JFE、日立造船から造船事業買収を検討 2006年11月12日
朝日 http://www.asahi.com/business/update/1111/023.html
JFEホールディングスが、日立造船(大阪市)から造船事業を買収する方向で検討していることが11日わかった。現在、両社が50%ずつ株式を保有しているユニバーサル造船(川崎市)について、JFEは日立造船の全保有株を買い取って完全子会社化したい考え。日立造船は事実上造船事業から撤退し、主力の環境事業に力を注ぐことになる。
関係者によると、日立造船側がJFE側にユニバーサル造船株売却を打診したという。日立造船は一部を継続保有したい意向で、調整が続いている。両社が合意すれば、買収額を今後詰めることになる。ユニバーサル造船は02年、NKK(現JFE)と日立造船の折半出資で設立した会社で、国内2位のシェアを持つ。
日立造船は公共事業の減少の影響などで06年3月期には連結最終赤字に転落しており、事業分野の見直しが急務になっている。そのため、アジア勢との競争が激しい造船事業を切り離すことが得策と判断したようだ。
一方、JFEはユニバーサル造船を完全子会社化することで、鉄鋼やエンジニアリング事業と連携を強め、コスト削減などを進める考えとみられる。
会社の名前になっている事業を売却すると言ったら、奇妙な印象をうけますが、時代の流れとともに、会社の中での稼ぎ頭は常に変わっていくもの。日立造船としても、事実上の本業に経営資源を集中することを優先してJFEホールディングスへの売却を決めたのでしょうね。とはいえ、造船業は2-3年は注文待ちの状況ですし、儲かっている今のタイミングで分離してくる事は少々意外でした。景気が良い今だから切り離すチャンスという見方もありますが、中々大胆な決断かと思います。
ちなみに創業事業からの撤退はカネボウやクラボウ、シキボウといった元紡績会社からの転換組など、決して珍しいものでもありませんし、最近では、三菱電機が産業メカトロ部門が稼ぎ柱になり事実上の機械メーカーに、旭化成も創業の繊維から今は化学メーカーに変貌しましたが、利益では住宅建材やエレクトロニクス部門が営業利益の半分を稼いでいるようです。会社の名前だけではその会社が何をやっているか判断するのは難しい時代になったということでしょうか…。
朝日 http://www.asahi.com/business/update/1111/023.html
JFEホールディングスが、日立造船(大阪市)から造船事業を買収する方向で検討していることが11日わかった。現在、両社が50%ずつ株式を保有しているユニバーサル造船(川崎市)について、JFEは日立造船の全保有株を買い取って完全子会社化したい考え。日立造船は事実上造船事業から撤退し、主力の環境事業に力を注ぐことになる。
関係者によると、日立造船側がJFE側にユニバーサル造船株売却を打診したという。日立造船は一部を継続保有したい意向で、調整が続いている。両社が合意すれば、買収額を今後詰めることになる。ユニバーサル造船は02年、NKK(現JFE)と日立造船の折半出資で設立した会社で、国内2位のシェアを持つ。
日立造船は公共事業の減少の影響などで06年3月期には連結最終赤字に転落しており、事業分野の見直しが急務になっている。そのため、アジア勢との競争が激しい造船事業を切り離すことが得策と判断したようだ。
一方、JFEはユニバーサル造船を完全子会社化することで、鉄鋼やエンジニアリング事業と連携を強め、コスト削減などを進める考えとみられる。
会社の名前になっている事業を売却すると言ったら、奇妙な印象をうけますが、時代の流れとともに、会社の中での稼ぎ頭は常に変わっていくもの。日立造船としても、事実上の本業に経営資源を集中することを優先してJFEホールディングスへの売却を決めたのでしょうね。とはいえ、造船業は2-3年は注文待ちの状況ですし、儲かっている今のタイミングで分離してくる事は少々意外でした。景気が良い今だから切り離すチャンスという見方もありますが、中々大胆な決断かと思います。
ちなみに創業事業からの撤退はカネボウやクラボウ、シキボウといった元紡績会社からの転換組など、決して珍しいものでもありませんし、最近では、三菱電機が産業メカトロ部門が稼ぎ柱になり事実上の機械メーカーに、旭化成も創業の繊維から今は化学メーカーに変貌しましたが、利益では住宅建材やエレクトロニクス部門が営業利益の半分を稼いでいるようです。会社の名前だけではその会社が何をやっているか判断するのは難しい時代になったということでしょうか…。