まい@まにら。
先のCHV(コミュニティヘルスボランティア)のラグナでの研修で開始された、コミュニティマッピング(地図作り)の続きに参加してきました。
CHVらが研修中に作成した大まかな目印などが記された地域の地図を元に、実際にメンバーたちがコミュニティを歩きながら地図の完成に向けて作業しました。
CHVメンバーが3人づつペアになって各区画を家庭訪問しながら世帯主の名前、家族構成、乳幼児の有無を紙に書いていきました。私たちのグループは、9つの区画を担当しました。2時間かけて50世帯の家を訪問しました。看護師のマデットも一緒になり、住民の健康相談や、子どもの虫下しや予防接種の有無についても情報を集めていきました。
【メインロードとキーポイントが記してあるオリジナルマップ。ここから、家庭訪問した各家の名前と位置を追記していきます。】
【家庭訪問から帰ってきて各担当区画を確認する作業】
【それを全グループが組み合わせます】
【このようになるはず…。最終的に清書します。】
中には子どもが予防接種をした後、副作用で発熱してしまい、その後、こわくなって子どもに予防接種をするのをやめたというお母さんや、あと数日と出産日が迫っているのに誰に出産を介助してもらうか(助産師)が決まっていない妊婦さんなども多くいました。
これまで、クリニックの患者さんや急患がでた場合など、家庭訪問するためにすごく時間を要していたのですが、今後、この地図を元に患者さんの場所や住居環境を特定するのが目的です。また、CHVらは、自分たちの居場所を記して、住民が身近に助けを求められるような情報ツールとして活用できる地図作りを目指しています。
本当は、一日で完成する予定だったのですが、地形と世帯数の関係で予想以上に時間を要したこと、そして初めての地図作りで各グループが最後に組み合わせた地図の記載方法が違っていたことなどから、この日は一部しか終えることができませんでした。ただし、今回の経験を元に、CHVのメンバーからも「こうやると効率がいいんじゃないか」、「家のサイズはこれくらいにしよう」と改善案も出てきていました。
少し余談になりますが、女性へのインタビューで子どもの数を聞く際に「生存している子どもの数ですか?死んでしまった子も含めるの?」と聞き返されることが多かったこと、そして出産時および幼いうちに先天性の病気や、はしかなどで亡くなっている子どもが多かったことに衝撃を覚えました。国連児童基金(ユニセフ)はつい先日、フィリピンは5歳未満児死亡率が高く厳重に監視する必要のある60カ国に含まれていることを明らかにしました。
以前友人から、フィリピンでは子どもが生まれたら○○ヶ月Birthdayと、毎月、家族で祝うんだということを聞きました。そして、1歳の誕生日は日本の成人式並みに親戚や友人みんなで盛大に祝います。その背景には、こういう現実があったんだと、改めて考えさせられる一日でした。パヤタスでも、一人でも多くの子ども達が無事に誕生日を迎えるため、今回のCHVによる地図作りも、その取り組みに役立つツールになるのではないかと思います。
先のCHV(コミュニティヘルスボランティア)のラグナでの研修で開始された、コミュニティマッピング(地図作り)の続きに参加してきました。
CHVらが研修中に作成した大まかな目印などが記された地域の地図を元に、実際にメンバーたちがコミュニティを歩きながら地図の完成に向けて作業しました。
CHVメンバーが3人づつペアになって各区画を家庭訪問しながら世帯主の名前、家族構成、乳幼児の有無を紙に書いていきました。私たちのグループは、9つの区画を担当しました。2時間かけて50世帯の家を訪問しました。看護師のマデットも一緒になり、住民の健康相談や、子どもの虫下しや予防接種の有無についても情報を集めていきました。
【メインロードとキーポイントが記してあるオリジナルマップ。ここから、家庭訪問した各家の名前と位置を追記していきます。】
【家庭訪問から帰ってきて各担当区画を確認する作業】
【それを全グループが組み合わせます】
【このようになるはず…。最終的に清書します。】
中には子どもが予防接種をした後、副作用で発熱してしまい、その後、こわくなって子どもに予防接種をするのをやめたというお母さんや、あと数日と出産日が迫っているのに誰に出産を介助してもらうか(助産師)が決まっていない妊婦さんなども多くいました。
これまで、クリニックの患者さんや急患がでた場合など、家庭訪問するためにすごく時間を要していたのですが、今後、この地図を元に患者さんの場所や住居環境を特定するのが目的です。また、CHVらは、自分たちの居場所を記して、住民が身近に助けを求められるような情報ツールとして活用できる地図作りを目指しています。
本当は、一日で完成する予定だったのですが、地形と世帯数の関係で予想以上に時間を要したこと、そして初めての地図作りで各グループが最後に組み合わせた地図の記載方法が違っていたことなどから、この日は一部しか終えることができませんでした。ただし、今回の経験を元に、CHVのメンバーからも「こうやると効率がいいんじゃないか」、「家のサイズはこれくらいにしよう」と改善案も出てきていました。
少し余談になりますが、女性へのインタビューで子どもの数を聞く際に「生存している子どもの数ですか?死んでしまった子も含めるの?」と聞き返されることが多かったこと、そして出産時および幼いうちに先天性の病気や、はしかなどで亡くなっている子どもが多かったことに衝撃を覚えました。国連児童基金(ユニセフ)はつい先日、フィリピンは5歳未満児死亡率が高く厳重に監視する必要のある60カ国に含まれていることを明らかにしました。
以前友人から、フィリピンでは子どもが生まれたら○○ヶ月Birthdayと、毎月、家族で祝うんだということを聞きました。そして、1歳の誕生日は日本の成人式並みに親戚や友人みんなで盛大に祝います。その背景には、こういう現実があったんだと、改めて考えさせられる一日でした。パヤタスでも、一人でも多くの子ども達が無事に誕生日を迎えるため、今回のCHVによる地図作りも、その取り組みに役立つツールになるのではないかと思います。