日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

仁和寺プライベートツアー

2020-10-16 | 自然・風景
京都泊の翌日は仁和寺に向かった。
バスで30分降りると目の前に覆いかぶさる仁王門



仁王門を入るとどこまでも続く境内



正面にはピンク色の中門
脇目も降らず目指す金堂

あのキャノンのコマーシャルで見た仏像は?



しかし扉は閉まったっまま
立ち尽くしていると、和尚さんが現れ「今扉を開けます」
扉は開いたが「ここからは上がってはいけません!」
なのに、「どうぞ」と言われするりと入る女性一人

割り切れない気持ちで周辺の建物を見て回った。

最後に仁王門のよこの白書院で
「ここ数日の間に内部が見られる機会があったら教えて下さい」
係の人は「ちょっと待って下さい」
白書院の奥の方にいる時に追いかけて来た係の人
「今から始まります!」
!!??

と言うことで、
すらりハンサムな墨染の衣のお坊さん専属のプライベートツアーが始まる。

   
   (7800円也)

まずは金堂

立ち入りが許され「今からコロナ収束の祈願が始まります」

読経のお坊さんの後ろに案内のお坊さんと制服の女性に私
正面の本尊さんのお顔がだんだんと微笑み出した。
(終わりに告げると「微笑みはあなたの気持ちですよ」と)

(仁和寺は888年時の天皇が創建し
 世界遺産に登録された真言宗御室派の総本山だ。
 多くの御室桜が見られたが養分の少ない地では大きくならず
 他所へ移植しても御室桜とは言えない)



隣の経蔵の階段を何なく上がり、
懐から古風な鍵を出し扉を開けて「どうぞ」
今まで一度も見た事のない経蔵内の見物
中央に円形の山車状の棚、思わず「動くのですか?」「動きます」
「でも動かしません、動かすのは簡単ですが
 正面の位置に留めるのがとても大変で動かさない」

ぎっしり収納されているお経の箱が一つ出してあって
なんのてらいもなく蓋を開けてくれる
「これが本物のお経です」漢字がびっしり
ヒンズー教を中国語に直し、表音を漢字表記したもの……
テレビで見る世界に入り込んだ気分
お経の棚をぐるりと回すと全ての経典を読んだことになる、とか
チベット仏教のマニ車そのもの(感想です)

一人見物で驚いて駆け寄ってしまった、九所明神



塀の向こうには神社「左右8か所の社」
「この地を守る神様たちです」
(日本の宗教は相身互いらしい)

    

あちらこちらの日陰の苔、綺麗です。

    

この五重塔は上層から下層にかけて
屋根の大きさに差が見られないとか

五重塔の鍵も開けてくださる。
中には公開されない仏さんや壁画がそこここに並ぶ。

仁王門のお話は正面の仁王様(迫力!)と背中合わせに凄む狛犬
「どうして後ろにあるのですか」
「仁王様が睨みつけても防げなかった者を
 追いかけて行って捕まえる」とのこと

約2時間、プライベートツアーでなければ入れなかった場所
普段は聞けなかったお話
とても有意義な時間だった。

一人御殿の廊下を巡りながら、しみじみと感激した。



御殿から見る五重塔



端正なシンメトリーの御影堂


門前でうんと遅いお蕎麦の昼食をとり

歩いて龍安寺へ



禅問答もできず、考え事もせず見学して、
バスで京都駅まで帰りました。













コメント
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