こころを育む活動

『想像を絶する残虐な事件、組織の不祥事、カネ目的の恥ずべき振る舞い、人として守るべきマナーの欠落。私たち日本人が本来もっていたはずの素晴らしい倫理観はどこへ行ってしまったのでしょう。』
参加したフォーラムは、そんな思いからスタートしたと規約され、21世紀の日本人の「こころ」のあり方を探求し、”こころを育む活動”の実践事例を公募して、その中から優れた活動を表彰し、金銭面を支援する運動と申します。フォーラムは、全国に広く紹介するのが目的と申します。

世の中に提言していくためのフォーラムで、今回のシンポジウムでは、全国大賞を受賞した熊本のオバパト隊、関東ブロック大賞の埼玉県鴻巣南小学校、そして有識者メンバーが登壇し、学校・家庭・地域が連携した「こころを育む活動」の工夫についてディスカッションを行った。
発表会は、形だけに終始し勝ちだが、その後の的確な質問と理解しやすい説明が返され、なかなか有意義なフォーラムだった。

理屈は言えるが実践は難しいのであって、例えば全国大賞のオバパト隊では、おばさん達が昼夜パトロールして、たむろする若者にズリズリと厚かましく割り込んで声掛けていくと、やがて日々の警戒感が氷解していくものという。そんな信念がにじむ隊の参加資格は、「くれない族にならない！」つまり、他の人が◯◯してくれないと言わない人で、平均年齢は約７２歳。

主催は、パナソニック教育財団。なるほど松下幸之助のＰＨＰ事業のような爽快感を抱けた。


会場前の東京体育館はＵＦＯのよう。