日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

映画「ネルーダ」大いなる愛の逃亡者

2017-11-22 | 趣味・遊び
1週間の間に3本も映画を見てしまった。

2本目は新宿シネマカリテで上映中のチリの映画
「ネルーダ」 大いなる愛の逃亡者

   
   (シルエットがネルーダ、手前が刑事)

きっかけは2015年のコーラル大会で合唱した曲目

パブロ・ネルーダ作詞「おいで一緒に」(抜粋)

 私の国には山がある おいで一緒に私たちと
 私の国には河がある おいで一緒に私たちと
 
 この闘いはきびしいだろう けれどあなたは行くだろう
 この生き方はきびしいだろう けれどあなたは行くだろう

とても意味深な詩に、楽しそうな曲
ネルーダは、
チリの詩人で政治家でノーベル文学賞受賞者にして、反骨精神の持ち主
軍事政権下で、虫の息で車から引きづりおろされて死亡した
何とも壮絶な人物で、チリ国民に敬愛され続けている人。

映画は太って陽気なネルーダが自由気ままに暮らし
ハンサムで執拗な刑事に追いかけ回される話し

この映画のネルーダは殺されたピノチェト政権下ではなかったが
追われる事を楽しみ、刑事を引き寄せる声をあげる。
追われる自分を楽しみ、追う刑事をからかう。

結末はネルーダの終焉時ではなかったが
虫の息で引きずりおろされた事は悲劇ではなく
ネルーダは喜劇と捉えていただろう・・想像してしまった。

映画を見てから合唱曲「おいで一緒に」の意味合いが違って来た。

映画館はガラガラ、今月で終わりになりそうだ。
コメント
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