日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

今月の読書・宮本輝・雫井脩介

2005-09-30 | 読書
 9月の読書はここ数年のレコード。
文庫本8冊を読破!!
3冊がノルマなので、破竹の勢い。
日曜日にフリーの日が5日もあったおかげです。

時には海外物をとジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」に始まり
桐野夏生の「光源」
9月20日に取り上げた、熊谷達也「冒険の日々」
雫井脩介の「白銀を踏み荒らせ」
宮本輝「人間の幸福」
諸田れい子「あくじゃれ」
澤田ふじ子「修羅の器」
そして昨日買ってその夜のうちに読んでしまった
桐野夏生「冒険の日」
計8冊、乱読もいいところ。

冒険の日々と冒険の日タイトルは似通っていても
中身は随分と違う。
熊谷達也は、子供の頃の冒険のお話の短編集。
桐野夏生は「え、このタイトル?」読後感と一寸違う感じ。
小説家としてのスタートの本「幻の処女作」ついに刊行!!
腰巻きにありました。

それはともかく「停電の夜」以外は堪能。

「人間の幸福」は後ろ表紙のあらすじを見て
あの「泥の川」などの文学作家宮本輝がミステリー?と
ビックリして買ってしまいました。
ごく普通のサラリーマンに思い掛けない災難(?)が降りかかってきて、
逃げ回りながらも自分の変な性癖に気づき驚き楽しみ、
どうにか普通の生活に戻るお話。
ミステリーと言えども文学作家の人物掘り下げが深く
引き込まれてしまいます。

「白銀を踏みならせ」は雫井脩介のスポーツ物「栄光一途」に続く第2弾。
元柔道選手、今はメンタルコーチがスキーの大回転選手のコーチになり
国際的な妨害を回避解決するストーリー。
親友の大学の研究室の小柄な女性剣士名前が「深紅」
今上映中の映画と同じには驚きました。
この女性剣士がいつもは鋭い突っ込みと姉御肌で一息つけるキャラ、
ところがヒロインが窮地に陥ると「ちぇすと~~っ」
劇画的に活躍してしまう。
これでミステリー?っとなるものの痛快そのもの。
気分が落ち込むときの気合入れにはぴったり!

週末には2冊の単行本(久しぶり!)がスタンバイ。
読書熱はまだまだ続きそう・・

コメント (1)
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