ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

紙芝居の贈り物(子どもたちのデング熱保健教育)

2010年03月03日 | ごみ処分場の子どもたち
ゆきも@まにら

アイキャンの子どもたちの保健教育に新しい教材が加わりました。
昨年夏に研修でアイキャンの事業地を訪れた日本人の方から、紙芝居の贈り物が届いたのです。






題材は、「デング熱の予防」についてです。この紙芝居は、アイキャンのパヤタス事業地や路上教育の事業地で使っている教材をリメイクしたものです。女の子のセクシーな蚊のロリットちゃん(デング熱を運ぶ媒体)が主人公のお話です。





この手作り紙芝居を使い、パヤタスの青少年活動に参加する子どもたちを対象に保健教育を実施しました。この日参加したのは、7歳から16歳の32名です。

従来の教材はせいぜいB5サイズくらいの大きさなので、毎回子どもたちは絵を見ようと、看護師マデットやヘルスボランティアに押し掛けるようにして保健教育を受けます。

でも、この日はそうではありません。絵が大きくてきれいで見易いので、みんな珍しく落ち着いて席に着いて学ぶことができました。



ところが、今回はみんなきれいな紙芝居に釘づけになってしました。
「え~~、これほんとにお絵かきなの?大きくってよく見えるね。」
「日本人からのお友達と交流したけど、絵の才能がある人が多いね。」



子どもたちは、実際に絵具を使って紙芝居を作っている日本の学生さんの写真を見ながらひたすら歓声をあげていました。

子どもの皮膚を指して、おいしそうに血を吸うロリットちゃんの絵や、体内に入ったデング熱菌がヘモグロビンに噛みつく絵など、分かりやすい絵ばかりです。



あまりにも子どもたちが絵にみとれているので、この日は看護師マデットが紙芝居を使ったデング熱の予防について話をした後、それぞれの子どもが紙芝居の一幕を手に、自分たちで絵を見ながら解説をしました。



この日の参加したレイアちゃんは紙芝居の解説に、自分がデング熱にかかった時のことをみんなに話しました。「熱が出て、鼻血が出て苦しいのよ。ぼうふらが繁殖しないように、雨水は溜めたらダメなのよ。雨期は特に気をつけなくちゃ。」

レイアちゃんのほかにも、自分自身の苦しかった経験や、近所のおばさんの病気の体験を話し始める子どもの姿がありました。この紙芝居を通して、パヤタスでそして路上で、多くの子どもたちが正しい保健の知識と実体験を広めていってくれることを願っています。

紙芝居創りにご協力して下さったみなさま、どうもありがとうございました。
大切に使わせていただきます。

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