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礼文島は日本最北端の離島。東西8km南北26kmぐらいの小さな島だ。
利尻からフェリーを使って40分ほどで行ける。
一番高い礼文岳が490mぐらいだが、さまざまな高山植物が見られる。
大陸と陸続きのころは高かったが氷河期終焉で海面が上昇したことと関係があるらしい。
昔は樹木が茂っていたが伐採や山火事で草原になってしまったので植林が進められている。
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島の西北にある澄海岬あたりは透明度が高く海の中の昆布なども見える。
澄海と書いてスカイと読む。
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西海岸から江戸屋山道(えどやさんどう)で東北側に出る。
江戸屋は漁場の親方の屋号だったらしい。
山道といっても今は車も通れる舗装道路だが、両側は草原でさまざまな花が見られる。
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さて利尻や礼文にはリシリ~やレブン~という名前の植物がある。
先日のリシリブシはトリカブトの仲間。
今回は見られなかったが他にリシリアザミ、リシリリンドウ、リシリヒナゲシなどもある。
これはレブントウヒレン(キク科)だ。島内のあちこちでポツポツと見られた。
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唐飛簾とは初めて聞くが茎にヒレがあるヒレアザミの仲間らしい。
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江戸屋山道の草原と道の境目に面白いものが群生していた。
レブンイワレンゲ(ベンケイソウ科)という多肉植物だ。
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葉がたくさん重なっているところが蓮華を思わせる。
中心部分が伸びて、まもなく開花するのだろう。
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島の南西部の海岸に桃岩とか猫岩と呼ばれるものがあって、
それらを上から眺められるところを桃岩展望台という。
バスを降りてからかなり登らなければならないが、道沿いには花がいっぱいだ。
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エーデルワイスやウスユキソウの仲間のレブンウスユキソウ(キク科)は少し盛りを過ぎていた。
広がっている白い花弁みたいのは苞葉で、その真ん中に頭花がいくつかついている。
レブン~はほかにレブンコザクラ、レブンアツモリソウ、レブンシオガマ、レブンキンバイソウもある。
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リシリ~やレブン~のほかにチシマ~とかエゾ~という名前の花も多い。
桃岩展望台近くではチシマリンドウ(リンドウ科)が咲いていた。
合弁花だが5裂した花冠がしっかり開いている。
内側の付属体の先が糸のように細かく裂けているのも面白い。
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江戸屋山道に咲いていたチシマワレモコウ(バラ科)は穂状の白い花だ。
チシマワレモコウは利尻でも礼文でもいろんなところで見られた。
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チシマフウロ(フウロソウ科)もいろんなところに咲いていた。
チシマ~はほかに季節によりチシマネコノメソウとかチシマキンレイカなども咲くという。
エゾ~の花たちは、またいつか・・・
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ところで江戸屋山道からすぐのところに島の最北のスコトン岬がある。
そこから遠くに島が見えるという人がいた。望遠レンズがなかったが薄っすらと見えた。
ガイドさんによるとロシアのモネロン島だという。岬から86km先だ。
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桃岩展望台を上っている時にまた島が見えるという人がいた。
モネロン島より少し右手に辛うじて見える。
これもガイドさんによるとサハリン(樺太)だという。
こちらは100kmぐらい離れているので高いところだからこそ見えたようだ。
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