ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

路上の子どもとパヤタスのお母さん

2010年08月18日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

路上の子ども事業の保健・医療活動では、パヤタスの保健事業の中でトレーニングを受けてきた保健師のお母さんたちが活躍しています。ケソン市最大のゴミ山のあるパヤタスにおいてアイキャンでは、医療・保健事業を行ってきました。その保健事業の中で、お母さんたち自身がトレーニングを受け保健師となり、地域住民のために働いてきました。そして現在、保健師としての経験と知識を元にその活躍の場が広がり、路上の子どもの事業に参加しています。

保健師となるために、体重や体温の測定、傷の手当の仕方、正しい手洗い、薬の種類や正しい飲み方、さまざまな病気の知識等に関するトレーニングを受けてきました。路上事業の中では、保健教育において、子どもたちに様々な病気の知識や予防方法を教えたり、医師による健康診断を行う医療活動の中では、子どもたちの体重・体温を測ったり(薬の配布に必要)、問診をしたり、医師の処方に従った薬の配布を行っています。





あるお母さんは言います。

路上の事業に保健師と参加していること、とても嬉しく思っています。路上の子どもたちは、経済的に貧しい家庭の子どもであったり、家庭の問題を抱えていたり、特別にケアの必要な子どもたちです。子どもたちが、騒がしくして聞いて話を聞いてくれない時は、難しいと感じますが、子どもたちが、嬉しそうにしていたりすると、私たちも嬉しく感じます。また、保健教育の内容を子どもが理解したと感じる時も嬉しいです。最初は、ラグビー(シンナー)を吸っている10代後半の年長の子どもに、じーっと見られたときは、何だかコワイ感じもしましたが、今ではシンナーを吸っている子どもがいると、「どうしてこの子は、そんなことになってしまったのだろう。」と母親のような気持ちで心が痛みます。よく知ってみると、とてもやさしく礼儀正しい子どもたちなのです。私たちは、ケアすることに責任を感じながら事業に関わっています。

お母さんたちの大らかさとやさしさと子どもたちを思う気持ちは、子どもたちを大切に接してくれている態度から伝わってきます。お母さんたちは、自分の子どもも育ててきた子育てのプロフェッショナルでもあります。これからも知識と経験を活かし、子どもたちケアを続けてくれることを期待しています。





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