日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

原田マハ著「キネマの神様」

2023-12-28 | 読書
先日読んだ一冊
原田マハ著「キネマの神様」 文春文庫刊

買ってきてからパラパラとめくると
アチコチに太字の羅列
なんかやだな、、と積んでおいたが
食卓から読みたい本がなくなってしまい
渋々読み始めた。

上り調子だったキャリアバリバリの女性
ひよっとした事から会社を辞める羽目になり
無職、少ない蓄えで両親の職のマンションの管理人代理をする。
(そう悲観したことでもないと思うが)
年老いた父はやめられないギャンブルと多額の借金
と映画が趣味。
一昔前の名画を詳細まで覚えて語る。

この本の人たちはみんな映画好き
映画館の館主、映画評論家、引きこもりなどなど
いったな語り出したら止まらない、、

パソコンを使えないはずの父が、映画の話を書き込むと
世界的な評論家とのやりとりが始まり
失業中の娘は職を獲て、父は一躍人気者になり
潰れそうな名画座は満席となる。

あり得ない話がどんどん続き
最後は涙が止まらなくなる。

近頃にない起承転結に読者は翻弄される、、


    挿絵です

しかし、映画ファンでない人は置いてけぼり??


コメント
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