一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

日レスインビテーションカップを見に行った(前編)

2009-06-11 01:45:22 | 女流棋戦
5月31日は、迷ったが、けっきょく中野サンプラザへ行った。日本女子プロ将棋協会主催の、日レスインビテーションカップを見るためである。
対局場の8階に向かうエレベーターに、7階から藤田麻衣子女流1級が乗ってくる。昨年の「けやきカップ」では冷や汗をかいたので、対局前の棋士には話しかけないことにしているが、つい藤田女流1級に、「私に5連勝してるんだから、今日はがんばってくださいよ」とハッパをかけてしまった。
受付で大判の封筒をもらい、解説場へ入る。やはり勝者予想クイズが用意されていたが、今回はベスト8入りの6人を予想するという大規模なものだ。
1回戦で5局、2回戦で6局行われるが、「1回戦の勝者が2回戦も勝つ」を予想すると、最大で11の星を当てなければならない。なかなかの難問だ。
渡部愛ツアー女子プロと、招待選手3名は、当然1回戦からの登場である。この4人の勝敗予想をしてみた。
まずDブロック。成田弥穂女子アマ王位の力は大いに買っているので、松尾香織女流初段、島井咲緒里女流初段には勝つと予想した。なにしろ今回の観戦の主目的は、「成田サン詣で」なのだ。
Bブロック、渡部ツアー女子プロの終盤力も評価しているので、むずかしいが、藤田麻衣子女流1級と北尾まどか女流初段に勝つ、と予想した。
Aブロックの笠井友貴女流アマ名人は、アマタイトルホルダーの実績を重視した。加えて彼女は観客の前でも物怖じしない度胸がありそうだ。いやむしろ公開対局のほうが、チカラを発揮するのではないかとさえ思った。
反対に神田真由美女流二段、山下カズ子女流五段は、そうした環境は苦手と見た。よって、このブロックも笠井女流アマ名人の2回戦通過とした。
最後まで迷ったのがCブロックである。1回戦の鹿野圭生女流初段-小野ゆかりアマ女王戦、これはどちらが勝つかまったく分からなかった。鹿野女流初段は、里見香奈倉敷藤花にも勝ったことがある実力者だが、勝敗に偏りがあるのが難点だ。
対して小野アマ女王は、高校生とは思えない風格がある。もうここまで来たら若手を応援しよう、ということで小野アマ女王を推す。2回戦の蛸島彰子女流五段戦も、勢いで押し倒す、と読んだ。
次は女流棋士同士の対戦。Cブロックの1回戦、藤森奈津子女流三段-中倉彰子女流初段戦は、藤森女流三段の三間飛車を、研究十分の中倉女流初段が破る、と予想。2回戦の大庭美樹女流初段戦がむずかしいが、これも中倉女流初段の攻めが1枚上回る、と予想した。
Bブロックの石橋幸緒女流王位-船戸陽子女流二段戦は、両者とも早指しが得意で予想は困難を極めたが、やはり石橋女流王位の自力が1枚上であろう。石橋女流王位の勝ち、と予想した。
けっきょく、ピチピチの女子中、高、大生と、出産後の美人妻、勝者に○を付けなかったらあとで何を言われるか分からない?たいふー先生に票を入れたにすぎなかった。
この日は中田功七段、中井広恵天河、中倉宏美女流二段の解説だったが、今回は公開対局の観戦をメインにした。
それでも勝敗が決まると、感想戦を聞きに解説場へ入ったりする。と、入口近くに、島井女流初段の姿が見えた。私と目が合い、軽く会釈をされる。ヨーコだヒロミだといろいろ書いてはきたが、アイドル系女流棋士といえば、島井女流初段を置いてほかにはいない。こんなに間近でお目にかかるのは、実に5ヵ月振り。正面から向かって右60度から拝見したが、その角度からでも十分美しい。このところ体調が悪いと聞いてはいたが、そんなふうには全然見えない。2回戦では自分らしい将棋を指してほしいと思った。
けっきょく1回戦の結果は、幸運にも予想が全部当たった。鹿野-小野戦が大逆転だったようだが、秒読みの将棋になると、やはりベテランはつらい。
昼食は中野駅前界隈をぶらぶらして摂り、サンプラザ8階へ戻ると、藤田女流1級とまた会う。しかし藤田女流1級は、なぜか私を避けて通ろうとする。私が彼女の勝ちに1票を投じたと思ったらしいのだ。
「あ、大丈夫です藤田先生。先生には入れませんでしたから」
と言うと、うしろから
「すごいなぁ」
との声がする。振り向くと、清水市代ファンで有名なT氏が、ソファーに座っていた。
うわっ!! ビックリした。いつの間にいたのだ…。
「投票しなかったこと、本人の前でよく言えますねぇ」
と、妙な感心をされる。大きなお世話である。

午後2時からの指導対局に空きがあったので、申し込む。
指導対局の一部は7階で行われ、そこで対局を受けて戻ってくると、受付に島井女流初段がいた。怪訝に思って対局場に入ると、島井-成田戦はすでに終わっていた。一体どちらが勝ったのか。
前の机に座っている観客のトーナメント表を覗いてみる。「島井咲緒里女流初段」の上に「○」が付いている。島井女流初段が勝ったのか!? 予想が外れて、私は一瞬、戸惑った。
(つづく)
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実力制名人は名乗れるか | トップ | 日レスインビテーションカッ... »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「いつの間にいたのだ」って (T氏)
2009-06-11 13:15:51
朝エレベーターで一緒だったじゃないですか。
返信する
あてた? (洋志)
2009-06-11 13:39:02
 いっこーさん、的中で賞品(紅茶)もらってましたっけ。名前呼ばれていたっけなぁー?
 洋志の記憶の頼りなさ。
返信する
そうでしたね。 (一公)
2009-06-11 17:50:44
Tさん、そういえばそうでしたね。
いや、でも昼休みのときはホントにびっくりしました。Tさん、神出鬼没です。

洋志さん、はい、お陰様でいただきました。
あのあと「逃げるように」帰ったので、一部の方から非難轟々でしたけど。
返信する

コメントを投稿