一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

今年最後の大野・植山教室(後編)

2014-12-27 00:04:31 | 大野・植山教室
米倉涼子結婚の報には、ひっくり返った。

(24日のつづき)


以下の指し手。△2八金▲2六玉△2七金打▲3六玉△4四桂▲同馬△3七金▲同玉△3六歩▲2六玉△2五銀▲1七玉△2六角▲同馬△同銀▲同玉△2五歩▲3六玉△3五歩(投了図)
まで、一公の勝ち。

本局ここまで、Hanaちゃんは全敗。私も1勝止まりで、冴えない者同士の戦いだった。
私はまず、△2八金と打つ。先手玉に迫るにはこれしかない。▲3六玉は△2七角で詰むので▲2六玉だが、続く王手は△2七金打しかなく、クサッタ。トドメの金2枚を早くも使ってしまい、ここでは諦めていた。
▲3六玉に、馬の威力が強いので、とりあえず△4四桂。▲同馬に私はまた考える。
角銀では先手に迫る手はなく、代わる王手は△3七金しかない。しかし、さっき打った金を桂と刺し違えるのは相当な抵抗がある。一応読んでみるが、▲同金は△2五銀以下簡単なので、▲同玉の一手。そこでA△4八銀不成▲同玉は全然詰まない。だが読み直すと、素朴にB△3六歩と打って、結構手が続くのだ。あれっ…? これ、詰んでるんじゃないか?
こんなうまい詰み筋があるのかと、私は半信半疑で△3七金と取る。もっとも以下は、ノータイムで指した。
▲2六玉に△2五銀。ここ△2五歩と節約すると、▲1七玉で詰まない。もったいないようでも、銀を使ってしまう。以下先手の馬を消して、今度は△2五歩が打てた。
△3五歩で、Hanaちゃんが投了。以下は▲同玉△2六角▲3六玉△2四桂までの詰み。カナケなしの収束とは創作したようで、ずいぶんシャレている。
ただし△3五歩は回り道で、すぐに△2四桂▲3五玉△2六角で詰んでいた。△2八金から数えて、21手詰だった。
自分で詰ましておいて言うのもヘンだが、詰むとは思わなかった。もし逆の立場だったら、逆上しているところである。
しかしHanaちゃんは割と平静で、淡々と感想戦を行う。このあたりは見習いたいところである。
最初に戻り、私は△3九銀と打ったが、ここは△2六歩だった。以下▲3八玉△2七角▲3九玉で足りないと思ったのだが、Hanaちゃんの指摘は違う。以下△2八銀!▲同玉△1七銀!で詰むのだ。これは…。どうも、Hanaちゃんのほうが強いと思った。
もっともHanaちゃんも、△3五同金に▲同馬が早まった。金を取る前に、一本▲2四歩と叩くべきだったのだ。
これを△同玉は詰むので△1三玉とよろけるが、そこで▲3五馬と金を取れば、今度こそ先手の上部が厚く、先手が勝っていた。
実は△3五同金と取ったときに▲2四歩があると思ったのだが、考えると相手にバレそうなので、サッと指した。ここが私のズルイところだ。
つまり終盤は、形勢が二転三転していたことになる。ここがアマ同士の戦いらしいが、だからこそ面白いともいえる。
右の和田あき女流初段-Kaz戦は、入玉の泥仕合の末、Kaz氏の勝ち。きょうのKaz氏は植山悦行七段に角落ちで勝ち、M奨励会1級と和田女流初段に平手で勝った。今年最高の1日だったのではないだろうか。
むろん私もそうで、今年最後の1局で、会心?の寄せを見せられた。この局面を作ってくれたHanaちゃんには、心からお礼を申し上げます。

さて、これで今年の「大野・植山教室」は終わり。もう少し指したかったが、きょうはこのあと、忘年会がある。
今年は香1本強くなりたかったが、己の努力不足もあって、叶わなかった。来年はもう少し勉強したい。
コメント
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