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<さくら野百貨店仙台>自己破産 負債31億円 青森・岩手の同名百貨店とは別会社

2017-02-27 19:50:41 | Weblog
<さくら野百貨店仙台>自己破産 負債31億円 2017年02月27日 河北新報
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201702/20170227_12036.html

 同じ 【さくら野】ブランドで営業しているため、非常に紛らわしいのですが、青森店(旧カネ長武田百貨店青森店)・弘前店(旧カネ長武田百貨店弘前店)・八戸店(旧丸光八戸店)・北上店(旧北上ビブレ)の4店舗は株式会社さくら野百貨店が運営していて、株式会社エマルシェが仙台店(旧丸光仙台店)を運営。
 今回破産手続きに至ったのは仙台店(旧丸光百貨店仙台店)を運営するエマルシェの方らしいですね。

 さくら野百貨店の設立経緯の年表を見ているだけでも地元の人間ではない私には、何これ? と正直めまいがするような思いにさせられる
(ニチイと百貨店連合を作り85年に社名をダックビブレに変更するも、そのニチイから社名変更したマイカルの経営破綻に伴い2001年にダックビブレも民事再生法を申請。増減資を伴った再建策によりマイカルグループから独立させ02年にさくら野百貨店として再開するも、05年に立地条件や経営方針の違いから2社を分割。11年にはエマルシェが仙台店をMBOしたようです)のですが、仙台市内には市役所近くにある仙台三越(売場面積35400平方メートル)や、仙台市の繁華街の一番町に拠点を構える老舗の藤崎(売場面積30447平方メートル)があり、多少売り場面積的には不利(売場面積23150 平方メートル)でも駅前にある立地面で競争力をカバーしているのだろうか…などと勝手に想像を巡らせていたのですが、百貨店業界全体が売り上げ減に苦しむ中、立地的には恵まれながらも結局経営を立て直すことができず経営破綻に追い込まれてしまったようです。

 さくら野百貨店側(青森店など4店舗を運営する側)は『株式会社さくら野百貨店(本社青森市・以下弊社)は現在、青森市の武田株式会社(旧・カネ 長武田百貨店)の 100%子会社であり、株式会社エマルシェ社とは、資本関係・役員兼務等 が一切ない、完全な別会社です』という旨のニュースリリースを発信(会社も別ですし、HPも別になっています)するなど、風評被害を食らわないよう(顧客に余計な不安を与えないよう)防戦一方な状態に追い込まれているようです(エマルシェの方は賃料未払いが表面化して地権者から建物明け渡しの訴訟を起こされる事態となっていたようですし、青森を中心に運営する株式会社さくら野百貨店側からみれば、勝手に離れていったあげく放漫経営で破たんしたエマルシェとは一緒くたにしてほしくもないでしょう)が、いかに立地に恵まれ(近くにはパルコやロフトもある仙台駅にも近い好立地です)ようとも、藤崎程地元に特化しておらず、三越程ブランド力もない。中途半端な位置づけでは生き残りが厳しい時代になったということなのかもしれませんね。

さくら野百貨店側の防戦ニュースリリースはこちら(さくら野百貨店のHP内)
http://sakurano-dept.jp/images/sakurano/pdf/20170227.pdf

山口 柳井市長選 井原健太郎氏が3選

2017-02-27 19:23:11 | Weblog
柳井市長選、井原氏が3選 投票率、最低55.61%  2017年02月27日 山口
 8年ぶりの選挙戦となった柳井市長選は26日投開票された。2期8年の実績と市民参加のまちづくりの継続を訴えた現職の井原健太郎氏(42)=無所属=が、人口減少による衰退からの脱却を訴えた新人で元会社役員の岸井静治氏(71)=同=を破り3選を果たした。投票率は55.61%で8年前の前回を18.10ポイント下回り、過去最低だった。 
★山口県柳井市 市長選挙結果
当 9971 井原健太郎 無現
  5522 岸井静治 無新

 山口県柳井市は、2005年2月に旧柳井市と大畠町が合併して発足した県南東部の人口3.2万人程の市で、市長選は2009年1月から2期8年現職を務めて3期目を目指す42歳の井原健太郎氏に、71歳の岸井静治氏が挑みましたが、
 「人口が減少し、人と人とのつながりが求められている」と述べ、これまでの8年間で行政と共に地域の課題に取り組んだり、学校を中心に地域コミュニティづくりを進めたりしている、と2期8年の実績をアピール。今後も「柳井での暮らしで幸せを実現、実感してほしい。市民と行政、さらに私の力で共に柳井を作りたい」と呼びかけた井原健太郎氏が9971票を獲得して、
 現在の市政はコンパクトシティー構想の頓挫などもあって肝心な政策での進展がないとし、「柳井市に生まれ育った私が、元気なやる気のあるまちにするため、人口減少に歯止めをかけたい」。人口減少対策として「働く場所を増やし、若者の市外への流出を防ぎ、さらに市外から人を呼び込む」とプランを示して5522票を獲得した岸井静治氏を退けて3選を決めました。

 人口減少問題への対策や市街地内にある工場跡地や高校跡地の活用方法などが争点になったようですが、公約に大きな争点の違いがあるわけでもなく、挑戦者が30歳近く年上な時点(しかも4年前は無投票)で何だか。
 市民は現職市長の年齢の若さに賭けたといったところでしょうか。

福岡 飯塚市長選は自公民推薦の片峯誠氏 初当選

2017-02-27 19:14:45 | Weblog
飯塚市長に前市教育長…賭けマージャン「反省」 2017年02月27日 読売
 賭けマージャンをしていた福岡県飯塚市の斉藤守史前市長の辞職に伴う市長選が26日投開票され、市政の継続を訴えた新人の前市教育長・片峯誠氏(60)(無=自民、民進、公明推薦)が、市政刷新を掲げたほかの新人2人を破り、初当選した。
 片峯氏は、斉藤氏らと賭けマージャンをしたことがあると明かした上で、「反省している。市民の審判を仰ぎたい」と選挙戦に臨んだ。同市を地盤とする麻生副総理兼財務相のほか、自民、民進両党の県議、公明党参院議員らの来援を受け、組織戦を展開。賭けマージャンに対する批判も受けたが、大きな影響はなかった。
 当選を決め、市内の事務所で「飯塚市を未来に向けて前進させたい。マージャンは一生しないと決めている」と述べた。
 元市議・小幡俊之氏(59)(無)と、弁護士・小宮学氏(61)(無=共産推薦)の2人は、市政刷新とマージャン問題の真相究明などを掲げたが、及ばなかった。
 当日有権者数は10万7594人、投票率は43・14%だった。

★福岡県飯塚市 市長選挙結果
当 26320 片峯誠 無新
  10609 小幡俊之 無新
  8553  小宮学 無新

 福岡県飯塚市は、県中部の2006年3月に旧飯塚市と頴田町・庄内町・穂波町・筑穂町が合併して発足した人口約12.8万人の市で、市長選は合併後の2006年4月から現職を務めていた齊藤守史氏が賭けマージャン疑惑騒動を理由に今年の1月31日に辞職したことから
 元市議で2014年04月の市長選でも出馬するも敗れた59歳の小幡俊之氏、弁護士で共産が推薦する61歳の小宮学氏、前市教育長で自民・公明・民進が推薦する60歳の片峯誠氏の3新人による争いとなりましたが、
 辞職した斉藤守史前市長や田中秀哲前副市長と共に賭けマージャンをしたことがあると明らかにした上で「今後は一切しない」と強調。小中学生の学力向上や地域活性化に取り組んだ斉藤氏の路線を引き継ぐ方針を示した片峯誠氏が26320票を獲得して
 3年ほど前の2014年04月の市長選でも出馬するも10609票と前回の獲得票数(13739票)を下回る結果に終わった小幡俊之氏
 自身も大学時代に友人と賭けマージャンをした経験があるとしつつ、「市長らは辞職すればいいという問題ではない」。市民のくらしを第一に考える、クリーンな市政へ転換するとし、「子どもたちが生まれてよかったと言える飯塚市にしたい」と述べ8553票を獲得した小宮学氏 を破り新人同士の争いを制しました。

 ん。賭けマージャンが原因で前市長が辞職した市長選でその前市長と賭けマージャンをした方が当選。
 マスコミ報道的には恰好の話題かと思いますが、追及する側の小宮氏も大学時代に友人と賭けマージャンをした経験がある とどうも賭けマージャンという行為そのものに心理的な抵抗がない地域のようですし、今も続けていればかなり問題になりそうですが、要は市政をどう上手く運営してくれるかが大事…ということなんでしょうかねぇ。
 結局は片峯誠氏が自公の組織力で押し切った形になったように思います。

マイクロソフトを騙る詐欺メールが出回っているようです。

2017-02-27 09:16:19 | Weblog
 私の場合は、送信者アドレスが明らかに個人名のため、すぐに迷惑メールと判断できましたが、性質の悪いものだとマイクロソフトと紛らわしい名前を騙るものもあるそうで。寝起きなど頭が十分働かない状態で送信されてくるとついついリンク先をクリックしてしまいそうになるので、皆様も十分ご注意下さい。
 少し冷静に考えれば、授権って何? 日本の普通の社会で使い回しされる言い方じゃないよね(授権は代理権を授与する法律行為のことだそうです)と突っ込みを入れられそうですし、パスワードならまだしも、ソフトをインストールする時位しか使わない、あんなに長くて一見意味不明(意味不明だからこそ認証手段になるのですが)なプロダクトキーが簡単に漏洩するはずもないんですけどね…。


以下私のもとに送信されてきた偽メールの 件名 と文面

件名 警告!!マイクロソフトのプロダクトキーが不正コピーされている恐れがあります。

セキュリティに関する警告!!
あなたのオフィスソフトの授権が間もなく終わってしまう可能性があります。
マイクロソフトセキュリティチームの調べによれば、あなたのオフィスソフトのプロダクトキーが何者かにコピーされている不審の動きがあります。
何者かがあなたのオフィスソフトのプロダクトキーを使って、他のソフトを起動しようとしています。こちらからはあなたの操作なのかどうか判定できないため、検証作業をするようお願いします。
検証作業が行われていない場合、あなたのオフィスソフトのプロダクトキーの授権状態がまもなく終わりますので、ご注意ください。
*ライセンス認証(マイクロソフトプロダクトアクティベーション)とは、不正なコピーを防止する技術で、手続きは簡単に実行できます。 また、この手続きは匿名で行われるので、お客様のプライベートな情報は保護されています。ご安心ください。

石川 輪島の住民投票、不成立 投票率42%、産廃処分場推進へ

2017-02-20 21:00:56 | Weblog
輪島の住民投票、不成立 投票率42%、産廃処分場推進へ 2017年02月20日 北國
 輪島市門前町大釜で計画されている産業廃棄物処分場建設の賛否を問う住民投票は19日行われ、投票率42・02%で不成立となった。過半数に達しなければ市を二分する重要事項に当たらないとの趣旨の市条例に基づき、開票されなかった。市は処分場建設の手続きを進めていく方針である。
 石川県内では産廃処分場の是非について初めて行われた住民投票で、処分場建設の賛否とともに投票率50%超えの「成立ライン」を巡り、賛成派、反対派の攻防が繰り広げられた。
 処分場に反対する市民団体「輪島の産廃問題を考える会」が市条例に基づいて住民投票に必要な有権者の6分の1以上となる8185人分の署名を集め、12日に告示された。
 当日有権者は2万4602人で、投票者総数は1万338人となり、投票率42・02%だった。

 産業廃棄物処分場の建設の賛否を問う輪島市(人口約2.6万人)の住民投票は市の条例で投票率が50%を超えた場合のみ「成立」し開票されることになっていましたが、投票率は42.02%で結局不成立。
 建設に賛成する市議会の自民会派「拓政会」が「投票に行かないことで『賛成の民意』を示してください!!」と新聞折り込みを配布して棄権するよう求めていたやり方はそれは違うだろ!(棄権を促す行為自体問題ですし、成立させた上で賛否を問うべきだったと思います)と突っ込みを入れたくなりますが、
 輪島塗や朝市で観光のマチとしてはよく知られているものの、JRから91年にのと鉄道に移管され、2001年にのと鉄道七尾線が区間廃線、
2005年には能登線の穴水 - 蛸島間も廃止されてしまった(現在は七尾 - 穴水間。温泉で有名な和倉温泉はのと鉄道始発の七尾駅から1駅)ため、金沢からのんびり鉄道を乗り継いで訪れることも難しくなった(金沢発の高速バスかのと里山空港からアクセスできますが心理的には遠く感じます)こともあり税収面も含めて街としての存続への危機感というものもあるでしょうし、計画も粛々と進められていくことになるのではないかと思います。

熊本 阿蘇市長に佐藤氏4選 新人2候補を退ける

2017-02-20 20:57:29 | Weblog
熊本 阿蘇市長に佐藤氏4選 新人2候補を退ける 2017年02月20日 熊本日日
http://kumanichi.com/news/local/main/20170220002.xhtml
 任期満了に伴う阿蘇市長選は19日投開票され、無所属現職の佐藤義興氏(67)が、新人で元県議の佐藤雅司氏(66)、新人で会社社長の久保田一郎氏(75)=いずれも無所属=を破り、4選を果たした。
 前回(2013年)は無投票だったため、市長選は8年ぶり。熊本地震など相次ぐ災害からの復旧復興、行財政改革が主な争点となった。投票率は69・13%。09年の前々回を15・01ポイント下回った。
 佐藤義興氏は選挙事務所で「復興を市民に託された。影響を受けた産業や市民生活など全てを取り戻すため、全力をささげる」と4期目の抱負を述べた。
 選挙戦では、熊本地震や九州北部豪雨からの復興など3期12年の実績をアピール。自民党県選出の国会議員や地元の県議、半数以上の市議、公明党県支部の支援も受けて強固な組織戦を展開し、幅広く支持を広げた。
 一方、佐藤雅司氏は「合併12年で市民の暮らしは良くならなかった」と刷新を主張。県議3期の経験を生かして財政再建や企業誘致を公約に掲げたが、立候補の遅れも影響し浸透しきれなかった。
 久保田氏は市所有施設の有効活用や財政再建、観光振興を訴えたが及ばなかった。
 当日有権者数は22879人(男10701人、女12178人)。
★熊本県阿蘇市 市長選挙結果
当 10156 佐藤義興 無現
  5044 佐藤雅司 無新
  408 久保田一郎 無新

 熊本県阿蘇市は県北部の2005年2月に阿蘇町・一の宮町・波野村が合併して発足した人口約2.6万人の市で、市長選は初代市長で4期目を目指す現職で67歳の佐藤義興氏に、食肉加工販売会社の社長で75歳の久保田一郎氏、元県議で65歳の佐藤雅司氏の2新人が挑みましたが、
 これまでの3期について「旧町村の垣根をなくし阿蘇市としての意識を共有できるようになった」とアピール。2012年には九州北部豪雨が、昨年には熊本地震や阿蘇山噴火があり、相次いで自然災害に見舞われていますが、その間も市政を率いていた経験を活かし4期目にはさらに魅力ある阿蘇市にしたい、と意気込みを語った佐藤義興氏が10156票を獲得して
 赤字を出し続ける阿蘇医療センターの規模を適正化し、ふるさと納税を積極的に推進する、といった「阿蘇の食と観光」を結びつける提案を掲げて5044票を獲得した佐藤雅司氏 をダブルススコアで退けて4選。
 「今の阿蘇市には経営者の感覚を持った市長が必要」と訴えると共に、国道57号とJRの復旧を一刻も早く実現したいと述べた久保田一郎氏は408票の獲得に留まりました。


滋賀・米原市長に平尾氏3回目当選、松﨑氏破る 

2017-02-20 20:52:43 | Weblog
滋賀・米原市長に平尾氏3回目当選、松﨑氏破る 2017年02月20日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170219000126
 任期満了に伴う滋賀県米原市長選は19日投開票され、無所属現職の平尾道雄氏(66)が、無所属新人で前市議の松﨑淳氏(40)を大差で破り、3回目の当選を果たした。
 2005年に旧4町が合併して4回目の市長選で、現職の再選は初めて。
 JR米原駅東口に建設を計画している統合庁舎や人口減少対策、教育支援が争点となった。
 連合滋賀の推薦を受けた平尾氏は2期通算8年の実績を掲げ、「統合庁舎と再開発で東口に中心市街地をつくる」と市政の継続を訴えた。自民党、民進党の国会議員やチームしがの県議などが支援し、厚い支持基盤を固めた。
 松﨑氏は「東口への統合庁舎計画の白紙撤回」「米原大改革」を主張したが、及ばなかった。
 当日の有権者数は3万2590人。投票率は前回を10・15ポイント下回る51・73%で、過去最低だった。
★滋賀県米原市 市長選挙結果
当 12116 平尾道雄 無現
  4498 松崎淳 無新

 滋賀県米原市は、2005年2月に山東町・伊吹町・米原町が合併して発足。同年10月に近江町を編入した人口約4万人の市で、市長選は2005年3月~2009年3月及び2013年3月~2017年3月まで通算8年現職を務めて、通算3期目を目指す現職で66歳の平尾道雄氏に、元市議で40歳の松崎淳氏が挑みましたが、
 これまでの2期の実績を強調した上で、昨年6月に可決された統合庁舎建設計画をさらに進め、中心市街地の形成を図りたいと語った平尾道雄氏が12116票を獲得して
 現市政を「市民の声が届いておらず、一部の声のみが重用されている」と批判。統合庁舎の建設場所が米原駅東口に決定した過程も不明瞭と指摘し、さらに市の財政規模に新庁舎が合っていないと感じていることから、計画の白紙を訴え庁舎については住民投票などの実施によって市民の意見を反映させ、庁舎予定地は商業地として売却すると語り4498を獲得した松崎淳氏 に2.7倍の大差をつけて危なげなく3回目の当選を決めています。

 統合庁舎の問題は要は合併前のそれぞれの旧町同士の主導権争いの問題にすぎず新幹線の乗り換え駅でもある米原駅近くに建設することは合理的でしょうし、庁舎予定地は商業地として売却するというライバル候補の主張も余所者から見れば意味不明。
 知名度の差もあり現職が始終有利に選挙戦を繰り広げた感があります。

山梨 上野原市長選に江口氏 市政継続訴え3選

2017-02-20 20:50:14 | Weblog
山梨 上野原市長選に江口氏 市政継続訴え3選 2017年2月20日 朝日
http://www.asahi.com/articles/ASK2L4CYNK2LUZOB001.html
 上野原市長選挙は19日、投開票され、現職の江口英雄氏(74)が、いずれも新顔で元沼津高専教授の渡辺敦雄氏(69)と前市議の村上信行氏(67)を破って3選を果たした。当日有権者数は2万970人、投票率は68・63%(前回76・94%)だった。
 「さらに大きくかえよう上野原」ののぼり旗が掲げられた江口氏の事務所には支持者らが詰めかけ、当選が決まると歓声と拍手につつまれた。江口氏は「2期8年のソフト面、ハード面の実績が市民に理解された。支援のたまもので感謝しています。約束した政策実現へ全力で取り組み、すばらしい上野原をつくり上げていきたい」と述べた。
 選挙戦では2期8年に及ぶ江口市政の評価と、子育てなどの人口減少対策が大きな争点になった。

★山梨県上野原市 市長選挙結果
当 6065 江口英雄 無現
  5493 村上信行 無新
  2635 渡辺敦雄 無新

 山梨県上野原市は、神奈川県と県境を接する2005年2月に上野原町と秋山村が合併して発足した人口約2.4万人の市で、市長戦は2009年3月から2期8年現職を務めて3期目を目指す74歳の江口英雄氏に、4年前の前回選挙戦でも出馬した69歳の渡辺敦雄氏、元市議・僧侶で68歳の村上信行氏の2新人が挑みましたが、
 上野原駅南口再開発などを自ら成し遂げたいと訴えた江口英雄氏が6065票を獲得して
 「変えよう」「変わろう」を連呼し、市政の透明化と刷新を訴え5493票を獲得した村上信行氏を振りきって3選。
 「市政には情熱と判断力と倫理観が重要」と強調した渡辺敦雄氏は2635票を獲得しました。
 ん。4年前の前回選挙戦でも江口英雄氏や渡辺敦雄氏ら4人が出馬して渡辺氏以外の実質三つ巴の争いとなり江口英雄氏が一歩抜け出す形になりましたが、今回も現職は挑戦者2人の獲得した票数よりも少ない票数での当選。
 この規模の自治体で挑戦者2人も候補を一本化できない程公約に譲れない程の違いがあるのだろうか…とも思うのですが、当選を決めた以上は現職の江口英雄氏は次の4年間を全力投球すると共に後継者の育成も意識して欲しいものだと思いますね。

大阪維新の会推薦の冨宅氏初当選 自民推薦破る 大阪・柏原市長選

2017-02-13 07:03:20 | Weblog
大阪維新の会推薦の冨宅氏初当選 自民推薦破る 大阪・柏原市長選 2017年2月12日 産経
 任期満了に伴う大阪府柏原市長選は12日に投開票が行われ、大阪維新の会推薦で元市議の冨宅正浩氏(41)が、自民推薦の経営コンサルティング会社役員、友田景氏(40)、共産推薦の党地区常任委員、江村淳氏(45)、元市議の浜浦佳子氏(75)の3人を退けて無所属新人同士の戦いを制し、初当選を果たした。当日有権者数は5万8593人。投票率は43・38%(前回45・31%)だった。
 過去に八尾市職員だった冨宅氏は、柏原市役所改革の継続などを強調。「財政赤字解消を目指す市役所に変え、『大阪の中で輝く柏原市』を」と訴え、支持を広げた。選挙事務所に当選確実の一報が入ると歓声が上がった。
 冨宅氏は「市民とともに新しい柏原市をつくっていきたい。全身全霊をかけ、この4年間を全力で走り抜ける」と抱負を語った。
 一方、自民党府連の中山泰秀会長らは友田氏を積極支援。竹山修身堺市長も支持を訴えたが及ばなかった。市長選をめぐっては前回初当選の中野隆司市長(60)が引退を表明。中野市政への評価、厳しい状況にある財政問題などが争点となっていた。
★大阪府柏原市 市長選挙結果
当 冨宅正浩 11757
  友田景  9227
  濵浦佳子 2283
  江村淳  1734


 大阪府柏原市は中河内地域に位置する人口7万人程の市で、市長選は2013年3月に就任した中野隆司氏が出馬を見送ったことから
 会社役員で自民が推薦する40歳の友田景氏、共産党地区役員で45歳の江村淳氏、元市議で大阪維新が推薦する41歳の冨宅正浩氏、元市議で75歳の浜浦佳子氏の4新人による争いとなりましたが、
 「財政赤字解消を目指す市役所に変え、『大阪の中で輝く柏原市』を」と訴えた冨宅正浩氏が11757票を獲得して
 自民が推薦、竹山修身堺市長も支持に回って9227票を獲得した友田景氏、
 2283票を獲得した濵浦佳子氏、1734票を獲得した江村淳氏を破り新人同士の争いを制しました。 
 ん。他の地域では一時程ではなくなりましたが、地元大阪では相変わらず維新の推薦を受けた候補は強いというか何というか。
 前市長の中野氏は自身の奥さんではない複数の女性との交際疑惑が週刊誌などで報道され市議会は問責決議案を全会一致で可決。市民グループがリコールの署名活動を開始するも署名が規定数に達せずリコールを断念するという騒動があり、異例の1期4年で出馬を断念する事態に追い込まれていたようですが、新しく就任する冨宅正浩氏には市長にふさわしい振る舞いで市政を引張っていっほしいものだと思います。

自公推す松本氏が再選 沖縄・浦添市長選、新人又吉氏に8690票差

2017-02-13 06:48:03 | Weblog
自公推す松本氏が再選 沖縄・浦添市長選、新人又吉氏に8690票差 2017年2月12日 沖縄タイムズ
 任期満了に伴う沖縄県浦添市長選は投開票日の12日午後11時半過ぎに開票を終え、前職の松本哲治氏(49)=無所属、自民、公明推薦=が3万733票で、新人で前浦添市議の又吉健太郎氏(42)=無所属=の2万2043票を上回り、再選を決めた。
 投票率は61・37%で、前回市長選の63・30%を1・93ポイント下回った。
 那覇軍港の浦添移設や西海岸開発に対する手法、選挙公約を巡る姿勢が大きな争点になっていた。
 自民、公明の政権与党が松本氏を推す一方、「オール沖縄」が支える翁長雄志県知事らが又吉氏を支持する構図。辺野古新基地問題を巡る「代理戦争」の側面もあった。
 自民側は来年に控える沖縄県知事選の前哨戦を1月の宮古島市長選挙に続き制したことで、4月のうるま市長選に大きく弾みをつけた。
 市選挙管理委員会によると、当日有権者は8万7525人で投票総数は5万3718人。

浦添市長に松本氏再選 又吉氏に8690票差 2017年2月13日 琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-443519.html
 任期満了に伴う浦添市長選は12日投開票され、前職の松本哲治氏(49)=自民、公明推薦=が3万733票を獲得し、前市議の又吉健太郎氏(42)に8690票差をつけて再選された。争点の一つだった米軍那覇軍港の浦添移設に関し、松本氏は4年前に掲げた移設反対の公約を任期中に撤回し批判にさらされたが、1期4年の市政運営や政治姿勢について有権者から一定の信任を得る結果となった。
 過去の市長選で3万票を超えた候補はおらず、松本氏の得票は、市長選が実施された1972年以降、最多となる。投票率は61・37%で、前回(63・3%)よりも1・93ポイント下がった。
 市長選では那覇軍港の浦添移設を巡る対応や西海岸開発の手法、公約の在り方などが問われた。松本氏は4年前に軍港移設に反対し当選したが、その後翁長雄志知事や城間幹子那覇市長が移設を認めていることを挙げ「足並みをそろえ公益を重視する」として受け入れを表明。市長選では「覚悟を持って決断した。市民に判断を仰ぐ」として、軍港問題を自ら争点化し訴えを展開した。又吉氏は市長選後の市民投票で移設賛否を判断すると公約していた。
 松本氏は4年前、政党推薦を受けない「完全無所属の市民代表」を掲げ初当選したが、今回は自民と公明の推薦を受けた。自公の支持層を固めたほか、無党派層にも浸透した。
 浦添市の当日有権者数は8万7525人(男性4万2047人、女性4万5478人)。投票総数は5万3717。有効投票数は5万2776、無効票は941。
★沖縄県浦添市 市長選挙結果
当 30733 松本哲治
  22043 又吉健太郎

 沖縄県浦添市は、県南部の人口11.4万人程の市で、市長選は現職で再選を目指す自民・公明が推薦する49歳の松本哲治氏に、前市議で維新が支持する42歳の又吉健太郎氏が挑みましたが、
 現職の松本哲治氏が30373票を獲得して22043票を獲得した挑戦者の又吉健太郎氏を退けて再選を決めました。
 日本政府VS翁長雄志県知事との事実上の代理戦の1つだったと思いますが、現職が一定の信認を得る形で再選を決めましたね。

富士通と富士電機、関係薄れ持ち合い縮小 株売却1000億円規模

2017-02-08 04:38:56 | Weblog
富士通と富士電機、関係薄れ持ち合い縮小 株売却1000億円規模 2017年2月7日 日経夕刊



 富士電機製造(現富士電機)から子会社として富士通が設立されたのは1935年。そして富士通から1972年に子会社として設立されたのが、今やソニーやキャノンなどと時価総額争いを繰り広げ現時点でランキング16位のファナック(当時は富士通ファナック)。
 富士通の経営が厳しい時にファナック株を徐々に手放して2009年8月に全株を売却。富士電機も2010年5月にファナック株の大多数を売却したのは有名な話ですが、いよいよ富士通と富士電機の株式持ち合いも縮小するようですね。
 まあ、今は親会社の名前を出さなくても独自に資金調達もできれば新卒・中途採用にも困らないだけの知名度もありますし、外国人投資家比率が増えた現在では、合理性のない株式持ち合いはネガティブに受け止められがちなもの。
 どちらかの業績が悪化することで保有株の減損処理を余儀なくされる可能性も全く否定できないわけではありませんし、まして相互の取引量が大幅に減少した現在ではその判断も合理的なものではないかと思います。
 資金が余っていれば自社株を買い戻すなど株価維持(ひいては望まない株主に買収されることを防止するための時価総額の維持)のためには何でもありになってきていますし、これも時代の流れと言えば仕方がないことかもしれません。

石川 能美市長に井出氏 初当選、橋本氏に4051票差

2017-02-06 17:35:30 | Weblog
石川 能美市長に井出氏 初当選、橋本氏に4051票差 2017年02月06日 北國
 任期満了に伴う能美市長選は5日、投票が行われ、即日開票の結果、前石川県議の新人井出敏朗氏(54)=無所属、同市寺井町=が1万5763票を獲得し、前市議の新人橋本崇史氏(32)=無所属、同市大成町=に4051票の差をつけて初当選した。井出氏の任期は今月27日から4年間となる。
★石川県能美市 市長選挙結果
当 15763 井出敏朗 無新
  11712 橋本崇史 無新

 石川県能美市は、2005年2月に根上町・寺井町・辰口町が新設合併して発足した県南部の人口4.9万人程の市で、市長選は旧寺井町長で初代市長も務めた83歳と高齢の酒井悌次郎氏が引退を表明したことから元市議で32歳の橋本崇史氏と元県議で54歳の井出敏朗氏の新人同士の保守分裂選挙となりましたが、
 移住定住の促進、教育力向上などの政策を掲げ、県議5年7カ月の実績も強調した、自民県連の福村章会長らが支援に回った井出敏朗氏が15763票を獲得して
 公共交通機関の充実などを掲げ、旧3町が結束した「三美一体」を合言葉に、「旧3町の壁を本当の意味で一緒に乗り越え、三つを一つに次の世代につなげていきたい」と訴え森喜朗元首相らが支援に回り11712票を獲得した橋本崇史氏 を退けて新人同士の争いを制しました。

熊本 宇城市長に守田氏が再選

2017-02-06 17:33:32 | Weblog
熊本 宇城市長に守田氏が再選 2017年02月05日 熊本日日
http://kumanichi.com/jyuyo_sokuho/2017/0205/20170205003.shtml
 任期満了に伴う宇城市長選は5日投開票され、無所属で現職の守田憲史氏(57)=自民、公明推薦=が、無所属新人で法律事務所事務員の村上真由子氏(38)を破って再選を果たした。
★熊本県宇城市 市長選挙結果
当 14863 守田憲史 無現
  12066 村上真由子 無新

 熊本県宇城市は、2005年1月に三角町・不知火町・松橋町・小川町・豊野町が合併して発足した県中部の人口約5.9万人の市で、市長選は2013年2月から1期4年現職を務めて再選を目指す57歳の守田憲史氏に対して、法律事務所職員で33歳の村上真由子氏が挑む一騎打ちとなりましたが、
「トップには経験が必要。国会議員や県議、市議とともにチーム宇城で復興を成し遂げる」と声を張り上げ1期4年の実績をアピールした現職の守田憲史氏が14863票を獲得して
「被災者の生活再建を全力で支援していく。市民目線の行政運営で宇城市を発展させたい」と訴え12066票を獲得した村上真由子氏を何とか振り切って再選を決めています。
 この地域では熊本地震で震度6強の余震を経験して店舗の半数が被災するなど確かに被害は甚大だったとは思いますが、現職が新人にこれだけ迫られるというのも何だか。守田氏は次の4年間が勝負の年になりそうですね。

熊本 荒尾市長に浅田氏 出直し前職 再選ならず

2017-02-06 17:26:03 | Weblog
熊本 荒尾市長に浅田氏 出直し前職 再選ならず 2017年02月06日 熊本日日
 前職の辞職に伴う荒尾市の出直し市長選は5日投開票され、無所属新人で元市企業局長の浅田敏彦氏(56)が、無所属で前職の山下慶一郎氏(57)を破り初当選した。
 出直し選は、懸案の市民病院の建て替え地選定で、市議会と対立した山下氏が昨年12月に辞職したため実施された。投票率は56・62%で、2014年の前回を7・41ポイント上回った。
 浅田氏は同市荒尾の選挙事務所で支持者に当選を報告。市民病院問題について「総合的に検証して、ふさわしい場所を選定し速やかに建設を進める」と述べ、「まずは正常な市政を取り戻す」と力を込めた。
 選挙戦では市政の正常化に加え、小学生の給食費無償化など子ども支援も訴えた。自民党国会議員や市議8人のほか、連合熊本を含め40以上の団体の推薦を得て支持を広げた。
 山下氏は市民病院問題について「市民の信を問う」と主張。初当選した2年前と同様、草の根選挙を続けたが再選はならなかった。
 当日の有権者数は、4万4948人(男2万752人、女2万4196人)。
★熊本県荒尾市 市長選挙結果
当 13309 浅田敏彦 無新
  11911 山下慶一郎 無前


 熊本県荒尾市は、福岡県と県境を接する人口5.3万人程の市で市長選は、3期12年市長を務めた当時の現職の前畑淳治氏を破り初当選を決めるも、市民病院の建て替え問題をめぐり信認を求めて任期を2年残して辞職した前市長で57歳の山下慶一郎氏と元市企業局長で56歳の浅田敏彦氏の一騎打ちとなりましたが、
 「子どもたちへの投資」を最大の公約に掲げ、前市長と議会で続いた市政の混乱を「正常化したい」と強調。市民病院の移転先は「競馬場跡地はない」と訴えた挑戦者の浅田敏彦氏が13309票を獲得して
 信認を求めて任期を2年残して辞職して11911票を獲得した山下慶一郎氏 を破り初当選を決めました。
 この手の信認を求めて辞職するパターンは大抵知名度のある現職が有利に展開するケースが多いのですが、今回は現職が敗れる形に…。
 市民病院の建て替え問題はどうなるのでしょうか。新しく市長に就任する浅田氏の手腕が問われますね。

福岡 福津市長選 原崎氏初当選

2017-02-06 08:53:05 | Weblog
福岡 福津市長選 原崎氏初当選 2017年02月06日 NHK福岡
http://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20170206/3649471.html
 任期満了に伴う福津市の市長選挙は5日投票が行われ、無所属で新人の原崎智仁氏が、3期目をめざす現職をやぶって初めての当選を決めました。
 無所属の新人で元福津市議会議員の原崎氏が、自民党県連と公明党県本部の推薦を受け3期目を目指した現職をやぶって初めての当選を決めました。
 原崎氏は46歳。
 障害者支援施設の支援員や市議会議員などを経て、今回、市長選挙に初めて立候補しました。
 選挙戦では、子育て支援策や観光振興策、それに市政運営のあり方をめぐって論戦が交わされました。
 原崎氏は「これまでの市政運営は市民の声が届いていなかったので、これからは市民との対話を重視したい。多くの人に福津市は住みやすい町だと思ってもらえるようにしていきたい」と話していました。
 投票率は46.37%で、前回・4年前を1.6ポイント上回りました。
★福岡県福津市 市長選挙結果
当 11571 原崎智仁 無新
  10399 小山達生 無現
  1038 古賀重信 無新

 福岡県福津市は、福岡市と北九州市の間に位置する人口6万人程の市で、市長選は2期8年現職を務めて3期目を目指す現職で69歳の小山達生氏に、元市議で46歳の原崎智仁氏、86歳の古賀重信氏の2新人が挑みましたが
 「これまでの市政運営は市民の声が届いていなかったので、これからは市民との対話を重視したい。多くの人に福津市は住みやすい町だと思ってもらえるようにしていきたい」と語った原崎智仁氏が11571票を獲得して
 現職で10399票を獲得した小山達生氏を破り初当選。
 古賀重信氏は1038票(4年前も出馬していますがこの時も1001票)の獲得に留まりました。
 4年前の前回選挙戦では挑戦者の平木俊敬氏を振り切った小山達生氏は今回は敗退。
 新市長に就任する原崎智仁氏がどのような市政運営を行うのか。その行政手腕に注目が集まることになりそうです。