
根津神社つつじまつりを見終えて近くを歩くことにした。
根津と言えば「やねせん」なので千駄木、谷中から上野までも考えられたが、
今回は近くの東京大学農学部の横を通って弥生門から東京大学・本郷キャンパスに入った。
連休中のことゆえ学生たちの姿はまばらであった。

三四郎池では子供たちがオタマジャクシにはしゃいでいた。

都心とは思えないこの風景は小石川植物園。東京大学の付属植物園だ。
東大赤門を出て白山から坂を上り下りしてやって来た。

八重桜の下でくつろぐ母子連れたち。

チョウジソウ(キョウチクトウ科)
小石川植物園は徳川綱吉のころに小石川御薬園が開かれ薬草が栽培、調整されていた。
幕末には衰退していたが明治に入り大学病院付属御薬園として復活した。
園内には異なる地形を利用してさまざまな植物が植えられている。

奥の池のそばのコンクリートの割れ目のようなところに朱色の小さな葉が見えた。
キクノハアオイ(アオイ科)だ。
これは園側が栽培したものではないように思うが、どうだろう。

キクノハアオイは帰化植物だが、さほど蔓延しないので、見られる場所は少ない。
瀬谷市民の森の入り口に毎年咲くが、ほかには小石川で見られると聞いていた。
今回初めてそれを確認することが出来た。

ツツジの向こうに東京大学総合研究博物館小石川分館が見える。
この建物は明治9年に建築された旧東京医学校本館で本郷の地にあった。
関東大震災で他の多くの建造物が全半壊する中で、この建物は被害が少なくすんだ。
昭和44年になって、この地に移設されたそうだ。
隣接しているが、小石川植物園の外側なので見学するために園を出た。
この後、筑波大学の横を通って茗荷谷駅まで歩いた。