七金右は、玉が入城したとき、△6九角が生じる。よって片矢倉にするのが自然なのだが、本譜の順を採ったということは、それで指せるという読みなのだろう。
対して伊藤叡王も銀矢倉に組み、玉を入城させた。お互い角を持っているものの、昭和の将棋にタイムスリップした感じだ。
斎藤八段は馬を作り、9筋から反撃する。伊藤叡王はその攻めを逆用し、ついに△6九角が放たれた。
斎藤八段はその瞬間、攻めに転じる。相矢倉は、攻めているほうが勝ちやすい。このまま斎藤八段の攻めが続くのか。
というところで、双方時間がなくなり、1分将棋になった。またこれか。現在斎藤八段がややリードしているが、それはいくらでもひっくり返る。問題はこの難しい局面で双方「指運」で指さなければならないことで、それをとてももったいなく思う。以前も書いたが、もう少し終盤に時間を残すという考えにはならないものか。
将棋は斎藤八段が馬を作り、優勢。銀による馬取りにも、取るなら取れと、グイッと銀を出た。AI的には最善手ではないが、攻めが繋がる見込みが立っていれば、それが最善手なのだ。
斎藤八段は馬銀交換に甘んじたあと端に手をつけ、なんとなく私には、斎藤八段が攻め切るような気がしてきた。
斎藤八段は遠巻きに駒得するが、それを好点に放ち、これは斎藤八段の勝ちが見えてきた。
以下、125手まで斎藤八段の勝ちとなった。
実力伯仲のこの2人、4局までの勝敗予想を行ったら、「2勝2敗」が最も多かったのではなかろうか。
第5局は6月14日。昨年に続いてのフルセットだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 堀女流初段は、子役の永尾柚... | トップ | 第83期名人戦第5局・1日目 »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。