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故郷忘じがたく

2011年03月03日 | 歴史
天明の頃に、ある医者が薩摩に行き先祖が渡来して200年近くにもなれば古里の朝鮮を思い出すこともないでしょうと尋ねると、老陶工は、『さにあらず故郷忘ぼうじがたく』と語った。 十六世紀の豊臣秀吉の戦争の最中に日本に拉致されてこられた者たちは、異郷で姓を変えることなく、家業の製陶を立派に成功させながら脈々と生きてきた。 城下に住んではと勧める島津義弘の厚意を断った気骨をもつ人々が、鹿児島の錦江湾そばの . . . 本文を読む
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