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(26日の選挙)多田氏が3選 住田町長選、佐々木氏に1907票差

2009-07-31 21:36:58 | Weblog
(26日の選挙)多田氏が3選 住田町長選、佐々木氏に1907票差 2009年07月27日 岩手日報
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090727_2
 任期満了に伴う住田町長選は26日投票が行われ、午後7時半から同町世田米の町社会体育館で即日開票の結果、現職の多田欣一氏(64)=無所属=が、前町議の佐々木公一(きみかず)氏(34)=同=を1907票差で破り、3選を果たした。多田氏は行政経験と2期8年の実績を訴えて支持票を固めた。佐々木氏は町政刷新を訴えたが及ばなかった。投票率は82・14%だった。
 多田氏は後援会(紺野一夫会長)を中心に運動。自立の町づくりなどを公約に掲げた。町議13人のうち12人が支持。現職の知名度と組織力を生かし、双方の地盤である世田米をはじめ大股、下有住、上有住、五葉の全地区で優位に戦いを進めた。
 佐々木氏は、同級生ら有志の協力を得て草の根で活動を展開。町議1人が支持した。「新しい風」をキャッチフレーズに、農業振興などを掲げて切り崩しを図ったが、浸透が不十分だった。

岩手県住田町 町長選挙結果
当 3209 多田欣一 64 男 無所属 現 住田町長
  1302 佐々木公一 34 男 無所属 新 農業、前住田町議



 岩手県住田町は、県の東南部に位置する人口6300人程の内陸の町ですが、町長選は2001年8月から2期8年無投票当選で現職を務めている多田欣一氏に対して、前住田町議の佐々木公一氏が挑む、現役町長の8年間の実績が問われる選挙となったのですが、2期8年の実績を背景に、農林業の振興などを公約に掲げ、町政継続を訴えた現職の多田欣一氏が3209票を獲得し、まだ34歳と若く『「閉そく感を打ち破ろう」と若さを前面に出すと共に、地域医療の確立や農林業の担い手確保』などを強調して、町政刷新を主張して1302票を獲得した新人の佐々木公一氏を破り再選を決めました。
 まあ、住田町の場合、周囲を5つの市に囲まれているものの、合併のメリットもなく、大きな争点がなかったことに加えて、単に若いというだけでは、地方では集票も難しいというのもあったのではないかと思うのですが、3期目に入る多田町長は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか。

(26日の選挙)当別町長に現職・泉亭氏3選 

2009-07-31 21:36:05 | Weblog
(26日の選挙)当別町長に現職・泉亭氏3選 2009年07月27日 北海道
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/179346.html
 任期満了に伴う石狩管内当別町長選は26日、投開票が行われ、現職の泉亭俊彦氏(72)=無所属=が、新人で団体役員の渋谷俊和氏(67)=同=を破り、3選を果たした。
 当日の有権者数は1万5220人。投票者数は9752人。投票率は64・07%で、選挙戦となった2001年の投票率を15・11ポイント下回った。無効票は232票。
 町議の大半や各種団体から広範な支持を受け、「オール当別体制」で臨んだ泉亭氏が現職の強みも生かし、勝利した。
 渋谷氏は草の根選挙を展開、泉亭町政への批判票を掘り起こし健闘したが、及ばなかった。

北海道当別町 町長選挙結果
当 5583 泉亭俊彦 72 男 無所属 現 当別町長
  3937 渋谷俊和 67 男 無所属 新 北海道新栄商工会事務所長




 北海道当別町は札幌市から15~25キロと近い、人口1.8万人程の町ですが、町長選は、2001年の町長選で3選を目指した現職を破って初当選し、2005年には無投票再選されることで2期8年町長を務めた現職の泉亭俊彦氏に、新人で北海道新栄商工会事務所長の渋谷俊和氏が挑む形となったのですが、町長選は、現職が5583票を獲得し、渋谷氏の3987票を大きく上回り圧勝。
 こちらは、2期8年の実績が評価された形となりましたが、泉亭氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。

(26日の選挙)尾鷲市長に岩田氏 前職・奥田氏に〝退場〟審判

2009-07-29 20:22:21 | Weblog
(26日の選挙)尾鷲市長に岩田氏 前職・奥田氏に〝退場〟審判 2009年7月27日
伊勢新報 http://www.isenp.co.jp/news/20090727/news01.htm
毎日 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090727k0000m010100000c.html
 尾鷲市の奥田尚佳前市長失職に伴う出直し市長選は二十六日投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で元県職員の岩田昭人氏(59)が、いずれも無所属の元市議村田幸隆候補(60)、前職奥田尚佳候補(41)、新人の専門学校経営榎本順一候補(59)を下して初当選を果たした。当日有権者数は一万八千百九十七人(男八千三百八十八人、女九千八百九人)で、投票率は77・39%だった。
 奥田前市長の税理士法違反事件を端緒とした市政混乱の最終局面。奥田市政批判の先頭に立った有力市議の村田氏が、早くから市長選必至とみて準備を進める中で、岩田氏は市民の「反奥田」「反村田」票の受け皿として、榎本氏と共に立った。
 岩田氏は、県職員三十一年の経歴を持つが、「一日一魚」の活動で知られる現場主義者。混迷する市政の流れの中で擁立され、地元の向井地区や県職員OB、女性らが活動を支えた。村田氏の本来の地盤であるはずの建設業界でも支持を二分した。選挙戦術的には素人の域を出なかったが、後半広く浸透して先行する村田氏を逆転し、勝利を握った。
 午後十時半すぎ、中村町にある岩田昭人氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、詰め掛けた支援者からどよめきと歓声がわき起こった。岩田氏は、「ありがとうございます。皆さんと選挙戦を戦えたことを誇りに思います。ありがとうございました」と喜びを語った。
 一方、前職の奥田氏は立ち上がりも遅く、財政再建の実績を街頭で訴えて、終盤尻上がりに支持を集めたが及ばなかった。奥田氏は落選が確実になると、野地町の選挙事務所で「言い訳はしない。今後は政治活動をやめ、仕事に専念したい」と述べ、政界からの引退を示唆した。

三重県尾鷲市 市長選挙結果
当 6549 岩田昭人 59 男 無所属 新 無職
  4649 村田幸隆 60 男 無所属 新 無職
  2385 奥田尚佳 41 男 無所属 前 公認会計士
  368   榎本順一 59 男 無所属 新 専門学校経営



 三重県尾鷲市と言えば、県南部の人口2万人程度の市ですが、2008年4月17日に就任したばかりの奥田尚佳氏が、本来市長職との兼業が禁止されている税理士業務を続けていたことが発覚し、市議会から不信任決議を受けて議会を解散、自身も出直し選挙で禊を受けることとなったのですが、その市長選は現職の奥田氏に対して、元市議の村田幸隆氏、専門学校経営の榎本順一氏、元県職員の岩田昭人氏の3新人が挑戦する大混戦に突入しましたが、
 『尾鷲に何とか元気を取り戻し、ここに住むことに誇りが持てるように、との思いで出馬した。この選挙は単なる市長選ではなく、市民の力が問われている選挙だ』と言いきった磐田昭人氏が6549票を獲得し、
 『この1年、市の後退を痛切に感じた。これ以上落ちたら尾鷲は崩壊する。そんな思いが市長選への出馬を決めた。1期4年をかけてどん底の尾鷲を正常に戻したい』と訴え4649票を獲得した村田幸隆氏、
 『尾鷲に対する思いが1年では伝わらなかった。市のために何とかしたいという使命感が強く、もう少しやらせてほしい』と訴え2385票を獲得した前市長の奥田尚佳氏、
 『市に求めるだけでなく、市民自らが考え、市に何をできるかが問われる時代。知恵をしぼって、住み心地のよい、人もうらやむ品の良い尾鷲づくりに、私の能力のすべてを注ぐ』と訴え、368票を獲得した榎本順一氏を破り初当選しました。

 それにしても、奥田氏は予想以上に票が伸び悩みましたね。まあ、昨年の選挙でも当時の伊藤允久氏との差はわずか233票差だったことから、伊藤氏に価値観が近い候補が有利かな…とは思っていましたが、終わってみれば、岩田氏だけでなく村田氏の後塵を拝する有様。
 尾鷲と聞くと、『最高気温をよく記録する地域』というイメージがあるかと思いますが、地方都市の例に違わず過疎化が進んでいて、医師不足に悩むなど、様々な課題を背負っているだけに、新市長がどのような市制の舵取りを行うのか注目されそうです。

(26日の選挙)仙台市長に奥山氏 政令市初の女性市長

2009-07-29 20:18:47 | Weblog
(26日の選挙)仙台市長に奥山氏 政令市初の女性市長 2009年7月27日
河北新報 http://www.kahoku.co.jp/news/2009/07/20090726t11040.htm
朝日 http://www.asahi.com/politics/update/0726/TKY200907260196.html
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090726AT3S2600O26072009.html
 任期満了に伴う仙台市長選は26日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で前副市長の奥山恵美子氏(58)が、前副市長の岩崎恵美子氏(65)らを大差で破り、初当選を果たした。女性市長の誕生は東北初で、全国の政令市としても初めて。選挙戦は前回(2005年)初当選した現職の梅原克彦氏(55)がタクシーチケットの不適正使用問題などをめぐって直前に立候補を断念し、新人6氏の争いとなった。組織力に勝る奥山氏が終始リードし、「役人政治の刷新」などを訴えた5氏を退けた。投票率は44.72%で、前回を1.05ポイント上回った。
 奥山氏は市職員出身で07年から副市長を務めた。今年3月、梅原氏と政治手法の違いを理由に辞職。女性団体などから立候補の要請を受け、6月上旬、「市政の閉塞(へいそく)感を打ち払いたい」と出馬表明した。
 選挙戦は民主、社民両党県連が支援し、市議60人のうち自民党系、公明党を含む35人が支えた。与野党を横断した布陣と、市職員労働組合など各種団体による後押しで分厚い組織戦を展開し、他陣営を圧倒した。
 厚生労働省仙台検疫所長だった岩崎氏は07年、奥山氏とともに副市長に就任。梅原氏が7月1日に再選出馬の断念を表明したのを受ける形で告示6日前に急きょ、名乗りを上げた。
 「梅原市政の継承」を政策の基本に据え、新型インフルエンザ対策などを進めた危機管理の実績をアピール。複数の市議も応援、出遅れの挽回(ばんかい)を図ったが、及ばなかった。
 元市議の渡辺博氏(59)は「市民が主役の市政実現」を掲げ、地盤の宮城野区などで支持を集めたが、市全域に浸透しきれなかった。
 元市議の柳橋邦彦氏(68)は経済界と市議の一部から支援を受け、「官から民への転換」を訴えたが、伸び悩んだ。
 会社社長の佐藤崇弘氏(29)は若さと民間の経営感覚による市政改革を前面に掲げたが、支持の広がりに欠けた。
 政治団体「幸福実現党」東北ブロック副代表の椿原慎一氏(47)は、支持が一部にとどまった。
 当日の有権者数は81万3649人。




 仙台市の市長選と言えば、4年前の前回市長選で初当選した梅原克彦氏が、不適切なタクシーチケット使用問題を受けて当初は頭を丸めて再選のために立候補することを表明したものの、最終的に出馬を見送り、加えて、自民・公明ばかりでなく、あの共産党までもが自主投票としたことから、現役の副市長や元副市長を含めた6人が出馬し、市場の予想では、実質現梅原市長を支えた2人の副市長の『恵美子対決』となるのではないかと予測されていたのですが、終わってみれば、市議60人のうち民主、社民に加え自民、公明各党を含めた35人から支援を受け「市民との対話」を重視した市政運営を訴えた奥山恵美子氏が161545票を獲得し、
 梅原市政の継承を訴え、医師として新型インフルエンザ対策の取り組みなどをアピールした67107票を獲得した岩崎恵美子氏、前仙台市議で54316票を獲得した渡辺博氏、前仙台市議で仙台螺子株式会社代表取締役で40210票を獲得した柳橋邦彦氏、会社役員で32281票を獲得した佐藤崇弘氏、幸福の科学の静岡本部長で2735票を獲得した椿原慎一氏に圧勝しました。
 それにしても、自民・公明が自主投票に回ったことから、奥山氏が有利とは思っていましたが、岩崎氏には梅原前市長がついていたことを考慮すると、もう少し岩崎氏の票が伸びて接戦になるとばかり思っていたのですが、いささか失礼な言い方になるかもしれませんが、トップ当選した奥山氏が44%もの得票率を取り、その一方で、岩崎氏がこれほど伸び悩むとは…(吃驚
 新市長の舵取りに注目が集まりそうですね。

中田・横浜市長が辞職 後任、衆院と同日選へ

2009-07-29 06:53:51 | Weblog
中田・横浜市長が辞職 後任、衆院と同日選へ 2009年7月28日
朝日夕刊 http://www.asahi.com/politics/update/0728/TKY200907280086.html
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090728AT3B2800C28072009.html
 次期市長選への立候補を見送る考えを表明していた横浜市の中田宏市長(44)は、市長を辞職するため、28日午後に市議会議長に退職願を提出した。来年4月までの任期を残しての辞職となり、同日午後の記者会見で辞職理由などを正式に説明する。これを受けた横浜市長選は、8月30日投開票の総選挙と同日に実施される見通しだ。
 中田市長は28日午前、朝日新聞の取材に対し、「『2期8年』は市長初当選以来の公約。総選挙と同時に市長選をやることで約10億円が浮く。すべては横浜市のことを考えた」などと辞職する理由を語った。庁舎内で記者団に対しては「物事はどこかで区切りがある。詳しくは後でちゃんと話します」と述べていた。
 今回の衆院選ではないが、中田氏は将来的に国政への転身を念頭に置いているとみられる。辞職の理由については、山田宏・東京都杉並区長らとともに10月にも立ち上げる新しい政治団体の活動に専念するため、としている。
 複数の関係者によると、中田氏側はすでに、中田氏の考えに近い後継候補の選定を進めているといい、ほかの陣営の準備が整わないうちに市長選を実施したい狙いもあるとみられる。
 中田氏は、松下政経塾時代の先輩にあたる山田・杉並区長らとともに17日に東京都内でフォーラムを開き、自民、民主両党とも一線を画した新しい政治団体「『よい国つくろう!』日本国民会議」を設立する考えを表明した。また、橋下徹・大阪府知事、中村時広・松山市長ら約20人でつくった「首長連合」では、総選挙で各政党のマニフェストを比較し、評価することを決めていた。
 中田氏は大学卒業後、松下政経塾に入り、細川護熙元首相などの秘書を務めたあと、93年衆院選に日本新党(当時)から立候補して28歳で初当選。連続3期、衆院議員を務めた。02年3月に横浜市長選に立ち、前市長を破って当選した。当初は来年3月の市長選に3選を目指して立候補するとみられていた。

橋下知事、民主マニフェスト「地方への配慮欠け、非常に不満」 2009年7月28日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090728AT5C2800J28072009.html
 大阪府の橋下徹知事は28日、民主党が発表した衆院選のマニフェスト(政権公約)について、「地方分権に関する全国知事会の要望が十分反映されていない」とした上で、「民主は勢いがついて地方への配慮が欠けた。非常に不満な内容」と批判した。
 橋下知事が矛先を向けたのは、全国知事会がマニフェスト評価の採点基準として重視する「国と地方の協議の場の法制化」が盛り込まれなかった点。「民主が本気で地域主権を目指しているのか疑問。自民が地方の言い分に乗っかってくれば、知事会は自民を評価するはず」と述べた。




 う~ん。中田氏も国政に関心があることは聞いていましたし、2期8年を公約にしていたことも聞いていましたが、多選が批判されるのは現職が高齢で政策運営の硬直化が懸念されるからであって、別に中田市長のような若い方が公約を守らずに3期目を目指したとしても、建前の理由さえつければ、選挙戦に響く程の多選批判は起きない(ちなみに前回選挙は中田氏の83万票に対して、共産党系ライバル候補は14万票、もう1人のライバル候補は2万票に満たず圧勝でした)と思うのですが、まだ44歳での辞任&次期市長選への不出馬は吃驚しましたね…。
 さすがに一部週刊誌が噂している女性問題原因説は眉唾ものとしても、中田氏と言えば、今月の初めに大阪の橋下知事と『首長連合』を立ち上げたばかり。
 てっきり、もうしばらくは自民・民主両党に地方の圧力をかける意味でも、任期満了までは横浜市長の座に留まると見ていましたし、仮に辞任するとしても『30日の衆議院選挙に出馬することが条件』とばかり思っていただけに、米ベイリン氏ばりの辞任劇には(朝方に未確認記事が日経から出てはいたものの)実際に辞任報道を聞かされると、やはり驚かざるを得ませんでした。
 まあ、民主党が優勢と思われる次の衆議院選挙では政権は不安定になることが予想されますし、『次の衆議院解散は任期満了あるいはそれに準ずる4年も後にはならない』という思惑から次の解散までの1~2年?程度は首長連合としての中心的役割をこなした上で、実績を残して出馬というシナリオも考えられなくもないのですが、果たして中田市長は後継者を指名するのでしょうか…。
 仮に後継者が氏よりも20歳も年上というのでは、気分的にも白けてしまいそうですし、後継人事という意味でも気になりますね。

前田金属工業が社長解任 「独断専行」で

2009-07-28 07:12:18 | Weblog
前田金属工業が社長解任 「独断専行」で 2009年7月25日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090725/biz0907251639019-n1.htm
 作業工具メーカーの前田金属工業は25日、同日付で原田稔社長を解任して取締役とし、佐藤憲史常務が社長に昇格するトップ人事を発表した。
 同社は今年5月期連結決算の純損益が8600万円の赤字(前期は黒字3億3千万円)に転落、有価証券の運用損失が響いたという。今回の社長人事について、同社は「決算の業績などを踏まえ、独断専行が強い現経営体制のままでは、経済不況を乗り切ることが困難と考えた」としている。
 佐藤憲史氏(さとう・けんし)立命館大卒。64年前田金属工業。取締役を経て97年から常務。68歳。大阪府出身。原田稔社長は取締役。



 前田金属工業というのは、大阪市東成区に本社のある従業員150人程の大証二部に上場している銘柄で、トルクレンチなど様々な工具を取り扱っていて、知名度こそ高くないものの、一流品の中では比較的安価なこともあり、一般工場や整備工場を中心に業務用でのシェアが高い工具メーカーですが、そこの社長で、筆頭株主の日本生命(5.63%)に次ぐ第2位の大株主(4.74%)でもあり代表取締役社長でもあった原田稔氏が、有価証券の運用失敗の責任を取らされ解任されたようです…(吃驚
 まあ、2007年夏には500円前後あった株価も2009年には半分以下まで下げ、2月2日には作業工具を2割減産を発表すると同時に非正規社員の削減も打ち出し、4月3日には業績の下方修正&配当引き下げ及び特別損失の計上を発表し、取締役以上の報酬の10~30%カットを発表。7月には更なる業績下方修正と特別損失額の拡大を発表していましたが、業界全体の不況と比べるととりわけ前田金属工業の業績の落ち込みが格段に酷いということもないでしょうし、普通に考えるならば、やはり人事抗争があったと受け止めるのが妥当なんでしょうね…。
 原田氏の持株の行方がどうなるのかも心配ですが、解任という世間の注目を集める言動をとった以上は、一刻も早く会社内部を固める必要がありますし、それだけに新社長がいかに迅速に経営を軌道に乗せられるかが勝負になるかと思います。

トヨタ、GMとの合弁会社清算へ

2009-07-26 10:24:07 | Weblog
トヨタ、GMとの合弁会社清算へ 2009年7月24日 朝日
http://www.asahi.com/car/news/NGY200907230025.html
 トヨタ自動車は23日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁会社「NUMMI(ヌーミー)」(米カリフォルニア州)を清算する方針を固めた。単独での操業継続は難しいと判断した。来週からGM側と、資産の処分方法や従業員への補償など、清算に向けた協議を始め、8月末までに正式に表明する考えだ。
 NUMMIをめぐっては、GMが6月29日に経営からの撤退を発表。トヨタも今月10日、「清算する方向で検討に入った」と表明していた。
 GMは先月、連邦破産法11条の適用を申請し、今月10日に米政府が約60%の株を保有する「新GM」が発足した。シボレーなど主要ブランド以外の資産を売却して債務返済に充てる計画で、NUMMIについては、トヨタがGMの出資分を買い取り、単独で操業を続けるのでは、との見方も一部では出ていた。
 だが、トヨタの今期の営業赤字は8500億円となる見通しで、経営条件の悪いNUMMIをトヨタが単独で抱えるのは当初より難しい相談だった。
 NUMMIの操業度は、生産の約3割を占めるGM向けの供給が終了する8月末をもって急落する。
 トヨタの北米工場の生産能力は現在、かなり余っており、人件費が高く、老朽化が進んでいるNUMMIを閉じ、そこでつくっている車を、こうした他の工場に回す方が生産性が上がるのは明白だった。
 NUMMIの約4600人の従業員の雇用が失われることで心配していた米国内の反発も、ほとんど出なかったため、清算する方針を固めた。
 トヨタは北米トヨタ自動車の稲葉良み社長を筆頭とするチームを立ち上げ、GMの事業清算会社との交渉にあたる。一方、NUMMIは7月上旬から、全米自動車
労組(UAW)と従業員の処遇に関して協議をしてきた。清算の時期については、トヨタとGM側、NUMMIとUAWの交渉の行方をにらみながら決める。


 う~ん。結局、NUMMI(ヌーミ=GMとトヨタの合弁会社)は清算ですか…(溜息
 まあ、いくらトヨタがキャッシュリッチ企業と言っても、これから先どれだけ先進国で車が売れない状況が続くかわからない状況で、トヨタ単独で工場操業を継続したところで赤字を垂れ流すだけだったでしょうし、経済合理性だけで判断するならば妥当な決断だったのだと思いますが、保護主義が台頭する中、NUMMIの存在は一種の緩衝材料的意味合いも強かったでしょうし、今回の合弁会社清算でますます各国の保護主義への動きが強まらないか心配。
 雇用が打ち切られることになるカリフォルニア州にとっても、地元の雇用情勢を更に悪化させてしまうだけに、やりきれない思いが強いのではないでしょうか…。

同日選「1日の差」で及ばず 大阪・阪南市議選に公選法の壁

2009-07-26 10:16:46 | Weblog
同日選「1日の差」で及ばず 大阪・阪南市議選に公選法の壁 2009年7月25日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090725/elc0907251355003-n1.htm
 衆院選の投開票日が8月30日に決まったことを受け、茨城県知事選や大阪府摂津市議選などの日程が衆院選と同日選に変更された。同日選にすることで、経費削減や投票率アップを図ることが狙いだが、9月6日告示の大阪府阪南市議選は、「1日の差」でこの恩恵にあずかれないでいる。
 公職選挙法では、「議会議員の任期満了による選挙は任期満了日前の30日以内」と定められている。阪南市議の任期満了は9月30日で、この30日前は衆院選投開票日翌日の8月31日となる。このため、わずか1日の差で同日選は不可能となり、阪南市民は市議選のため、9月13日に再び投票所に足を運ばなくてはならなくなった。
 同日選は経費や投票率に与える影響も大きい。茨城県選管は県知事選の日程を前倒しし、衆院選と同日選にした。茨城県知事選は4年前の平成17年も同日選になったが、その際の投票率は64・73%と平成13年の29・93%から約35ポイントも上昇。また、同日選にすることで今回、約7億円の経費削減が見込めるという。県選管は「当日の作業は多くなるが、さまざまな点から同日選にはメリットがある」と歓迎する。
 一方、阪南市でも衆院選と市議選を別々に行った場合にかかる約5100万円の経費が、同日選が実施できていれば、人件費などを大幅に削減できたという。市選管は「ここまで衆院選の日程がのびるとは思っていなかった。同日選がよかったが公選法の決まりではしかたない」としている。



 う~ん。法律で決まっていると言われればそれまでなのかもしれませんが、たった1日差で衆議院選挙と同一日に選挙ができないというのは、実施する側にとっても投票する側にとっても負担で、『何とかならないのかよ…』とついつい思いますし、まだこれで、立会人や開票作業に必要な人員を臨時雇用することで、少しでも雇用が確保されるというのならば、少しは救いがあるのかな…などと考えてしまうのですが、地元の方にとっては、衆議院選挙の翌週は市議選ということで、投票に行く側も大変ならば、投票を実施する側も市役所職員などを中心に連日駆り出されることになり、大変な思いをしそうですね。
 ちなみに、阪南市というのは大阪府南部に位置する人口5.6万人程の泉南市と岬町の間に位置する自治体ですが、市の中核病院である阪南市立病院では、医師の大量退職で、1昨年の7月に内科が休診となり、その後歩合給を導入して医師の平均年収を約2000万円に引き上げる待遇改善策を掲げることで、昨年9月に内科の診察を再開したものの、昨年10月の市長選で当時の現職を破り初当選した福山市長が歩合給の見直し検討について言及したことで、医師8人が11月12日に辞表を提出する騒ぎになっている(その後12月5日時点では医師2人を確保したとの続報報道があります)だけに、市議選とはいえ市民の関心も高いでしょうし、例えば衆議院選挙の投票日も(市役所など場所を限定するのではなく)各会場で不在者投票を受け付ける程度の配慮は必要になりそうな気がしますね。

民主「次の防衛相」が離党 神奈川4区、分裂選挙

2009-07-26 10:11:45 | Weblog
民主「次の防衛相」が離党 神奈川4区、分裂選挙 2009年7月25日 朝日
http://www.asahi.com/politics/update/0724/TKY200907240336.html
 民主党の「次の防衛相」だった浅尾慶一郎参院議員が24日、党を離れた。党公認候補がすでに決まっている神奈川4区から立候補するためだ。「追い風の民主党からあえて飛び出す勇気を示したい」と説明し、地元には賛同する声もあるが、政権交代を目前にしながら分裂選挙を招いた行動に、批判も強い。
 「民主党は安全保障政策を現実的な方向に変えてきたが、さらに加速させる必要がある」。民主党に離党届を提出した浅尾氏は24日、参院議員会館で開いた記者会見で語った。
 浅尾氏は、党の「次の内閣」防衛相として、党の防衛・外交安全保障政策に取り組んできた。23日に党が公表した09年版政策集では現実路線に転換。自民党からは「ぶれている」と批判が上がっていたが、浅尾氏はこの日の会見で反論。「追い風の民主党からあえて飛び出す勇気を示すことで、現実化路線の加速に賛同する人を増やしていきたい」と語った。
 浅尾氏が立候補を予定する神奈川4区では、賛否が二分する。中村聡一郎・鎌倉市議も24日、浅尾氏に歩調を合わせて離党した。「長年地元で活動してきた浅尾氏にとって衆院選は最後のチャンス。政権交代に逆行しているのではなく、この地域の限定された問題」と理解を示す。
 一方、岡田和則・鎌倉市議は「何を考えているのか。政権目前の民主党にとっては利敵行為。与党の政策に苦しむ国民が、民主党に受け皿になってほしいと望んでいることを理解していない」と批判。「党の防衛政策はチームでやっているので大きな影響はない。離党でかえってすっきりする」。民主党公認の長島一由氏は突き放した。
 神奈川4区では昨秋、長島氏の公認が決まったが、その後も浅尾氏のポスターが目立った。浅尾氏は6月以降、同区内に新たに2カ所も事務所を設けており、有権者にとってもどっちが民主党の立候補予定者か分からない状態が続いていた。浅尾氏の離党によって分裂選挙になることが明らかになった24日も、「どうなっているんだ」という党支持者からの電話が、党県連にひっきりなしにかかってきたという。
 浅尾氏の会見を見た民主党県連の花上喜代志幹事長は「前回の参院選で投票してくれた有権者との約束はどう考えているのか」とあきれ顔。神奈川4区で再選を目指す自民前職の林潤氏は「有権者にとっては選択肢が増えてよかった」。民主の「内輪もめ」を冷めた目でみる。
 神奈川4区には諸派の小原真理氏、無所属の伊藤航平氏も立候補する予定だ。




 分裂選挙と言えば、追い風を受ける民主党も、神奈川4区は浅尾氏が離党することで、分裂選挙となりそうです。
 う~ん。なんだかんだと言っても、自民+公明の組織力には侮りがたいものがありますし、ひょっとすると、先日の東京都議選の勢いに加えて、同じく野党が分裂した静岡県知事選で、民主が応援する川勝平太氏が728706票を獲得し、女性議員中心に応援に回り政党色を意図的に消した与党系の坂本由紀子氏(713654票)と同じく元民主党議員で無所属の海野徹氏(332952票)を破ったことで、『民主系候補が分裂しても、今の自民相手ならば勝てる』と過信したのかもしれませんが、静岡県知事選は、前知事が静岡空港の建設を強行したことで県民に不満が蓄積していたという野党に有利な選挙環境にあったこと、現職が辞任し新人同士の争いとなったことは割り引かなければなりませんし、今回は知名度のある現職が相手。
(ちなみに、前回選挙戦では、自民林氏の得票率が52.54%に対して、民主候補が34.40%、日本候補が7.01%、共産候補が6.05%)
 秋田県知事選では、野党系候補が分裂(小坂町の名物町長だった川口博氏が234340票、元羽後町長の佐藤正一郎氏が77178票)した影響で、元秋田市長で与党が応援する佐竹敬久氏(291150票)に敗退していますし、野党陣営にとっては正直かなり厳しい戦いになりそうな気がしますね。
 
 浅尾慶一郎氏は、次の防衛相候補だけに、ごくごく個人的な意見を述べるならば、例えば同じ神奈川でも公明党の上田勇氏の基盤の神奈川6区や小泉元総理が引退する神奈川11区、労働大臣や経済産業大臣を務めた甘利明氏の地盤の神奈川13区、引退を表明した元副総理の河野洋平氏の地盤の神奈川17区あたりに刺客として送り込んでも面白かったと思うのですが、神奈川県は比例復活議員が多かったこともあり、調整に苦労したのでしょうか…。もし、分裂選挙でも勝利すれば、民主党にとっては結果オーライとなりますが、逆に自民現職の林氏が勝利することになれば、この行為は問題視されそうですね。

10ヶ月経っても生まれ変わることができなかった中山成彬前国土交通相が宮崎1区に立候補?

2009-07-26 09:48:19 | Weblog
「次期衆院選不出馬」中山氏が一転、出馬表明 2009年7月23日  読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090723-OYT1T00456.htm
 衆院選宮崎1区で不出馬を表明していた自民党の中山成彬(なりあき)・前国土交通相は22日、同選挙区からの立候補を正式に表明した。
 自民党県連は同選挙区で元参院議員・上杉光弘氏の公認を党本部に申請しているが、同党本部が21日に発表した1次公認候補リストでは、宮崎1区は決定が見送られ、公認候補は決まっていない。中山氏は読売新聞の取材に、「必ず自分が公認されると考えている」と語った。中山氏は昨年秋、日教組に関する発言などの責任を取る形で不出馬を表明した。

一転出馬の中山氏、支持者が自民に公認要請 2009年7月23日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090723-OYT1T00850.htm
 衆院宮崎1区の自民党公認候補を巡り、中山成彬・前国土交通相の支持者が23日、自民党の細田幹事長に中山氏の公認を要請した。
 同区では、中山氏がいったん不出馬を表明、同党宮崎県連が公募で上杉光弘・元自治相の擁立を決め、党本部に公認申請したが、中山氏が22日になって一転、出馬を表明したものだ。
 細田氏は23日、東京都内で記者団に「当然、立候補者を決めないといけない。至急やる」と述べた。同県連の緒嶋雅晃会長は23日、日向市での会合で、「中山先生が今になって出ると言って混乱している」と、中山氏を批判した。

中山氏出馬すれば「除籍」 自民県連が声明 2009年07月25日
宮崎日日 http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=18989&catid=74&blogid=13
 衆院選宮崎1区に自民党前職の中山成彬前国交相(66)が立候補を表明したのを受け、自民党県連(緒嶋雅晃会長)は24日、「党や県連への背信行為で除籍に値する。直ちに出馬撤回を」とする声明文を決議した。
 中山氏に対して、公募で上杉光弘元自治相(67)を公認候補予定者に選んだ県連の方針に沿った行動を取るよう強く求めた。

中山成彬氏、宮崎1区からの立候補意向を表明 2009年07月26日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090726AT1E2500225072009.html
 自民党の中山成彬前国土交通相は25日、宮崎市内で講演し、次期衆院選への不出馬宣言を撤回して、宮崎1区から立候補する意向を表明した。同党県連はすでに、上杉光弘元自治相の擁立を決めている。中山氏は「(不出馬表明から)10カ月間で生まれ変わった。新たな出発を今日、ここで宣言する」と出馬の決意を語った。
 講演会に出席した森喜朗元首相は「公認が決まらないのは(党本部が)もっといい候補がいるなら選べ、と宮崎の有権者に言っているのではないか」と語った。



 地元の熱烈な一部支持者はまだしも、他県の方や地元でも野党支持者や上杉氏を擁立しようとしている自民支持者からみれば、この中山成彬出馬&不出馬二転三転騒動には、いい加減辟易していると思いますが、あのお騒がせKY議員は、またまた出馬宣言をして自民党宮崎県連を困らせているようですね…(苦笑
 しかも、より問題を厄介にしているのが、中山氏が所属する森派の長である森元総理が援護発言を行ったことで、公認候補選びがますます混迷しそうなこと…。
 まだ、当事者(中山氏)が『たとえ無所属で出馬する保守分裂選挙となっても…』と出馬するのは、本人の意思ばかりでなく、その議員が出馬を見送ることで、利権?を失う支持者の都合もあるのかな…といささか穿った見方をしてしまいそうになるのですが、元総理経験者ならば、まずは党の利益を最優先すべきでしょうし、勝てる可能性が一番高い候補を公認候補として推薦するのが党幹部としての当然の責務ではないかと思うのですが、元総理も自分の基盤が危うくなりはじめたこともあり、『党の利益よりも自分の影響力を行使できる候補を推す』という暴挙に出たのでしょうか…(滝汗
 本来、一番の調整役にならなければならない人までが好き勝手をやっているようでは、この党も末期症状だと言わざるをえませんね…(溜息

 自民党宮崎県連から見れば、油断さえしなければほぼ確実に議席を保持できる宮崎2区と宮崎3区(宮崎2区は上杉氏の1区転出に伴い、上杉氏の票も江藤氏に流れる可能性が高く、両氏を合わせた前回得票率は76%弱、宮崎3区も競い合った持永氏の急死により、結果的に古川氏に候補が一本化できましたが、両者の得票率を合わせると89.06%! いくら自民に逆風が吹いていると言っても、さすがにこの両区で議席を落とすことはないでしょう)と異なり、宮崎1区は元々県の中では比較的野党が健闘している地域で、前回選挙でも、『中山氏の得票率が56.90%に対して、民主候補の得票率が26.67%、社民候補の得票率が12.33%、共産候補の得票率が4.10%』で、今回民主と社民は候補を統一してきたため、単純計算でも自民5割VS民主系野党4割となり、今回自民に吹き荒れている逆風を考慮すると、はっきり言って誰が公認候補として出馬してもかなりの大苦戦になることが予想されますが、もし中山氏に一本化すれば、野党が一斉にバッシングに走ることは確実。かといって、上杉氏と中山氏の双方が出馬して与党の票が割れれば、与党系候補が選挙戦に勝利する確率は飛躍的に低くなり、選挙戦で勝利しようと思うならば、ここはやはり自治大臣経験者で県内に知名度のある上杉氏1本で選挙戦を戦うしかないと思うのですが、元総理の介入で、この公認選びはさらにややこしいことに…。
 上杉氏は閣僚経験者だけに、氏のプライドを考えると、今更『やはりこの話はなかったことに』と上杉氏の方に出馬を断念してもらうわけにもいきませんし、中山氏の優柔不断ぶりにも困ったものですが、東国原氏の国政出馬騒動に続いて宮崎県は大混乱することになりそうです。
 それにしても、一体、県民のことを本気で考えてくれる政治家はいつになったら誕生するのでしょうね…。

「高齢者は働くしか才能ない」 野党、首相発言に批判

2009-07-26 09:38:36 | Weblog
「高齢者は働くしか才能ない」 野党、首相発言に批判 2009年7月25日 
共同通信 http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009072501000477.html
日経夕刊 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090725AT3S2500A25072009.html
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090725-OYT1T00434.htm
 麻生太郎首相は25日、横浜市内で開かれた日本青年会議所の会合で、高齢化対策に関し「高齢者は働くことしか才能がない。80歳を過ぎて遊びを覚えても遅い」と述べた。この後の仙台市内での講演では、この発言について「元気な高齢者に働ける場をつくることが、活力のある明るい社会だと申し上げた。誤解を与えたようだ」と釈明したが、野党各党は「高齢者への侮辱だ」(志位和夫共産党委員長)と強く批判した。
 24日には自民党の細田博之幹事長が、国民の政治意識は低いとの認識を示したと受け取れる発言をした直後に撤回しており、一連の発言が衆院選に向けた論戦で波紋を広げるのは必至だ。
 民主党の鳩山由紀夫代表は25日、大阪府内の街頭演説で、首相発言に関し「意味が分からない。(働くかは)お年を取られた方々の自由ではないか。一生懸命働いたから、あとは遊び事、習い事をして楽しく人生を過ごしたいということでもいいではないか」と指摘した。岡田克也幹事長も神戸市内で記者団に「また失言したかという感じだ。自民党の体質を表している」と語った。
 志位氏は党本部で「高齢者は生きがいある老後を送るため、抱負や希望を持って暮らしている」と強調した。



 ………。 また、この人は余計な爆弾発言を…(滝汗
 まあ今回の場合、会話の流れを読むと、悪気があってでの発言ということでもないでしょうし、働く意欲のある高齢者にいかに現役戦力として働いてもらうかを訴えたかったのだと信じたいのですが、何事にもモノには言い方というものがありますし、今は働き続けたくても雇ってくれる職場がないのが現実…。
 ウチの母もこの発言には激怒していましたが、あまりにも現実が見えていませんね…(呆れ
  政治家の発言はとかくマスコミに取り上げられがちですし、まして今は解散を決めたとはいえまだ総裁という最高経営責任者の地位にいるのだから、もう少し発言は慎重にお願いしたいものです。

給付金問い合わせたら…「あなたは死亡している」 

2009-07-25 10:59:50 | Weblog
給付金問い合わせたら…「あなたは死亡している」 2009年7月25日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090725-OYT1T00021.htm?
 大阪市内の無職男性(62)が定額給付金の支給の遅れを市に問い合わせた際、電話対応した臨時職員から「あなたは死亡したことになっている」と“死亡宣告”されていたことがわかった。
 申請書発送後に男性の転居に伴って住民登録を抹消した際、システム端末上、「死亡扱い」で処理したのをそのまま読み上げてしまったのが原因で、市は「不快な思いをさせて申し訳ない」と平謝りしている。
 男性によると、5月中旬頃に給付申請したが、7月に入っても口座振り込みがなかったため、今月21日、市の専用電話に問い合わせた。その際、応対した職員から告げられたという。
 男性は「死んだ人間が電話できるか」などと激怒。市が再確認したところ、男性は支給基準日の2月1日時点では西成区内に住民票があったが、その後、転居した際に届け出なかったため、市が住民登録を抹消。抹消手続きは死亡した場合に取ることが多いため、大阪市の場合、給付システム上は「死亡扱い」で処理されていたという。
 給付金は、基準日に住民登録されていれば支給対象となる。市はミスを認め、24日に振り込みを済ませたが、男性は「勝手に死人扱いされて気分が悪い」と怒りが収まらない様子だ。



 う~ん。登録抹消の理由を複数設ければ、システム構築費用もその分だけ高くなりますし、便宜上登録抹消の理由を『死亡扱い?』として1つしか設けないのも、別にそれが内輪だけで処理されているのならば、それは組織内で対処すればいい問題だと思いますが、張本人が問い合わせてきているというのに、「あなたは死亡したことになっている」と応対するなんて、マニュアル対応もいいところ。相手に対する配慮が足りませんね…(呆れ
 ひょっとすると、『なぜ給付金が支給されなかったのか』と男性に問い詰められ、思わず部内マニュアルをそのまま読み上げてしまったのかもしれませんが、それなら『申し訳ありません。コンピューターシステムの処理で、誤って○○様への分が不支給の取扱になっておりました』と謝罪すればいいだけのこと。
 お役所の窓口対応も 昔と比べれば、かなり親切丁寧になってきたと思いますが、たった1人の対応ミスで、その組織への印象ががらりと変わってしまうのは民間企業と同じですし、もう少し相手の気持ちに配慮した対応をしてほしかったと思います。

消費税、食料や医療は軽減を 自民の女性議員ら

2009-07-25 10:55:39 | Weblog
消費税、食料や医療は軽減を 自民の女性議員ら 2009年7月18日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090718AT3S1701N17072009.html
 自民党の女性議員でつくる「中福祉・中負担のあり方研究会」(世話人・山中あき子衆院議員)は17日、消費税の複数税率化を柱とする提言をまとめ、細田博之幹事長に提出した。将来は消費税を社会保障財源に充てる福祉目的税と位置づけるよう提案。そのうえで食料や医療・介護費などには税率をゼロにするか、軽減税率を適用する複数税率化を求めた。
 複数税率化の前提として、商品の仕入れの際に業者間で交わす請求書に消費税額を記すインボイス(送り状)方式を整えることも明記。衆院選のマニフェスト(政権公約)に反映させたい考えだ。



 自民党の上(お偉いさん)は民主批判アニメを流すなど大混乱しているようですが、中にはしっかり現実を見ている議員もいるようで、そういう意味では少しほっとさせられますね。
 まあ、消費税率を将来的に○%まで持っていくのかには、いろいろと議論があると思いますが、不思議でならないのが、消費税を導入する前まではあれ程議論されていた複数税率について、最近では全くと言ってもよい程触れられずに、最初から税率が10%だの、15%だのありきで議論が進められようとしていること。
 ひょっとしたら、国民の反発を最初から見込んで、最初は『一律10%あるいは12%に値上げ』とアドバルーンを上げた後に、国民に配慮した振りをして『じゃあ、食料品や医療については5%で据え置くけど、その他は15%ね』と持っていくつもりなのかもしれませんが、それは国民からみれば、『駆け引き』というより『だまし討ち!!!』と言っても決して言い過ぎにもならないかと思います。
 どうも近年の日本は、酒税やたばこ税は別にしても、物品税を廃止して高額商品を買いやすくするなど、金持ち優遇な感が強いですし、消費税もこれまでは5%だったからこそ、国民の不満も何とか抑え込んでいたと思いますが、お米など日本人にとって必要不可欠なサービスや商品にまで税率が二十数%(欧米各国の消費税率はこんなものです)ともなれば、国民の不満は確実に爆発するでしょうし、私自身、毎日食べるお米や数千円で変える録再ビデオと最新のブルーレイレコーダーの税率が同じ『15%』になった日には『ふざけんな!(怒』と確実にブチ切れると思います。

 どうも政府のお偉いさんは、『見た目の消費税率を1%でも下げようと、あえて複数税率について黙殺しようとしているのではないか』とさえ勘繰りたくなるのですが、どうしても消費税率そのものを上げなければならないのならば、生活必需品と贅沢品にかかる税率の負担を変えることは、国民の基本的生存権を守る意味でも不可欠ではないでしょうか…。

民主批判アニメ、ユーチューブでアクセス殺到 

2009-07-25 10:51:14 | Weblog
民主批判アニメ、ユーチューブでアクセス殺到 2009年7月24日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news1/20090724-OYT1T00019.htm
 自民党の広報局は「民主党の政策には財源の裏付けがない」という批判のメッセージを込めたアニメCM作品を制作、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」で約18万件のアクセスを数え、話題になっている。
 民主党の鳩山代表に似た男性がレストランで女性に「僕に交代してみないか。出産や子育ての費用も教育費も、老後の生活費も介護の費用も、僕に任せれば全部OKさ」とプロポーズ。「お金は大丈夫?」とけげんそうに尋ねられ、「細かいことは結婚してから考えるよ」と押し切る内容だ。
 評判を呼んだことから、自民党広報局は第2弾のCMも検討している。


 う~ん。まだ第一党から滑り落ちたわけでもないのに、ライバル政党を皮肉る批判アニメを放送するなんて、まるで太平洋戦争中に子供達を洗脳するために戦争アニメを放映した大本営のようですし、『自民党もここまで落ちたか…(溜息』と逆に嘆きたくなりますね…(汗
 確かに、民主党の政策には財源の根拠がイマイチ甘い(一例をあげるならば、『民主党は207兆円の予算の無駄を削れば、新規の政策にかかる17兆円くらいはすぐに出る』と指摘していますが、総予算の中には国債償還費・年金や医療の社会保険給付費など、削れない予算が130兆円あり、残りの70~80兆円のうち50兆円近くを占める補助金にも、社会保障財源関連の補助金や地方への交付金・義務教育に関する予算が含まれ、現実的に削減が可能なのは社会保障費を除く約6兆円の個別補助金と約8兆円の公共事業くらいでは…という指摘=日経ビジネス2009年7月20日号 民主党特集より一部引用  もあります)ところもあると思いますが、ここまでやると、逆に民主党候補がライバル自民候補を叩く格好の材料に利用されかねませんし、何よりも国民の自民党に対するイメージが『ここまでしないと勝てないのか 情けないにも程がある』となりかねないように思います。
 批判するならするで、理論整然と行って欲しいものですが、はたしてこのイメージ戦略は吉と出るか、それとも凶と出るか…。

 見て面白いからと言って、考え方を変えるきっかけになるとは限りませんし、ごくごく個人的な意見を述べるならば、この手口は逆に国民の反感を買いかねないデメリットの方が大きいと思うんですけどね…(汗

田母神氏の広島講演「8月6日避けて」 被爆者団体要請

2009-07-24 07:09:24 | Weblog
田母神氏の広島講演「8月6日避けて」 被爆者団体要請 2009年7月23日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0722/OSK200907220089.html
 田母神俊雄・元航空幕僚長の講演会が広島原爆の日の8月6日に広島市内で開かれることに対し、広島県内の被爆者7団体は講演の日程変更を求める文書を21日付で、主催する市民団体・日本会議広島に郵送した。坪井直(すなお)・県被団協理事長は「言論の自由があり、中止を求めるつもりはないが、8月6日は特別の日。被爆者の心情を逆なでしないでほしい」と話した。
 市民団体・核兵器廃絶をめざすヒロシマの会も、講演中止を求める声明を田母神氏側へ送ったことを明らかにした。53団体の賛同を得たという。
 日本会議広島事務局は朝日新聞の取材に対し「チケットも完売しており、予定通り8月6日に粛々と開催させていただくつもりです」と話している。田母神氏の事務所は「本人が要請の内容を確認していないので対応できません」としている。



 ん…。この問題 まだ揉めていたんですね…(呆れ
 田母神氏の場合、それでなくとも核兵器に関する過激な発言をしていることで知られていて、広島や長崎での彼に対する住民感情は良くないというのに、それに加えて昨年のあの爆弾発言。
 それを知っていて、原爆が広島に投下された8月6日に あえて氏を呼ぶ主催者の真意が全く理解できませんが、もし強行して田母神氏が怒り狂った輩に襲われでもしたら、果たして主催者は責任を取れるのでしょうか?
 
 市民の感情を考慮すれば、そもそも彼を広島市に呼ぶことそのものも、かなり慎重に判断して欲しかったと思うのですが、田母神氏も立場上『8月6日が何を意味する日』なのか嫌という程実感しているはず。現地で混乱が起こらないといいんですけどね…。