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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2018年長崎旅行・1

2019-02-18 00:57:43 | 旅行記・九州編
母親のもとにはカレーライスが来ているが、彼女はそれそっちのけで、カウンターの青年らとの話に夢中だ。不思議大好き連中同士、よほど話が合うのだろう。娘さんは食事を済ませ、スマホいじりに忙しい。
私のもとにもカレーライスがきた。このレトルトっぽい味が懐かしい。美味い。ウインナーコーヒーも美味かった。





まだ時間はある。今日は佐世保に泊まるイメージである。スマホで東横INNの佐世保を調べると、2部屋空きがあったのだが、喫煙ルームの上、5,240円だった。それで躊躇していたら、しばらくして「満室」になってしまった……。
何か私の人生を象徴しているようだが、この躊躇がどうでるか。
あらかた食事タイムが終わり、会計を済ませて、いよいよマジックである。最終的な客人数は29人で、私の整理券番号は「17」。予約の時は推定「34」だったから、17人もキャンセルがあったことになる。
ママさんの整理により、私は客席左側の立ち見となった。だいたい私はこの位置が多い。先の母娘は後方真ん中の椅子の上。青年ら3人は、当然カウンター席。中でも女性が座った「3」は特等席だ。
Hisamura-Shunei氏が登場した。マスターの風貌はまったく変わらないのに、私は1年ごとに頭が薄くなっている。
私はジーパンのポケットに千円札、ジャケットに数種類の硬貨をしのばせた。出せる機会はないと思うが、用意しておくに越したことはない。ただ今回、私がどんな職に就いたらいいか、何かの拍子に聞ければいいと思った。
マスターのマジックが始まった。これから3時間余、めくるめく不思議ワールドが展開されるのだ。
まず、客から指環を所望する。すぐに4人から指環が差し出された。客もすでに想定済なのだ。
マスターが小箱の中に指環を入れる。それを振りながらライターの火であぶると、音がだんだん小さくなり、やがて消えた。指環の2つは別の場所から出てきて、残りの2つは、マスターのネックレスに付いていた。恒例のオープニングだが、毎年ビックリする。
マスターがお札を所望する。2の男性が、すかさずお札を出した。カウンターに、3種類のお札がたちまち載った。
マスターは、千円札や壱万円札を空中でふわふわさせる。中空の千円札があっちこっちに動く。これも毎年の驚きである。
青年ら3人はグループではなく、個人でたまたま一緒になったらしい。2の男性は仙台在住で、マスターがマジックをするごとに、大袈裟に拍手をする。私はこの手の「わざとらしさ」が苦手である。もっと自然発生的に出てくる拍手がいい。
「カズキミ君、来てますか。東京の人」
突然私のことを言われ、ビビる。はい、と答えると周りがざわめいた。何で分かるの? というわけだ。ただ私もここに20回来ているし、過去に自分の名前も述べた。ゆえにそれほど驚きはなかったが、マスターがなぜ私の名前をわざわざ呼んだのか、その真意が分からなかった。
マスターがESPカードを出し、マスターが5種類の絵を伏せて並べる。そこに5人の客が1枚ずつ置いていく。その5枚のお互いの絵は、ピッタリ合っていた。
その合間にも、マスターは客の名前を何人か当てる。これは大変にすごいことなのだが、私は感覚が麻痺してしまい、みなほどには驚けない。
「チョコボール」の箱を取り出す、マスターが一振りすると、特大のチョコボールが出てきた。
マスターが平たいカード入れを振ると、トランプのケースが飛び出した。ここからはしばらくカードマジックである。
マスターがケースからカードを出すが、そのケースが小さくなってしまった。マスターはカードをケースに無理やり押し込むと、入ってしまった。
3席の女性に、トランプのカードを選んでもらう。それはハートのQで、女性の座っている座布団の下には、大きなポスターが敷かれていた。女性がそれを拡げると、それは「ハートのQ」だった。
続いてマスターが、伏せたカードを何組かペアにする。それぞれダジャレが書いてあり、ある意味「寒くなる」システムである。
このマジックでは、客もマジシャンにしてしまう。3の女性に、52枚のカードを半分にしてもらう。女性が意識することなく真ん中あたりを2分割すると、それはピッタリ26枚であった。
客の一人に、サイコロを手の中で握ってもらう。その真上に出た目を、マスターがピタリと当ててしまう。
マスターがハンバーガーの絵をゴソゴソやると、ホンモノのハンバーガーが飛び出てきた。これはセロのマジックでも観たことがある。マスターはそれを一口かじり絵の中に戻すと、その絵も一口なくなっていた。これはバージョンアップした形だった。
カウンターの上には大ジョッキが載り、そこには人数分の割り箸が入っている。3番席の女性が引いた数字の人が、マスターのマジックに絡めるというわけだ。
それに当たった男性客が、ウルトラセブンのイントロに合わせて、4枚のカードを引く。マスターがその4枚のカードを開くと、すべて「7」だった。他にも「AKB48」バージョンなどもあり、こちらも唸った。
マスターが新たに千円札を所望する。2の仙台氏が再び出そうとするが、これはマスターが「他の人から」と制した。それにしても仙台氏、いったいどのくらい紙幣を用意していたんだ。
私は一拍置いたあと、ポケットから千円札を取り出そうとしたが、ほかのゴミ屑と絡まって、一瞬だけ出すのが遅れてしまった。すかさず前の女性に千円札を出され、もうオワリである。
マスターはその千円札と生卵を、袋の中で混ぜ合わせる。すると千円札だけ消えてしまった。ここまで来れば、もう先が読める。生卵を割ると、先ほどの千円札が出てきた!!
この千円札はビチャビチャなので、マスターが代わりの千円にサインを書き、彼女に返した。
あー、この千円札は大変な価値がある。私も何度か「戦利品」はゲットしたが、この千円は欲しかったところ。あそこでまごまごしていなければ……と、私は激しい後悔に苛まれた。
(つづく)
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2018年長崎旅行・0

2019-02-17 02:05:28 | 旅行記・九州編
2018年12月15日(土)早朝。私は今年も、長崎県川棚の「あんでるせん」へ、お邪魔する。
その前日の14日、私はANAのHPを見た。2019年2月の北海道旅行のための、千歳行きの予約状況確認である。
思えば2017年の今頃は、求職するも面接さえできない状況だった。ゆえに却って休みは流動的になり、場合によっては、北海道滞在を延長してもよかった。
だが2018年は何件か面接もでき、現在いいところまで行っている会社もある。となれば就職している可能性も考え、休みも暦通りで取るしかない。それで往路の2月9日(土)を見ると、もうほとんどの便が埋まっていた。
そんな中、08時ちょうど発の便が空いていた。「○」の表示があるから、「10人~29人の空席あり」だ。値段も20,560円と手ごろである。臨時便を増設したのだろうか。
だがこれでは、恒例の札沼線に乗車できない。やはり当日は朝から動き、札沼線にも乗ってみたい。
それで前日もあたってみると、AIR DOの18時50分の便が、17,760円で最も安かった。
だがこれは、当日に会社勤めをしている可能性を考えると、捨てざるを得ない。この点、自宅での仕事は時間の融通が利き、まことに便利だったと痛感するのだ。
いずれにしても9日の便は、一日だけ様子を見ることにした。

それともうひとつ、これはあんでるせんの方だが、私は財布の中に、曲がった500円玉をいつも2枚入れていたのだが、そのうちの1枚が無くなってることに気付いた。
これは私が使うことはあり得ないから、どこかで落としたか、1枚だけ保管したのを忘れたか、である。だが雰囲気は前者っぽい。だが心当たりを探しても出てこず、私はモヤモヤするばかり。
だがその途中で、未使用のオレンジカードが数枚出てきた。JR九州では、まだオレカが使える。今回の旅行ではこれを使おうと思う。
とりあえず翌日に備え、私は就寝したわけだった。

   ◇

15日朝は、6時50分ごろ自宅を出た。06時59分の山手線に乗る。車内は意外と客が多く、私は立っていった。土曜日でも出勤する人は大勢いるのだ。
浜松町から各駅停車のモノレールに乗り、07時45分、羽田空港第2ビル着。「Skip」なのですぐに荷物検査場に行くと、その手前の一隅で、一括してチケットの確認をやっていた。
これ、以前は各ゲートのすぐ手前でやっていた。だがそこでチケットの不具合があった場合、客はどこかに戻って、再登録をしなければならなくなる。これは大変な時間のロスだ。それならば、それより手前のところでチケットだけ確認したほうが、後の対処もしやすい理屈だ。
今回の措置は細かいことだけど、これはANAのヒットだと思った。
ANA661便は、08時15分、定刻に離陸した。なお、この飛行機は薩摩川内とタイアップしているらしく、機体にはそれらしいデザインがしてあるとのことだった。だが私たちにはほぼ関係ないことだった。
長崎空港には、定刻より5分早い、10時15分に到着した。あんでるせんは原則的に11時入店だが、飛行機利用の場合は、多少の遅刻は許される。私は昨年(2017年)と同じ、10時45分発の空港特急バスに乗った。
今日の長崎は快晴である。確か昨年は雨だった。旅行は晴れに越したことはないが、あんでるせんの時だけは、まったく表に出ないので、天候は何でも構わない。間の悪いことに明日は雨の予報で、こうなると両日の天気を入れ替えてほしいと思う。
川棚バスセンターには、定刻を3分遅れの11時29分に着いた。約30分の遅刻なら、まあ許容範囲であろう。



早速店内に入る。1999年の初入店以来、これで20年連続20回目となる。この間、私は何の人間的進歩も成長もなく、いたずらに年を取った。マスターのアドバイスを全然聞かなかった結果がこれである。
店内の雰囲気はまったく変わっていない。そして意外と、空席があった。私が約2ヶ月前に予約した時、先客が33人いるから無理、と最初は断られたのだ。だが今はザッと数えて、17人ほどだ。
これは、私同様遅刻組もいるだろうが、団体がキャンセルしたのだ。
LPSAや大野教室での指導対局でも、土壇場で予約をキャンセルする手合いがいるが、これは無責任だと思う。いい加減な予約は、他者に迷惑がかかる。
あんでるせんもそうで、ここは人気があるからとりあえず予約をするのだろうが、全員がマジックショーに興味があるわけではないので、誰かが行かなくなると、その団体ごとキャンセルしてしまうのだ。
だが予約の期間中、私のように本当に行きたい人間が、満席で断られる。私は食い下がったけれど、もし引き下がった場合、このキャンセル組は、その人にどう釈明をするのだろう。
あんでるせんに行く人は、予約の重大性を肝に銘じてほしい。
私はドア左の大テーブルに案内された。昨年とほぼ同じだ。だが昨年私がいた場所には、母娘ペアがいた。しかし娘さんはスマホいじりに余念がなく、あまりマジックショーに関心はないようだ。ということは、母親にそのケがあるのだろうか。
私はビーフカレー(810円)とウインナーコーヒー(585円)を頼む。
とくにやることもないので、年賀状に書く、2018年の私の10大ニュースを考えたりした。
すると、右の母親が、カウンターにいる若者3人と話し始めた。何とはなしに聞いていると、彼女は霊感が強いらしい。
こういう人は、あんでるせんにハマるのだ。
店内はあれから人が増え、25人くらいになっている。結局今年も、満席になるのだろう。
無責任なキャンセルは許せないけれど、そのお陰で新たに予約を入れられる人もいるわけだ。
(つづく)
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けっこう最悪の日だった

2018-12-16 00:18:48 | 旅行記・九州編
15日は予定通り、長崎県川棚のマジック喫茶「あんでるせん」で、マスターのマジックをたっぷり楽しんだ。
私自身はその中盤で「緩手」があり、それからはテンションを下げての観賞となった。
また、帰りは川棚駅でちょっとしたトラブルがあり、駅員の対応に納得の行かない部分があったのだが、「被害者」の私が矛を収めた形になり、後になって大きく後悔することになった。
さらに夜は、来年2月の北海道冬まつり旅行の飛行機の予約で、取り返しのつかない(つくのだが)ミスを犯したことに気付き、愕然とした。
これらは機会があれば、後日旅行記として、まとめて記すつもりである。
しかし…ガックリである。あーバカだ。失敗した。
もうどうしようもない。
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あんでるせんの予約でいろいろ

2018-10-24 01:06:18 | 旅行記・九州編
今年も長崎県川棚の「あんでるせん」に行くつもりだ。現在私は無職の身。もはや行く資格はない気もするが、とりあえず予約だけしようと思った。
行く日は毎年、12月の第3土曜と決めている。今年は12月15日だ。予約は2ヶ月前から可能なので10月15日に電話を掛ける手もあったが、あまりスムーズに行き過ぎてカウンター席を取れてしまったら、ほかの客に申し訳ない。あの特等席は、お初の人が楽しむべきなのだ。それで、翌16日に電話をした。だがこれが繋がらない。翌17日に掛けても同じだった。
あんでるせんには2つ電話があって、ひとつは喫茶店、ひとつは自宅?と思う。私は自宅に掛けていたのではないか。現在は喫茶店でパフォーマンス中だから、それなら電話には出られない。
もうひとつの電話番号をスマホに入れてなかったので、ネットで調べた。
フッ……。1999年から毎年お邪魔しているのに、素人みたいなことをしている。
とあるブログに引っ掛かった。これがイラスト付きの紹介で、すこぶる分かりやすい。
ここに電話番号が紹介されていて、私が掛けたのとは別のナンバーだった。
だがこのブログには、「予約は2ヶ月前の1日から」ともあった。つまり12月15日希望なら、10月1日から予約が可能、ということだろうか。私が知らなかった情報で、これが本当なら、私は相当出遅れたことになる。
早速あんでるせんに掛けてみる。コールが10回目になり、さすがに切ろうとしたら、出た。相手はママさんで、たぶんマスターの奥さんだろう。12月15日の予約をお願いすると、満席、とのことだった。アチャー。
だが出遅れたとはいえ、私はほぼ2ヶ月前に電話している。それでこの事態は、初めてだった。
「あのー、何とかなりませんか」
「無理ですねえ。今年はほぼ埋まっています。24日なら空いてますよ」
24日って、クリスマスイブじゃないか。まあその日にマジックを堪能するのも悪くはないが、私は「12月の第3土曜」と決めているのだ。それに、飛行機はマイルの特典航空券で行くと決めている。24日はさすがに適用されないだろう。「あとは来年の1月ですね。こちらは(たぶん)カウンターで観られますよ」
ママさんは散文的に言う。
「いや私、15日に見たいんです。だから2ヶ月前から予約したんですけど、あの、2ヶ月前の1日からに変わったみたいですね」
「あぁ……ウン、そうなんですよ、もう毎日電話を取るのが面倒で、1日の朝8時からにしたんです。当日は電話が鳴りっ放しですよ」
キャアー、という歓声が電話口の向こうから聞こえた。今日は10月17日の水曜日。週の真ん中でも、たぶんお客は満席なのだ。
「……。そうですか知らなくて…………。この時期は何回か伺ってるんですが…………」
「やっぱり週末はすぐ埋まちゃうんですよね」
「はあ…………」
私は電話を切らない。妙なところでしつこいのである。
「…………お客さんはひとりですか」
「はい、私だけです」
「そうですか。13、14、15、16……33、34…。じゃあおひとりだけ入れましょう」
「ありがとうございます!」
若干自己嫌悪はあったが、粘り勝ちだ。
「当日は12時ごろまでに入ってください。終わるのも5時半過ぎになりますけど、大丈夫ですか」
「はい、何度か伺ってますから。川棚駅前の西肥バスセンターの向かいですよね。11時に伺えればそれがいちばんいいんですよね」
自然と、弁舌が軽くなった。
氏名とケータイ番号を告げて、電話を切った。
マスターはよく、客があんでるせんに行く日は運命づけられているという。とすれば、今年は24日が私の運命だった気もする。今回はそれに逆らってしまった形だが、どうなのだろう。
それはともかく、改めてこの人気である。繰り返すが、以前はもう少し余裕があった。
マジックはここ数年2回公演だったが、例のブログには「1回」と記してあった。あるいは昨年も、1回だったかもしれない。だがこれが本当なら、予約数は半分に減ったわけだから、1回のみの公演がすぐ定員になるのは、やむを得ないことだった。
ちなみに私が1999年に伺った当時は日に3回公演で、3回目は、客が私を含めて3人しかいなかった。あれは何だったのだろう。

何はともあれ、今年もあんでるせん行きが決まった。問題は飛行機の手配である。
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2017年長崎旅行・7

2017-12-30 00:55:41 | 旅行記・九州編
その食事処は、とあるビジネスホテルの2階にあったが、もう営業はしていないようだった。
かつて入った店が消えゆくのは毎度のことだが、いつも虚しい気持ちになる。
近くに蕎麦屋がありこちらは営業中だったが、店頭に舌代が掲げられていない。「見積りのない店に入らない」は私のポリシーなので、今回は見送りとした。
14時50分の「フェリーあそ」に乗った。船内は適度な混み具合で、意外だった。
乗船前の調べでは、熊本港には15時50分着。以下シャトルバスが16時発で、熊本駅着が16時25分となる。新幹線は高くて利用できないから高速バスかJRの鈍行を利用することになるが、福岡城での光イベントを見るためにはもうギリギリで、とても下通アーケード街どころではない。今さらながら加津佐往復が疑問だった。
しばし2等客室でぬくぬくしていたが、デッキに出る。フェリー航行跡の波が鮮やかだ。旅行に船旅を挟むと旅情豊かになる。
ほぼ定刻に下船。専用シャトルバス(ライトバン)は6人の乗客だったが、さらにアジア人が加わった。前を行く旅行客についてきたようなのだが、日本語が不自由だ。それでも運転手さんは行先を確認したうえで、もちろん無料で乗せてあげた。これが日本のおもてなしである。
バスは定刻の6分前に発車した。私は熊本駅から16時37分の鈍行に乗る予定だが、1本早い16時15分のに乗れればなおいい。バスはびゅんびゅん飛ばしているが、その列車に間に合うかどうか。
しかし無人駅の前に横づけしてくれるならともかく、熊本駅構内は広い。仮に15分までに着いても、目当てのホームまで数分かかるから、やはりほぼ絶望である。
熊本駅新幹線口には16時15分に着いた。それでも定刻より10分早く着いたのだから、運転手さんには感謝である。
改札はSuicaで通過した。駅構内は大規模な工事中で、新設のホームが何本かできていた。
16時37分の列車に乗車。大牟田には17時30分に着いた(940円)。このまま博多まで乗ってもいいのだが、私はここで降りる。西鉄に乗り換えたほうが安くあがるからである。
大牟田は今年のゴールデン・ウィークに続いてのお邪魔で、前回とは逆の行程となる。待ち時間は23分あるが、駅前に食事処がないのは体験済みだ。駅隣接のコンビニでも食料を買う気力がなく、私はそのまま西鉄大牟田線の特急に乗った。
列車内は外国人が多かった。みな太宰府天満宮をお参りしてきたのだろう。
特急は快調に飛ばし、18時55分、西鉄福岡に着いた(1,020円)。九州とはいえ真冬なので、さすがに夜の帳が下りていた。ここから福岡城の光イルミネーションへのアクセスは、地下鉄で大濠公園に行き、徒歩8分である。ゼヒ見てみたいが、帰りのANAは20時55分である。夕食も摂りたいし、いろいろ考えると今回は見送るのがベターと判断した。結局、加津佐へ行った時点で、光イルミネーションを諦めざるを得ない運命だったのだ。
最後の晩餐を探す。福岡といえばうどんで、これまで何軒か美味い店を見つけたが、今日はどうか。
いろいろ歩いたが馴染みの店は見つけられず、博多大丸エルガーラの5階に食堂街があったので、そこで食べることにした。
入った店は「華元」。和食処で、私は大ざるせいろを注文した。
蕎麦は更級。ツルツルしていて、喉ごしがいい。札幌・中島公園「福住」、すすきの「一心」などに匹敵する美味さだった。820円はちょっとアレだが、食す価値はあると思う。
地上に戻りふらふら歩くと、クリスマスのイルミネーションが目に入った。昨年もお邪魔した「TENJIN Christmas Market」である。
中では飲食店が軒を連ねており物すごい人出だが、私は心から楽しめる精神状態ではなく、何も食べない。きらびやかなクリスマスの雰囲気だけ楽しんだ。
よく考えたら、ここは福岡市庁舎前の広場だった。博多どんたくでお祭り本舞台になっているところで、昼と夜ではガラッと雰囲気を異にする。







同じイベントは博多駅前にもある。バスに乗れば100円で駅前まで行けるはずだが、そのバスを見つけるより、歩いて行ったほうが早い。
私は中央公園、中洲川端商店街と、博多どんたくの散歩時と逆のコースを行く。これ、昨年もこんな感じだった。
多少大回りの形で駅前に着く。ここもきらびやかで、サンタクロース姿の男女がステージでライヴをやっていた。ああしかし、時間がない。私は遠くから一瞥すると、地下鉄で福岡空港に向かった。





地下鉄の空港駅には20時19分に着いた。ふつうならこれで余裕なのだが、両親にカステラの一つも買わねばなるまい。
ところがANAの土産物店のレジは長蛇の列である。ANAは同クレジットカードで10%引きになるから、使い勝手がいい。客もそれを分かっているのだ。
このまま順番待ちをしていたら埒が明かないので、手荷物検査場を抜けてしまう。
だがその先にもANA最後の土産物店があり、そこでじっくり買物をした。
ふぅ~、これで後は家へ帰るのみである。だけど今回の旅行はどうだったんだろう。あまり実りがなかった気もするが、大過なく済んだことを佳とすべきか。
搭乗が始まった。私は「23F」と前方だから、まだ先だ。
あッ…!! 最寄り駅までの「モノレール&山手線割引きっぷ」を買い忘れていた!
アオくなって周りを見ると、何という幸運か、近くにその券売機があった。
無事購入し、これで148円の得となった。
ANA272便は機材の変更があり、私は中央4人掛けの右から2番目となった。今回も右に女性が座ったが、これは珍しい。
私はマイイヤホンを取り出し、オーディオサービスを楽しんだ。
カルチャー・クラブの「君は完璧さ」がいい。私が青春時代に流行った曲で、今度ミスDJにリクエストしよう、と思った。
(おわり)
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