ICANまにらブログ~第二巻~

日本のNGOアイキャンまにら事務所の日記。

元路上の子どもの施設、「子どもの家」訪問

2010年08月11日 | 路上の子どもたち
さえ@まにら

「路上生活にさようなら」
http://blog.goo.ne.jp/icanmanilaoffice/e/4b0ad9ee3f35bcac473e5e56932289e8

「路上から出て一ヶ月」
http://blog.goo.ne.jp/icanmanilaoffice/e/dd18abd43025152199b4331b0e61df9b

会員、寄付者の方は会報「こどものこえ」54号の路上の子どものページもご覧下さい。
http://www.ican.or.jp/kodomonokoe.html


 去年の12月にパートナーNGOサンマルティンの運営する施設「子どもの家」に路上から移ったアルネール君が、この6月から小学校に編入しました。現在15歳ですが、小学2年生からの再スタートです。

 
【写真中央、アルネール君、教室の中で友達と一緒に。】

 学校での様子を先生から聞くと、クラスで一番がんばっているという嬉しい言葉をもらいました。とてもやさしく、宿題もちゃんとするし、責任感も強い子とのことです。施設での態度も変わって来ました。学校に行く前は、施設で他の子どもとケンカをして、怒られることもしばしばありました。しかし、学校に行き始めたことで、集中する物事ができ、落ち着いて来たようです。

 アルネール君は、施設に来たことで、シンナーを完全に辞められたことが、一番の大きな変化だと言います。施設では、お皿も洗ったり、食事の準備をしたり、草木の面倒を見ることも、アルネール君の仕事です。お祈りの時間は、静かに座っていることを学びました。3月の誕生日には、アイスクリームを食べさせてもらったことがとても嬉しかった。4月の夏のシーズンには、スイミングにもみんなで行きました、と近況を話してくれました。

 今回の「子どもの家」の訪問には、2人路上の兄弟、兄のボイと弟のJRも同行しました。2人は、12歳と10歳で、母親は新しい父親と暮らし、その父親による暴力のため、家に帰ることが出来なくなりました。一週間歩けないほどのケガをしたこともあります。また、子どもたちは、母親が新しい父親と一緒になり、自分たちよりも、新しい父親を母は選んだという気持ちを持っているといいます。路上では、物乞いをして小銭を稼ぎ、ジープニー置き場のジープニーの中で眠ります。


【左から、弟のJR、ストリートエデュケーターのノト、アルネール、兄のボイ】

 
【施設の向かうバスの中で、弟のJR】


先日掲載した「強さと弱さ」のセッションに、「子どもの家」の元路上の子どもケニー君が参加してくれました。以下をご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/icanmanilaoffice/e/dd3cd961874badba0c47b09f5e7afcd4

ケニー君の話を聞き、兄のボイが「僕も施設に行きたい。でも行くとしたら、弟を残してはいけないから、弟も一緒に行きたい」と気持ちを打ちうけてくれました。

今日は、施設の様子を見てイメージを具体的に持つことが出来ました。兄弟でどうするかを話し合う時間を取り、ソーシャルワーカーと話し合いながら進めて行きます。

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