日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

浅田次郎「地下鉄(メトロ)に乗って」

2006-11-07 | 読書
11月の1冊目、思いつきで買った。
9月28日に「つっかけで地下鉄乗ってはいけない」話を書いたせいだろうか?
それとも題名に魅かれたのか?
本屋さんで立ち読みをする事はないので、当たり外れが大きい。

読み始めてまた「戦後の東京かい」
10月24日の矢作俊彦「ららら科学の子」とダブりそうで、うんざりしかかった。
ところがこちらは回想ではなく、時空移動と父親の物語

父親との葛藤の末家を出て苦労の連続
ひょんな事から時空を行き交い父親の越し方を知る。
理解しても和解はできない男同士

今日の夕刊でピーター・フランクルさんが言っていた。
「自分のお母さんを愛しているのは、自分のお母さんだから」
「お料理が一番上手で、美しくって、賢いからではない」と。
憎くても、欠点があっても、嫌いでも家族を「どこか愛してる」
理由があってのことではなく、理屈でなく
「そこにいるから・いたから」無意識のうちに受け入れる
家族ってそんなものだろう。

本題からずれた。
最後の数ページで、一挙に筋道ががらがらと崩れる
とんでもない結末が待っている、
どんでん返しもここまで行くとあっぱれ・アッパレ・・

そうそう、以前の丸ノ内線は非常用照明が点滅するだけでなく
つり革がぶら下がった円形でなく、バネで斜めに固定されていたっけ
頭にぶつからない配慮か、三角の部分を手前に引いてつかまっていた。
今ではどこにも無くなってしまった。
浅田さんにも書いて欲しかったな。

映画が上映中らしい。
見たい気もするが、テレビで放送されるまで待とう・・
映画「地下鉄・メトロに乗って」
コメント
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