日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

原田マハ著「リーチ先生」

2019-07-19 | 読書
頂いたBook Boneをつかって読んだ1冊
原田マハ著「リーチ先生」集英社文庫



日本とイギリスで大活躍をした陶芸家
バーナード・リーチの物語

イギリスで高村光太郎と知りあった、バーナード・リーチ
幼い頃暮らした日本にやって来た。

リーチが銅板のエッッチングから、陶芸に鞍替えし
当時の文化人達と交流しつつ、
それまでは職人が作った日常雑器を昇華させ
イギリスに帰り窯を築く

横浜で食堂で働いていた亀之助
英語を話せることから、高村光太郎の引きで高村光雲の書生から
リーチの片腕ともいわれる書生になる。

人を引きつけて止まないリーチ先生
西洋の感性を持ち、その芸術性と斬新性で人気を博す。

書生の亀之助、臆する事無くリーチ先生に付いて行き
濱田庄司と共にイギリスに渡り窯作りと陶芸の手伝いをする。

書生とはお金持ちの家で、衣食住をまかなってもらい
代わりに手足となって働く若者
学業を身につけ、独り立ち出来るまで住み込みむ。

優秀な亀之助の目から見たリーチ先生とそのお仲間
私の趣味だった陶芸を通じて知った濱田庄司など
興味深く読み進んだ。

原田マハの本だけに陶芸仲間の物語は面白く
小説の要素も充分取り入れ
最後には「そうだったのか!」納得させられる。

何回か行ったことのある日本民芸館
もう一度行って確かめたくなった。

日本民芸館 バーナード・リーチ作品
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする