ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

ブラアンの子どもたちによる、ブラアンの子どもたちとの活動

2010年08月15日 | 先住民ブラアンの子どもたち
たくや@ミンダナオ

「身近にお腹を空かせている子どもがたくさんいる」という課題に対して、「炊き出しと読み聞かせ活動」を実施したアイキャン奨学生たちに刺激をされ、同じ課題を抱える先住民族ブラアンの子どもたちも行動を開始しました。

最初に選んだ場所はメンバーの一人アリアンちゃんが住むサンホセ村。約40人のブラアンの子どもたちに対してゲーム、絵本の読み聞かせ、そして調理したビニグニット(果物や根菜類を甘く煮込んだおやつ)を配給する活動を実施しました。。


【ビニグニット調理中のアイキャン・ブラアン・チームの3人】 【調理が一段落したらサンホセの子どもたちとゲームをして仲良くなるチーム】


【絵本を紹介するアリアンちゃん】 【嬉しそうにビニグニットを食べるサンホセ村の子どもたち】

活動は成功に終わったあと、子どもたちはすぐに振り返りと評価に取り掛かりました。さまざまな改善点が出る中、一番の課題は材料費の調達方法でした。今回はアイキャン奨学生同様に寄付を募って炊出しの材料費を工面しました。何とか必要経費を集めることができたものの、アイキャン奨学生たちが住む町と違って、より経済的に困難な状況にいるブラアンの人々の炊き出し活動の募金集めは大変だったそうです。


【振返り作業中のブラアン・チーム】

そこで次回の材料費は「活動への協力」という付加価値をつけた「お菓子の販売」を通して資金集めすることにしました。学内で友達やクラスメイトたちに第1回目の活動写真を見せて活動説明しながらお菓子販売をして活動資金を集める計画です。結果、多くの友達の理解を得て第2回目の材料費を集めることができました。

そうして多くの友達の協力を得て実現した第2回目の活動は山奥に位置するバゴンシラン村を選びました。サンホセ村から更に2時間以上かかる場所で、彼女たちもここまで山奥に入るのは初めてです。


【炎天下の中、バゴンシラン村を目指して山道を登るアリアンちゃん】【調理用の薪もメンバー自ら割ります】


【日本の絵本をブラアン語に訳して読み上げるメンバーたち】


【今回のメニューはチャンポラド(ご飯をココア・砂糖・牛乳で煮たおやつ)】

この活動でアイキャン・ブラアン・チームは、栄養価の高いおやつをバゴンシラン村に住む約70人の子どもたちに提供することができました。普段なかなか食べることのできない料理と、母語であるブラアン語に訳された絵本を聞くことができ、子どもたちは大満足の様子でした。村の子どもたちは彼女たちがまた来てくれる事をお願いし、また彼女たちも子どもたちの笑顔を見にこの活動を続けることを約束しました。


【バゴンシラン村の子どもたちとの集合写真】

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