ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

お母さんたちのお店が開店

2010年02月28日 | 先住民ブラアンの子どもたち
たくや@ミンダナオ

以前 『あるものxあるもの=新しいもの』 でお伝えした生計向上活動に参加する先住民族ブラアンの母親たちが、ついに町中でお店を構えました。



【お店の様子】

母親たちは、「技術向上研修」で製作した伝統に基づいた商品を持ち寄り、市内で開催中のイベントにブース出店しています。

一見簡単のようですが、普段は山奥に住む先住民族ブラアン族のお母さん達にとって、容易なことではありません。学校教育を受けていない母親がほとんどで、まず読み書きや計算が1つの壁となり、また彼女たちは独自のブラアン語を用い、公用語であるタガログ語やこの地域で広く使用されるビサヤ語を使い慣れていません。これらに負い目を感じ、町の人間との接触を避けてしまうブラアン族の人々は少なくありません。


【売った商品を帳簿につけるお母さん】

販売研修を通して、ブラアン族のお母さんたちは少しずつ接客に慣れ、山奥に住む先住民族出身だからと言って引け目を感じる必要などないことに気づいていきます。販売研修に参加中のノルマルさんが感想を述べてくれました。


【ダタールサルバン村から研修に参加しているノルマルさん】

「ある日、お店に行くと、私が頑張って編んだポーチが陳列されていなかったのでガッカリしました。しかしすでに売れたと知って驚きました。私が作ったものを町の人が購入してくれる自信がなかったからです。他の学校のお母さん達が作った商品もステキです。参考にして、更に良い商品を作りたいです。」

お客の反応や売れ筋商品やそのデザインを目にすることにより、自ら商品向上のヒントを掴んでいるようです。実演販売の際に出来上がる商品は一段と質が向上しています。

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