書店で見かけて読んだ一冊
柳広司著「虎と月」文春文庫刊
中島敦「山月記」に仕組まれた“謎”を推理で解き明かす・・帯の文字
うすらボンヤリと記憶しているタイトル
面白そうと買った。
その前に中島敦「山月記」 原作を読む
破天荒な筋立てより以前に
「人虎」伝説がインドから中国の一帯にあり
聞き取り取材の上小説にしたようだ。
ウイキペディア「山月記」
中国の博学才穎の李徴は猛勉強し、若くして官吏となった。
官吏を続けるより詩作で名をなしたいと思い
妻子を伴い実家に帰るが
名をなす事はかなわず、家族の為に地方官吏となる。
仕事で旅に出た途中、発狂し森に消えた。
原作は、一緒に官吏となった友人が人食い虎が出る山道を行き
虎の李徴と遭遇
一晩語り合い、漢詩を託されて家族に渡し
又森え消えてゆく・・と言う物語
それを、柳広司著で分かり易く、ミステリー仕立てにし直した。
主人公は李徴の息子
父の友人を捜し、ついでに父の虎を見た場所に赴く
中嶋敦の文章が一気にくだけて、肩すかしのところはあるが
なるほど・・
漢詩の一語が違い、父の思いが伝わる。
原作の「山月虎」と「虎と月」とも
最後は月に吠える虎
意外さと共通の最後がとても洒落ている。
柳広司著「虎と月」文春文庫刊
中島敦「山月記」に仕組まれた“謎”を推理で解き明かす・・帯の文字
うすらボンヤリと記憶しているタイトル
面白そうと買った。
その前に中島敦「山月記」 原作を読む
破天荒な筋立てより以前に
「人虎」伝説がインドから中国の一帯にあり
聞き取り取材の上小説にしたようだ。
ウイキペディア「山月記」
中国の博学才穎の李徴は猛勉強し、若くして官吏となった。
官吏を続けるより詩作で名をなしたいと思い
妻子を伴い実家に帰るが
名をなす事はかなわず、家族の為に地方官吏となる。
仕事で旅に出た途中、発狂し森に消えた。
原作は、一緒に官吏となった友人が人食い虎が出る山道を行き
虎の李徴と遭遇
一晩語り合い、漢詩を託されて家族に渡し
又森え消えてゆく・・と言う物語
それを、柳広司著で分かり易く、ミステリー仕立てにし直した。
主人公は李徴の息子
父の友人を捜し、ついでに父の虎を見た場所に赴く
中嶋敦の文章が一気にくだけて、肩すかしのところはあるが
なるほど・・
漢詩の一語が違い、父の思いが伝わる。
原作の「山月虎」と「虎と月」とも
最後は月に吠える虎
意外さと共通の最後がとても洒落ている。