猿橋前社長を特別背任で告発検討、NOVA保全管理人 2007年10月31日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1030/OSK200710300070.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071031/crm0710310030000-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071030it14.htm?
会社更生法適用を申請した英会話学校大手のNOVA(大阪市)で、猿橋望前社長が実質支配していたグループ会社が、英会話用機材を仕入れ価格の数倍でNOVAに販売していたことが30日、明らかになった。保全管理人の東畠敏明弁護士が記者会見で明らかにした。NOVAの実質的な損害額は数十億円規模としており、猿橋氏を会社法の特別背任容疑で刑事告発することを検討する。スポンサー企業については「数社と接触している」としたうえで来週中にも決める考えを示した。
東畠弁護士によると、テレビ電話を利用した英会話「お茶の間留学」の機器販売を手がける「ギンガネット」は、猿橋氏が実質的に支配していた。
ギンガの機器はNOVAが受講生に販売している。製造元のNECからの仕入れ価格は販売価格の数分の一で、差額のほとんどをギンガの売り上げに計上していたという。ギンガからは02年7月以降の5年間に10万台の機器がNOVA側に販売され、NOVAはギンガに82億円を支払っていた。
猿橋氏は会社更生法適用が申請された26日前後に、同様に実質支配していた旅行会社の「NTB」株とともに、ギンガネットの全株を売却していた。東畠弁護士は、猿橋氏が実質支配するギンガについて、「(NOVAの)お金をためこむシステムだった」と説明。猿橋氏がギンガを使ってNOVAに実質的に損害を与えた疑いがあるとして、「(会社法の)特別背任の疑いでの告発も検討したい」と述べた。
「お茶の間留学」は、NOVAの主要事業のひとつ。運営システムはNOVAとNECが70億円をかけて共同開発したが、権利はギンガネットが保有している。
スポンサー企業との交渉でも、「お茶の間留学」事業は売り物になるため、猿橋氏のギンガ株売却が交渉の障害になる恐れがある。東畠弁護士は、猿橋氏のギンガ株売却を明かしたうえでスポンサー企業との交渉を進めていると説明した。(以降省略)
NOVA社長室を公開 330平方メートル、ミニバーも 2007年10月31日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1030/OSK200710300072.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071030/crm0710302158022-n1.htm
茶室、ミニバー、高級家具……。NOVAの保全管理人の東畠弁護士は30日、大阪市浪速区の20階建てビル最上階にあるNOVAの社長室を報道陣に初めて公開した。広さは約330平方メートル。猿橋(さはし)前社長が約6000万円をかけて作らせたといい、東畠弁護士は「会社を私物化していた証しだ」と厳しく批判した。
このビルは、NOVAグループの統括本部がある同市中央区のビルとは別で、自宅でテレビを使って英会話を学ぶ「お茶の間留学」の担当部署などが入る。毎月の賃料が約270万円とされる社長室には赤いじゅうたんが敷き詰められ、執務室のほか、革張りのソファが並ぶ応接室やミニバーなどが併設されていた。豪華なシャンデリアが室内を照らし、窓からは大阪市内を一望できる。
さらに、ミニバーのそばに体の幅ほどの狭い通路があり、奥には茶室や寝室、サウナを備えたバスルームなどが隠されていた。この日、社長室に初めて入ったというNOVAの広報担当者は「前社長のぜいたくぶりは聞いていたが、まさかこれほどまでとは……」。東畠弁護士によると、NOVAの東京本部(東京都新宿区)にも別の社長室があるという。
NOVAが猿橋氏のワンマン会社だったというのは以前から知っていましたが、「お茶の間留学」で使う機器を仕入れ値の数倍もの値段でNOVAに販売、この取引きで、事実上猿橋氏が支配権を握っているギンガネットは少なくとも40億円の利益を得て、逆にNOVAは数十億円の損害を蒙っていることが判明しました。保全管理人が特別背任の疑いで告発を見当するのは当然の処置だと思います。
一方後段の記事では、猿橋社長のダメダメぶりを示す、社長室の豪華さを示す記事が…。
まあ、社員に利用させるためにミニバーを作ったという会社は何社かありますが、社長室になど、どう考えても必要のないものですし、茶室に至ってはもはや何といってよいものやら…。メガバンクの社長室でもここまで豪華ではないでしょう。
本当に優良な会社ほど、本社にはあまりお金をかけないものですが、『人の金で一体何やっとんじゃい!』と一喝したくもなりますね。
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1030/OSK200710300070.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071031/crm0710310030000-n1.htm
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071030it14.htm?
会社更生法適用を申請した英会話学校大手のNOVA(大阪市)で、猿橋望前社長が実質支配していたグループ会社が、英会話用機材を仕入れ価格の数倍でNOVAに販売していたことが30日、明らかになった。保全管理人の東畠敏明弁護士が記者会見で明らかにした。NOVAの実質的な損害額は数十億円規模としており、猿橋氏を会社法の特別背任容疑で刑事告発することを検討する。スポンサー企業については「数社と接触している」としたうえで来週中にも決める考えを示した。
東畠弁護士によると、テレビ電話を利用した英会話「お茶の間留学」の機器販売を手がける「ギンガネット」は、猿橋氏が実質的に支配していた。
ギンガの機器はNOVAが受講生に販売している。製造元のNECからの仕入れ価格は販売価格の数分の一で、差額のほとんどをギンガの売り上げに計上していたという。ギンガからは02年7月以降の5年間に10万台の機器がNOVA側に販売され、NOVAはギンガに82億円を支払っていた。
猿橋氏は会社更生法適用が申請された26日前後に、同様に実質支配していた旅行会社の「NTB」株とともに、ギンガネットの全株を売却していた。東畠弁護士は、猿橋氏が実質支配するギンガについて、「(NOVAの)お金をためこむシステムだった」と説明。猿橋氏がギンガを使ってNOVAに実質的に損害を与えた疑いがあるとして、「(会社法の)特別背任の疑いでの告発も検討したい」と述べた。
「お茶の間留学」は、NOVAの主要事業のひとつ。運営システムはNOVAとNECが70億円をかけて共同開発したが、権利はギンガネットが保有している。
スポンサー企業との交渉でも、「お茶の間留学」事業は売り物になるため、猿橋氏のギンガ株売却が交渉の障害になる恐れがある。東畠弁護士は、猿橋氏のギンガ株売却を明かしたうえでスポンサー企業との交渉を進めていると説明した。(以降省略)
NOVA社長室を公開 330平方メートル、ミニバーも 2007年10月31日
朝日 http://www.asahi.com/national/update/1030/OSK200710300072.html
産経 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071030/crm0710302158022-n1.htm
茶室、ミニバー、高級家具……。NOVAの保全管理人の東畠弁護士は30日、大阪市浪速区の20階建てビル最上階にあるNOVAの社長室を報道陣に初めて公開した。広さは約330平方メートル。猿橋(さはし)前社長が約6000万円をかけて作らせたといい、東畠弁護士は「会社を私物化していた証しだ」と厳しく批判した。
このビルは、NOVAグループの統括本部がある同市中央区のビルとは別で、自宅でテレビを使って英会話を学ぶ「お茶の間留学」の担当部署などが入る。毎月の賃料が約270万円とされる社長室には赤いじゅうたんが敷き詰められ、執務室のほか、革張りのソファが並ぶ応接室やミニバーなどが併設されていた。豪華なシャンデリアが室内を照らし、窓からは大阪市内を一望できる。
さらに、ミニバーのそばに体の幅ほどの狭い通路があり、奥には茶室や寝室、サウナを備えたバスルームなどが隠されていた。この日、社長室に初めて入ったというNOVAの広報担当者は「前社長のぜいたくぶりは聞いていたが、まさかこれほどまでとは……」。東畠弁護士によると、NOVAの東京本部(東京都新宿区)にも別の社長室があるという。
NOVAが猿橋氏のワンマン会社だったというのは以前から知っていましたが、「お茶の間留学」で使う機器を仕入れ値の数倍もの値段でNOVAに販売、この取引きで、事実上猿橋氏が支配権を握っているギンガネットは少なくとも40億円の利益を得て、逆にNOVAは数十億円の損害を蒙っていることが判明しました。保全管理人が特別背任の疑いで告発を見当するのは当然の処置だと思います。
一方後段の記事では、猿橋社長のダメダメぶりを示す、社長室の豪華さを示す記事が…。
まあ、社員に利用させるためにミニバーを作ったという会社は何社かありますが、社長室になど、どう考えても必要のないものですし、茶室に至ってはもはや何といってよいものやら…。メガバンクの社長室でもここまで豪華ではないでしょう。
本当に優良な会社ほど、本社にはあまりお金をかけないものですが、『人の金で一体何やっとんじゃい!』と一喝したくもなりますね。