日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

樋口有介著「猿の悲しみ」

2015-08-04 | 読書
黒姫滞在中の読んだ初めての作家の一冊

樋口有介著「猿の悲しみ」中公文庫



美脚の持ち主にして、美人、頭は切れて、行動力も抜群
その上引きこもりの男子の母親
仕事は弁護士事務所の事務員を騙る調査員(探偵?)
仕事では、非合法が当たり前
ピッキングはお手の物、
暴力をいとわず(好きみたい)力ずくで欲しい情報を得る。

女性版ハードボイルドです。

愛して止まない息子は美少年で頭脳明晰、料理の腕は母親を越える。
なのに、何所にいても愛息との食事を夢みる。
息子とご飯を食べたいが為に、ピッキングをし暴力を振るい
事件の解決を計り、大金をせしめる。

非合法でありながら、暴力的でありながら
痛快・スカッとするミステリーです。

ハードボイルドを堪能しつつも、
次はホノボノとした本を読みたいと思いつつ、
次作の「笑う少年」の文庫本化が待たれる。
コメント
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