日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

熊谷達也「冒険の日々」の思い出

2005-09-20 | 趣味・遊び
 今月は本をよく読めます。
一昨日で6冊目。
みんな作者が違う節操のなさ。

その中の冒頭の本の1ページ目、
作者が卒業した小学の校庭で同級生と待合せし、
小学生の頃の物語がひも解かれます。
熊谷達也の本にしては「たわいもない?子供の冒険」八つの物語。

「コの字型をした寄棟造り二階建ての洋風建築は、・・」
ここで何とは無しに'98年に訪れた学校をイメージして読み進めていました。
著者は宮城県の人、私は宮城の学校といえばここしか知りません。
読み進むと八作目「山姥の里」
冒険の先は「・・採石場の跡。スレートを切り出す・・」
でジャストヒット!!
思い浮かべた学校と同じところみたいです。
宮城県の登米市(とめし)で現在登米教育資料館で国の重要文化財建造物。

解説で「冒険の日々 マイ・ホームタウン」の文庫本でない本の表紙に
学校の写真が使われていると知り、早速紀伊国屋で探しました。
98年に私が撮った写真と同じ学校と証明されました。
鳥肌が立ちました。
あ~何だか小説より一人よがりの物語が出来ちゃいました。

98年は仲間と「町場技術探検隊」で「石屋根」の見学に行った先です。
宮城県の塩釜のもっと奥の「雄勝」「登米」にスレートの民家があり、
当時も石が出荷されている。
屋根に葺けばスレート(東京駅)
床に貼れば玄昌石、硯にもなり、
ビリヤード台のフェルトの下にも使われる高価な石。

98年当時は東京や横浜の古い建物の補修があり
住宅屋根にも使われ、生産が続いていました。

学校の屋根は瓦葺きで研究の対象外でしたが、重文で見学。
校庭にスレートの副産物の黒い砂利が敷き詰めてありました。
近所の武家屋敷は黒いスレート葺きが点在。
採掘の山も見学をしました。

今は高級住宅よりローコスト住宅の時代。
見学先の雄勝のスレート屋さんは廃業、
登米の石屋さんはどうしていることでしょう?
ライバル意識で頑張っていたのに。

ひょんな事から接点(?)が出来て、
ますます「熊谷ファン」になってしまいそう・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする